FXの取引を行うには、通貨ペアを選ぶことから始めなければいけないです。
でも、FXに興味を持っているけどまだ始めていない人の中には、
『通貨ペアってそもそも何!?』
という人もいると思います。
そこで、通貨ペアとは?と、初心者が選ぶといい通貨ペアや、
取引の種類によって稼ぎやすいといわれている通貨ペアなどについてまとめてみました。
通貨ペアとは?
通貨ペアとは、2つの国の通貨の組み合わせのことです。
一番馴染みがあって分かりやすいのは、アメリカのドルと日本の円じゃないかなと思います。
他にも、ユーロやフラン、ポンド、ペソやウォン、トルコのリラ、南アフリカのランドなど、
世界にはたくさんの通貨がありますよね。
ドルだけでも、アメリカ以外に、オーストラリアやニュージーランドなどがありますしね。
これらの通貨を2つ組み合わせて、売買取引のペアにしているのが『通貨ペア』となるわけです。
米ドルと円だと、「米ドル/円」と間に『/』を入れて表し、
FX取引の中では、「USD/JPY」と表記されます。
左側に来る通貨が『基軸通貨』と呼ばれ、
右側に来る通貨は『決済通貨』と呼ばれるそうです。
これは、別に覚えなくてもいい用語だと思いますが~(;^ω^)
ドルやユーロ、フランくらいまでは聞きなれた通貨ですが、
トルコのリラや、南アフリカのランドなどは、FXの取引を始めるまで聞いたことがなかったような気がします。
FX会社の通貨ペアの取り扱い数は?
世界各地のさまざまな通貨をそれぞれ組み合わせて売買取引ができれば、
たぶんとんでもない数の通貨ペアができそうですよね。
でも、残念ながら(?)FX会社によって取り扱う通貨ペアは決められています。
どのFX会社も取り扱っている通貨ペアの数はだいたい同じで、
20~30通貨ペアほどとなっていて、
ただ、一番取り扱いが多いところだと、150通貨ペア以上というFX会社(サクソバンク証券)もあります。
取り扱いの通貨ペアが多いということは、
選択の幅が広がるわけなので、メリットではありますよね。
ただ、個人的には取り扱っている通貨ペアが多ければいいというものでもないと思います。
多すぎると迷ってしまいそうですし、
特にFX初心者の私にとっては、よく分からない通貨で取引をしてみようという気持ちにはなかなかなれませんしね。
通貨ペアの表記
米ドル/円のような、どこでも取り扱いのある通貨ペアはいいですが、
よく分からない通貨のペアだと、FXの表記では分かりづらいものもあります。
この通貨ペアは何と何?と全く分からないものも多いんです。
主な通貨ペアとその表記はこんな感じです。
米ドル/円 | USD/JPY |
ユーロ/円 | EUR/JPY |
英ポンド/円 | GBP/JPY |
豪ドル/円 | AUD/JPY |
ニュージーランドドル/円 | NZD/JPY |
メキシコペソ/円 | MXN/JPY |
トルコリラ/円 | TRY/JPY |
南アフリカランド/円 | ZAR/JPY |
豪ドル/米ドル | AUD/USD |
たくさんあって、正直覚えられません(;^ω^)
自分が取引してみたい通貨ペア以外は、特に覚える必要もないでしょうし、
FXで取引している中で、
頻繁にコロコロと売買通貨ペアを変えることもないと思うので、
気になる通貨ペアの表記だけ覚えておけばいいと思います。
通貨ペアの選び方
FXの取引を始めるとき、どの通貨ペアを選べばいいのか迷うという人もいると思います。
どの通貨ペアが稼ぎやすいのかな?とか、
どの通貨ペアだとスプレッドが低いのか?とか…。
気になる点はいくつかありますよね~。
また、「相場に合わせて売り買いを繰り返し、為替差益で儲ける方法」なのか、
「スワップポイントを運用して、金利差で儲ける方法」なのか、
どちらの方法でFXを行おうとしているかによっても、通貨ペアの選び方は変わってきます。
為替差益のおすすめ通貨ペア
①米ドル/円(USD/JPY)
FX初心者が、まず最初に売買取引をしてみるといい通貨ペアは、
「米ドル/円」と言い切ってもいいのではないかと思います。
その理由は、
だいたいどこのFX会社も、スプレッドが低い設定になっているからです。
為替差益の取引だと、中長期スパンで取引をする人も中にはいますが、
スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードスタイルの人が圧倒的に多いそうです。
スプレッドは、
同じタイミングで『売る場合』と『買う場合』の金額がすでにずれている差のことを言い、
FX会社の取引手数料となる分です。
スキャルピングやデイトレなどの短期で売買を行うということは、
何回も取引を行うということ。
つまり、取引のたびに手数料を取られることになるわけなので、
スプレッドは狭い方がいいことになるんです。
また、初心者にとって『米ドル/円』は、聞きなれた分かりやすい通貨ペアだということも
おすすめする理由のひとつです。
スキャルピングやデイトレードでは、
経済状況をしっかりと調べなくても、チャート分析さえできれば稼げるといわれていますが、
それでもある程度、通貨ペアの国の情報も知っておいた方がいい場合もあります。
例えば、2020年2月、新型コロナウイルスへの日本の対応の遅さによる不信感から、
たった1日で一気に2円近く円安に動きました。
それまでは長期間、108円後半~109円後半あたりで動いていただけだったのに、
数日間で112円台まで円安になっています。
チャートの分析ができているだけでも、
これだけ値動きがあれば一気に稼げた人は多かったと思います。
でも、このニュースがアメリカでも話題になっていることをいち早くつかんでいた人は、
もっと早くに買い注文をしていて、
もっと多くを稼ぎ出しているのではないかと思うわけです。
そう考えたとき、アメリカ(米ドル)なら、
日本でもニュースに取り上げられることが多いですし、ネットなどで調べるのも容易にできる国ですよね。
情報が取りやすいといった意味でも、『米ドル/円』はおすすめだと思います。
更に、『米ドル/円』は、取引をしている人が多いため流動性が高く、
値幅の上下も比較的大きいため、短期取引で利益が出しやすいというメリットもあります。
もちろん、同様にマイナスも出しやすいということになりますが…。
こういった点から、一番のおすすめは『米ドル/円』かなと思うわけです。
②ユーロ/円(EUR/JPY)
欧州通貨のユーロと円の通貨ペアも、比較的取引しやすい思います。
『米ドル/円』と同じく、日本にいてもヨーロッパの情報は入手しやすいですし、
取引をしている人が多いので流動性も高く、
値幅の動きもいいためスキャルピングやデイトレードで稼ぎやすいのがメリットです。
ただ、『米ドル/円』と比較すると、
スプレッドが少し広いのがデメリットかなと思います。
『米ドル/円』のスプレッドは0.2銭としているFX会社が多いですが、
そのほとんどFX会社が、『ユーロ/円』のスプレッドは0.4~0.5銭としています。
とはいえ、他の通貨ペアと比べると分かりますが、『ユーロ/円』のスプレッドは狭い方だともいえるので、このスプレッドをどう考えるかですね。
金利差益(スワップ運用)のおすすめ通貨ペア
スワップポイントを運用して金利差で稼ごうと思っている場合は、
為替差益での通貨ペアと同じでは稼げないことが結構あるようです。
ようです・・・というのは、
私がまだスワップポイントでの運用未経験だからですm(。・ε・。)m
ただ、これから始めようと思って勉強中。
これから始めるという人には、一番近いと思うので、
分かりやすく説明できたらなと思います。
①豪ドル/円(AUD/JPY)
スワップポイントで稼ぎたいなと思って調べると、
トルコリラや、南アフリカランドが高くていいという情報が多くあります。
でも、それなら!と飛びついてしまうと、
分析がしっかりできていない初心者では大きな損失を出してしまう可能性が高くなるそうです。
要は、スワップポイントも放置しているだけではダメということなんですよね。
豪ドルは、
高金利の国と言えるほどではないですが、それでも日本と比べると高い金利の国で、
比較的安定した通貨だといわれています。
②ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)
豪ドルと同様、
ニュージーランドドルも金利がそれなりに高く、安定している通貨だとされています。
各FX会社のスワップポイント一覧を時々確認するのですが、
タイミングによっては、豪ドルよりもスワップポイントが高い場合もあるので、
Nドルも安定してちりつもで稼げる通貨ペアといえそうです。
③南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
南アフリカは、日本やアメリカ、欧州などのような先進国と言われる国ではなく、
新興国といわれる国となります。
新興国は高金利ですが、先行きがまだ不安定という心配もあり、
FX初心者はあまり手出ししない方がいいのでは?とヘタレの私は思っている次第です。
一時期「スワップで稼ぐならトルコリラ」と言われていたそうですが、
2018年に大暴落し、多くのトレーダーがFXから離れていったらしいという話を聞きました。
だから、新興国の通貨を売買するのは何となく不安だと思ってしまうわけです。
ただ、最近は新興国のスワップで稼ぐなら『南アフリカランド/円』が
比較的取り扱いやすいと言われています。
豪ドルやNドルよりも高金利になるので稼ぎやすいですが、
その分危険性もはらんでいるので、
南アフリカの経済や政治の状況はチェックしておく必要はありそうです。
④トルコリラ/円(TRY/JPY)
トルコリラも高金利の新興国通貨なので、
スワップポイントでの運用で稼ぎやすいようです。
ただ、先ほども書きましたが2018年に金利が一気に下がり、
スワップポイントで稼いでいた人たちのほとんどがかなりの損失を負ったという事態になったと言われています。
ですが、今はまたトルコ情勢も戻りつつあり、
『トルコリラ/円』のスワップポイント運用を再開した人も多くいるようです。
一度、大暴落したという実績がある国の通貨を運用するのは怖い気がしますが、
毎日スワップポイントやトルコ情勢をチェックしていくことで、
トルコリラに挑戦してみるのもいいのかもしれません。
運用する際は、
トルコの経済や政治状況をしっかりとチェックした方が良さそうです。
ま、私はできそうにないですが。。
通貨ペアまとめ
通貨ペアは、FX取引において基本中の基本となる用語です。
どの通貨ペアでFXの取引をするのかは、取引内容によって少し選ぶポイントが違ってきます。
為替差益の場合は、
・流動性の高さ
・値幅の動きの良さ
・情報の取りやすさ
などが選ぶ際のポイントになり、
スワップポイント運用の場合は、
・経済や政治状況がチェックできるか?
などが選ぶ際のポイントになるのかなと思います。
今後、スワップポイント運用を始めたら、また詳しく書いていけたらと思います^^