ローソク足の見方 チャートから見えてくる動きの予測とは?【FX初心者】

FXのローソク足って、最初は何を意味しているのかさっぱりです。

でも、ローソク足をただただ見ているだけでは、
FXで稼ぐことができないことも重々理解しているから、学ばないと!ですよね。

そこで今回は、複数のローソク足から、
この先のチャートの動きを予測する見方や考え方をまとめてみました。

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ローソク足チャートの見方

ローソク足には、4つの情報が含まれています。

その4つとは「始値」「終値」「高値」「安値」です。

でも実際は、1本のローソク足の中にはほかにも重要な情報が含まれているんです。

そのあたりの詳しいことは、こちらの記事にまとめています。

FXや株式投資を始めると、必ず見るのがチャート。ローソク足にはいろんな情報が含まれています。そして、ローソク足の見方で、FXで勝てるのか負けるのかが決まってくるとも。ローソク足の基礎知識や、ローソク足から見える相場の動きについてまとめました。

ただ、1本のローソク足だけでは分からない情報が、たくさんあるのも事実。

前後のローソク足や、複数のローソク足を見ることで、
その後の為替相場の動きがさらに予測、分析しやすくなります。

 上昇傾向のローソク足

FXで、価格が上昇の気配だなと感じるローソク足の並びを見ていきます。

まず上の図を見てみます。

①のローソク足も②のローソク足も、どちらも陽線です。

そして、「高値」「安値」「始値」「終値」のすべてが、
①よりも②の方が高くなっています。

これは、価格上昇が強いことを示しています。

つまり、買う人の方が圧倒的に多いと思われる状態です。

これは見た目で明らかに上がっていることが分かるので、迷うことがない並びだと思います。

では、次にこちらはどうでしょう?

これは、①②ともに陽線で「高値」「安値」も①より②の方が高いですが、
「始値」「終値」が①よりも②の方が下がっています。

この場合も、実は価格上昇の方が強いといえます。

それはなぜかというと、ローソク足の時間足は私たちが勝手に決められたものだからです。

ん?と思うかもしれませんが・・・。

何が言いたいのかと言うと、
時間足は分かりやすく1分や15分、1日などと区切られています。

でも、この時間はチャートで見やすくするために区切られたものというだけで、
取引がこの区切られた時間軸の切り替わるタイミングで、
何かが変わるわけではありません。

そのため、ローソク足にある4つの価格のうちどこを特に重視した方がいいのかという点では、「始値」「終値」よりも「高値」「安値」の方が重要だと考えた方がいいということが言えるということ。

ただ、これはトレーダーによっては、「高値」「安値」より「始値」「終値」の方が重要だと考える人もいるため、絶対そうだということは言えないのも事実なんですよね~。

どちらを基準に考えるかは、
試してみて自分がどっちに合うかで変わってくるのかなと思います。

私は、「高値」「安値」が前のローソク足と比べてどうなっているかを判断基準にしています。

ちょっと話が反れましたね。

では次の図です。

①は陽線ですが②は陰線ですね。

陰線ということは、下がっていく傾向なのでしょうか?

この場合、実はまだ上昇の可能性の方が高いと思われるんです。

え!?陰線なのに何で??と思っちゃいますよね。

これも、先ほどの「高値」「安値」が基準になるというのと同じ考え方です。

②は陰線ではあるのですが、「高値」「安値」のどちらも①よりも②の方が高くなっています。

つまり、陽線か陰線かを無視してローソク足だけを並べて見てみれば、
①の価格を上回っているので、『上昇していく』と考えた方がいいということです。

こういった場合には、FXの価格変動は、単純に「売り注文」「買い注文」をしている人だけではないということを理解しておくといいです。

例えば、「買い注文」が強く、価格が上昇していくと、
「売り注文」をしていた人たちの損切りが発生してきている可能性。

トレーダーはチャートを見ながら損切り設定をしているので、
多くのトレーダーの損切り設定価格は、ほぼ同じあたりに集中すると考えられます。

そのことが原因で陰線になってしまったのかもしれない、と想像することができます。

また、一時的に「売り」が増え、陰線ができたことで、
あわてて「売り決済」をする人がいたり、新規で「売り注文」をしてしまう人がいたり、
といったことも起きているかもしれません。

もちろん、本当に上げ止まって「売り」に転じている可能性もあります。

同じ「売り」や「買い」であっても、全員が新規のトレードをしているわけではなく、
決済している人もいれば、損切りやロスカットになっている人もいる
ことを忘れてはいけないです。

ただ、これも想像にすぎないので、その点も理解しておく必要があります。

先ほどのローソク足に話を戻すと、
下落が強い時は、「高値」「安値」も前のローソク足より下がっているはずなので、
例え陰線であっても、「高値」「安値」のいずれも前のローソク足より高くなっているなら、
上昇してく可能性の方がある
と考えた方がいいということです。

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 下落(下降)傾向のローソク足

では次に、価格が下がっていくと思われるローソク足のパターンです。

①②ともに陰線で、すべての価格が①より②の方が下がっています。

この場合は下落傾向が強いことを示しています。

つまり「売り注文」をした方がいいと考えられる状態ですね。

この場合も、明らかに下落していることが視覚的にも分かるので、
ここで「買い注文」をする人はなかなかいないのではないかと思います。

上の図の場合は、どうでしょう?

①②ともに陰線で、「高値」「安値」ともに①より②の方が下がっています。

ただ、「始値」「終値」は①より②の方が上昇しているという場合です。

この場合も、売りの方が強い(下落)可能性が高いといえると思います。

ただ、実体(胴体)の幅によっては売りが強いとは言えない場合もあります。

例えば、下の図。

「高値」「安値」は①より②の方が下回ったけど、
実体(胴体)が短く下ヒゲが極端に長いといった場合です。

②のローソク足を1本だけで見た場合、実体(胴体)が短く下ヒゲが長いローソク足は、
「売り」より「買い」の方が強い可能性があるといえます。

でも、①と②を2本セットで見ると、「高値」「安値」のどちらも下がっているので、
下落傾向の可能性の方があるように見えます。

こういった場合には、次のローソク足がどう出るか?を確認した方がいい場合もあります。

また、①より前のローソク足がどうなっているのかとか、
今いくらあたりを動いているのかとか、全体を見て判断する必要も出てきます。

ドル/円で、過去数ヶ月や数年のチャートを見て、最安値が88円だった時、
今89円付近を動いているのであれば、
もしかしたら最安値を意識して上昇に転じるのかも知れないですよね。

でも、100円付近でこのローソク足が出ているのであれば、
この後も下がっていく可能性の方が高いといえるかもしれません。

このように、ローソク足だけではなく、今どの価格帯で動いているのかなども
総合して判断
していく必要もあるということです。

次の図の場合です。

これは、先ほど上昇傾向の最後でご紹介したものの逆パターンです。

①は陰線だけど②は陽線。

でも、「高値」「安値」ともに②は①より下がっています。

この場合も、②は陽線だけど「売り」の方が強い可能性があるといえると思います。

陽線か陰線かも大切なポイントではあるけど、
それよりも「高値」や「安値」、実体(胴体)の位置や幅、前後のローソク足との関係性など
総合的に見て分析する方が、本来の動きに近い分析ができるといわれています。

 レンジと判断した方がいいローソク足

「レンジ」とは、同じ価格あたりを行ったり来たりして、
これから上がるのか下がるのかが分からない状態のことをいいます。

短い時間足だと、上がったり下がったりが交互に出ていたりしますが、
長い時間足だと違う見え方になることもあります。

例えば上の図ですね。

①と②を比べたとき、②は①の「高値」も更新していないし「安値」も更新していません。

つまり、①の範囲内で②も動いているという状況ですね。

このようなローソク足が出た場合は、完全にレンジの状態です。

前の時間足より、上りもしなければ下がりもしていないので、
今後どっちに動いていくのか判断がつきません。

このパターンが出たときは、新規で「売り」も「買い」もしない方がいいです。

次のパターンはその逆です。

②は①の「高値」を更新していますが、同じく「安値」も更新しています。

この場合は、①よりも大きな振り幅にはなったけど、「高値」も「安値」も更新したので、
この後、上がっていくのか下がっていくのか判断がつきません。

このタイミングも、新規注文は入れない方がいい時です。

このタイミングで新規注文を入れるのは、
ただの賭けでしかなく博打と変わりないと思いますよ。

ローソク足は複数で見る

ここまでは、ローソク足を2本並べて動きを分析してみました。

たった1本のローソク足でも、たくさんの情報が含まれていますし、
2本並べればさらにたくさんの分析が可能になります。

でも、2本並べただけでは情報が足りない!ということも、
今回のご紹介で理解されたのではないかと思います。

そう、ローソク足はチャートとして過去の流れを見ないことには、
今後の動きを分析するのは難しいのです。

いや、言い方が違いますね。

ここまで説明してきた通り、分析はできなくはないけど、
実情に近いかどうかの可能性の高さの問題です。

できるだけ多くのローソク足を見て、流れを読むことが大切なんですね。

それは、イコール『時間足が大きい方がいい』ということにも繋がります。

別の記事でもご紹介していますが、複数の時間足を見て分析した方がいいというのは、
こういった理由からでもあるんですね。

ローソク足の見方まとめ

ローソク足は、1本を見るだけでも多くの情報を読み取ることができますが、
複数(前後)のローソク足組み合わせて見ることで、さらに深く分析することができます。

そしてそれは、2本より3本、3本より5本とローソク足の数が多くなればなるほど、
値動きの流れもつかみやすくなるし、分析も実情に近い分析ができるようになっていきます。

ローソク足1本の形がどんな意味を持っているのか、
そのローソク足が並ぶことでどんな意味を持つのか、を見ていくことで、
自分だけの『勝つ』ための法則を掴んでいけるといいですね。

FXのローソク足チャートには時間足が違うものがたくさん存在します。見れるものがたくさんあると特にFX初心者はどれを見ればいいのか分からなくて困るという状況に陥りますよね。このチャートの時間足、実はトレードスタイルの違いによって主として見るものを変える必要があるんです。
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