FXの指値と逆指値の違いは?使い方を分かりやすくご紹介

FXの注文方法には、成行のほかに、指値、逆指値があります。

FX初心者には、さっぱり分からないという人もいると思います。

私も正直、最初の頃は勘違いして理解していたんですよね(;^ω^)

そこで、指値と逆指値の違いや、使い方について分かりやすくご紹介したいと思います。

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指値注文・逆指値注文って何?

FXで取引していくときは、

「上がる前に買って高く売りたい」

「下がる前に売って安く買いたい」

のどちらかで儲けを出していきますよね。

その注文や決済の方法として、成行のほかに、指値や逆指値があります。

 成り行き注文とは?

成り行き注文は、その名の通り、
チャートの動きを見ながら、その場で注文する取引方法のことです。

チャートを見て、これから上がりそうだなと思ったら、その場で買い注文をし、
下がりそうだなと思ったら、売り注文を出すといった感じですね。

新規だけでなく、決済注文も同様です。

新規注文でポジションを持っているものを、
儲けが出たから決済しようと、今その場で決済をしたり、
これ以上損を大きくしないために、損切りしようと決断してその場で決済をしたりします。

このように、チャートの流れを見ながらその場で売買を行うのが『成り行き』と呼ばれる取引方法です。

では、それ以外の指値、逆指値はどんな方法なのでしょう?

 指値注文とは?

今のレート(相場)より『高くなったら売る』『安くなったら買う』のが指値です。

これがポジションを持っている状態だと分かりやすいのですが、
新規注文の時には混乱してしまうんですよね。

それはなぜかというと、
チャートの流れに逆らうような気がしてしまうからなんだと思います。

指値注文とはどんなものか?
チャートのイメージ図で見ていると、分かりやすいと思います。

今のレートは100円だけど、もう少し下がってから買いたいというとき、
『99円になったら買い注文をする』と設定するのが図の左側、

もう少し上がってから売りたいというとき、
『101円になったら売り注文をする』と設定するのが図の右側です。

『高く売りたい』『安く買いたい』は、
心理に合っているので理解しやすい気がしますよね。

でも、チャートには動きがあります。

それが分かりやすいこの説明を、分かりづらくしているんだと思うんです。

なぜ分かりづらいのかというと、
上の図に追加したような思いが乗っかるからなんだろうなと個人的には思っています。

これから下がるかも知れないのに、新規の買い注文を入れることや、
これから上がりそうなチャートの中で、新規の売り注文を入れることって、
『逆』なんじゃないかと思ってしまう。

これが、混乱する原因なんだと思います。

なので、指値注文を考える時には、
チャートがどうとか儲けがどうとかという考えは一切無視して、
「今の相場より高く売る時や、今の相場より安く買う時は、指値注文」
と覚えておいた方が混乱しなくて済みます。

指値注文を使う時とは?

指値注文を使うのは、どんな時になるのでしょう。

1つ目は純粋に、
今新規注文をしてポジションを持っている場合ですね。

売り注文をして、100円でポジションを持っているとしたとき、
大きな値動きにはならなさそうだから、99円まで下がったら決済しておこうと考えた。

とか、

100円で買い注文をしていて、
1円の儲けがでたら、決済注文してしまおうと考えた。

とかです。

ただ、このまま上がって(下がって)いくかもしれないチャートの途中で
敢えて事前に指値注文をしておくことは、ちょっと考えにくいかもしれません。

でも、相場は永遠に上がり続ける(下がり続ける)ものではなく、
いつかは止まり、逆に動いていく可能性も十分にあり得ます。

ギリギリまで待って売りたい(買いたい)けど、それにはリスクが伴います。

それなら、ここまで上がったら(下がったら)決済するという判断を、
リスク回避として行うということは想像できます。

 逆指値注文とは?

逆指値注文は、指値注文とは逆で、
今のレート(相場)より『安くなったら売る』『高くなったら買う』となります。

逆指値注文は、今のレートより高い時に買うし、安い時に売るという設定をするので、
敢えて損をする注文をしているように思えます。

だから『逆』指値と言われているのかもしれません。

逆指値注文を使う時とは?

逆指値注文は、今の相場より高い時に買ったり、安い時に売ったりするので、
どんな時に使うものなのか少し分かりづらいです。

逆指値注文をするときは、2つの目的があるのかなと思います。

一つ目は、『流れにいち早く乗る』ためです。

チャートを分析している人だと、高値や安値の目安となるポイントを見つけていて、
ここを突き抜けると上昇(下降)する可能性が高いと考えたりします。

そういったポイントとなる価格で逆指値注文をしておくことで、
上昇や下降の流れにいち早く乗ることができ、大きな利益を生む可能性があるのです。

もう一つは、損切り設定』としての使い方です。

例えば、チャートから今後下がっていくと考えて、売り注文を出します。

でも、100%の予測は不可能なので、予測に反して上がる可能性もありますよね。

その為、上がったときの大幅な損失を避けるために、
損切りの設定として逆指値注文を置くのです。

売りの逆指値注文も同様です。

上がると予測して買い注文を入れると同時に、
リスク管理として、損切の価格で逆指値の売り注文を置くということです。

このように、逆指値注文は

①チャートの流れにいち早く乗る
②損切りの設定(リスク管理)

という2つの使い方になります。

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指値注文と逆指値注文の違いは?

ここまでの説明で、指値注文と逆指値注文の違いは理解してもらえたと思います。

まとめると、

となります。

ただ、頭では理解していても、
時々「ん?どっちだ??」となる時があります(;^ω^)

指値注文や逆指値注文を入れる時は、
落ち着いて、設定が正しいかどうかを確認した方がいいと思います。

指値・逆指値注文のデメリットは?

指値注文や逆指値注文とは何か?が分かると、

「指値と逆指値を使えば、儲かりやすいんじゃない?」

とか、

「チャートとにらめっこしなくて済みそう」

とかという、安易な思いを浮かべる人が多いと思います。

はい、私も最初にこんなことを思っていました(;^ω^)

しかし、いいことばかりではありません。
当たり前のように、デメリットもあるわけです。

 指値注文のデメリット

指値注文は、『高くなったら売る、安くなったら買う』なので、
設定しておけばリスクなく利益が出そうな気がしてしまいます。

でも、FXはそんな簡単なものではありません。

指値注文のデメリットとしては2つあると思います。

①いつまでたっても成立しない
②指値注文後に逆の動きをして損をする

いつまでたっても成立しない

指値注文を設定しておいても、その価格に達しなければ注文が成立しないので、
いつまで待っても成立しないということがあります。

例えば、100円で新規の売り注文をしていたとします。

99円になったら買おうと考えて、買いの指値注文を設定します。

しかし、99円まで下がり切ってくれなければ、
一向に指値注文が成立しないということになるわけです。

この場合、そのことにいつ気づくか?にもよりますが、
上のチャートを見る限り、100円よりも高値の場面もあるので、
成り行き注文で損切りをする可能性もありそうですよね。

多くの利益を狙って欲を出すと、
せっかく利益が出せるところでも損をしてしまう可能性があるかもしれません。

指値注文後に逆の動きをして損をする

もう一つは、指値注文後に逆の値動きが発生してしまい損をする可能性です。

この失敗、私も経験済みで損した一人です(;^ω^)

先ほどの例と同じように、相場はしばらく同じ付近を行ったり来たりしています。

この時私は、まだ当分、行ったり来たりの値動きは続くだろうと勝手に思い込み、
一番高くなったら売り注文を出して、多くの利益を生もうと安易に考えて、
高い値で売りの指値注文を設定しておきました。

しかし、その考えはかなり甘かった・・・。

私が設定した指値価格になり、売りの注文が成立したと同時に、
予想と真逆に為替相場は上昇していったんです。

指値注文を理解せずに、安易に利用したばっかりに大きな損失を出してしまいました。

この予想は完全な素人予想で、
トレーダーから見れば私は『いいカモ』だったわけですね。

このように、指値注文後に逆の動きをして大きな損を出すこともあり得るのです。

 逆指値注文のデメリット

逆指値注文のデメリットも2つあります。

①いつまでたっても成立しない
②逆指値注文後に逆の動きをして損をする

ん?と思われた人もいるかと思います。

逆指値注文のデメリットも、指値注文のデメリットと同じなんですね。

いつまでたっても成立しない

逆指値注文の場合でも、いつまでたっても成立しないことがあります。

損切り設定をしている逆指値注文は、成立してくれない方がいいのですが、
そうでない場合でも逆指値注文が成立しないことはあり得ます。

例えば、上の図のような時。

チャートは上向きで、このまま上昇していくように見えたので、
『101円になったら買う』の逆指値注文を置きました。

しかし、101円の手前まではいくけど、上げ止まってなかなか超えてくれません。

このような状態が続けば、逆指値注文はいつまでたっても成立しません。

しかし、逆指値注文をしているということは、
注文した分のロットは押さえられているため、新規注文で使うことがでできません。

ということは、
儲ける可能性があるチャンスを逃してしまう可能性もあるということなんです。

逆指値注文後に逆の動きをして損をする

逆指値注文が成立した後に、逆の動きに転じて損をする可能性ももちろんあります。

上の図がその例です。

チャートも上向きで、このまま101円を超えれば一気に上昇する可能性がある

このように予測して、101円に逆指値注文を置いたとします。

しかし、101円を超えても上昇はしてくれず、
そのまま下降に転じてしまったという場合は、完全に損失となりますよね。

このように、指値注文や逆指値注文にも、
デメリットはアリ、リスクを伴うことを忘れてはいけないですね。

指値注文・逆指値注文の違いまとめ

指値注文や逆指値注文は、
自分の希望した価格で取引ができるので、かなりメリットが大きなトレード方法です。

しかし、チャートの分析がしっかりできていないうちや、
値動きが不安定な通貨で指値注文や逆指値注文をすると、
大きな損失を出してしまう可能性もある、リスクの高い取引方法でもあります。

初心者のうちは、成り行き注文をしながら、
『自分なりのチャート分析はちゃんとできているか?』
を毎回確認した方がいいのかなと、個人的には思います。

ただ、
指値注文や逆指値注文は、使うことで損失のリスクを抑えることができるので、
内容や使い方を理解してうまく使いこなせるといいですね。

FXを始めてから一番悩むのは、「損切りするかどうか」。損切りは絶対に必要なことなんですが『損失が出ている中で確定する』っていうのは心理的に難しいことで、損切りのタイミングをどう決めたらいいのか分からない。そこでまだまだ未熟ながら、私が勝ちに転じ始めることができた「損切りのルール」をご紹介します。

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