お墓参りと仏壇の違いは?お彼岸やお盆はどっちに行くのがいい?

ご先祖様へお参りするのはどこ?と聞かれた時、
多くの人が思い浮かべるのは、お墓もしくはお仏壇ではないでしょうか。

毎日のように仏壇に手を合わせ、
お彼岸やお盆など定期的にお墓参りに出かけるというご家庭も多いと思います。

しかし、「仏壇にお参りすることと、お墓参りとは何か違いがあるの?」
と疑問に思ったことはありませんか?

どちらもご先祖様へお参りするという点では違いがないような気がしますよね?

そこで今回は、お墓参りと仏壇参りの違いについて調べてみました。

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お墓参りと仏壇参りの違いとは?

自宅に仏壇がないという場合でも、実家や本家にはありますよね。

つまり、ほとんどのご家庭または一族に、お墓と仏壇の両方があるということです。

では、なぜ両方があるのでしょうか。

実は、お墓と仏壇にはちゃんと違いがあるそうなんです。

どのような違いがあるのかは、
それぞれの意味を知ると分かってくるようです。

 お墓と仏壇、意味の違いとは?

お墓の意味は?

身内のどなたかが亡くなった時、
葬儀を行った後お墓が建てられますよね。

または、すでに建てられているお墓があれば同じお墓に入る場合もあります。

しかし、これらのことはあまりに当たり前の流れなので、
お墓の意味をちゃんと知っている人は意外と少ないようなんですよ。

「いやいや、お墓はご先祖様や亡くなった身内の人が安らかに眠っている場所でしょ?
それくらい知ってるよ!

と思われたかもしれませんね。

それも正しいのですが、実はそれだけではないみたいなんです。

お墓には、ご先祖様が安らかに眠る場であると同時に、
「ご先祖様をお祀りすることで、今を生きている私たち子孫の繁栄を願う」
という意味もあるのだそうです。

さらに、お墓という存在があることで、
ご先祖様との繋がりや仏様とのご縁を感じることもできます。

つまり、お墓は、そこに眠るご先祖様のためだけではなく、
今を生きている私たち子孫のためでもあるのですね。

仏壇の意味は?

仏壇は、お寺の代わり、いわばミニチュアと考えられています。

お墓参りを毎日行なうのは大変なので、
お寺のミニチュアである仏壇にお参りすることでご先祖様を思っている
と認識している人が多いのではないでしょうか。

仏壇には、確かに亡くなった方のお位牌や遺影もありますので、
お墓を同じようにご先祖様や亡くなった人が存在する場所であるように思います。

しかし、これもちょっと違うようなんですね。

仏壇はお寺のミニチュアだと考えられているので、
ご先祖様や故人をお祀りする場というよりも、
「ご本尊様(仏様)をお祀りする場」という考え方の方が正しいのだそうです。

つまり、仏壇は信仰している仏様への感謝の気持ちを示す場所なのです。

しかし、ご先祖様や故人も、ご本尊様によって成仏し安らかに眠っています。

ですので、仏壇には、本来はご本尊様が私たちを見守っているという意味がありますが、
ご先祖様や故人にも見守られていると感じられる場でもあるのです。

お彼岸はお墓参りと仏壇のどっちがいいの?

ここまで、お墓とお仏壇の違いについて見てきました。

意味は違えど、お墓と仏壇のどちらでも
ご先祖様にお参りしている事には変わりがないようです。

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そうなると、お墓参りと仏壇へのお参りではどちらへ行けばいいのか?
という疑問も出てきてしまいますよね。

特に、お彼岸やお盆などご先祖様が戻ってくると言われる時期は、
お墓と仏壇のどっちが良いのでしょうか。

 お墓と仏壇のお参りはどっちがいい?

お墓参りと仏壇へのお参り、
結論から言うと、どちらが良いということはないそうです。

それは、お墓と仏壇どちらもご先祖様や仏様をお祀りしている点では変わりがなく、
お参りする気持ちが一番大切だからです。

ただ、少しでも余裕があるのであれば、お墓参りに行った方が良いと言われています。

お墓にはご先祖様や故人の遺骨が眠っているため、
仏壇と比べた場合、ご先祖様とのつながりをより感じることができるからです。

また、お墓は放置すると雑草が生い茂り、墓石も汚れてしまいます。

定期的にお墓参りをして、
ご先祖様が眠っている場所をきれいにすることも大切ですよ。

特に、お彼岸やお盆などは、
ご先祖様や故人があの世からこちらの世界へ戻ってくると考えられています。

ですので、
この時期はできるだけお墓参りに行った方が良いと言われています。

 お彼岸やお盆にお墓参りに行けない場合は?

お盆やお彼岸は、1年の中でも多くの人がお墓参りに出かける時期です。

そして、できればお墓参りをした方が良い時期でもあります。

しかし、遠方に住んでいるなど様々な事情でお墓参りに行くことができない
という人も結構多くいるようです。

では、お彼岸やお盆にお墓参りに行けない場合は、仏壇参りだけで良いのでしょうか?

お墓参りできないときは仏壇参りでもOK

お盆やお彼岸の時期、どうしてもお墓参り行けない場合、
仏壇に手を合わせお参りするだけでも、十分ご先祖様の供養となります。

お墓参りに行けなかったからといって罰があたったり、
ご家族に何か不幸なことが起きたりするということはありません。

どこにお参りするかより、
ご先祖様や仏様への感謝や敬う気持ちが大切だからです。

ただ、都合のつくときにあらためてお墓参りに出かけた方が良いです。

ご先祖様をより身近に感じられるのはやはりお墓ですので、
お盆やお彼岸と時期がずれてしまったとしても、
お墓掃除も兼ねてお参りすれば、ご先祖様も喜んでくれることでしょう。

どうしても都合がつかず、なかなかお墓参りに行けない場合は、
お墓参りの代行サービスを利用するのもひとつです。
お墓参り代行サービスってどんなもの?相場やメリットデメリットは?

仏壇へのお供え物は?

仏壇へのお供え物は、お墓にお供えするものと同じで問題ないそうです。

春のお彼岸:ぼた餅
秋のお彼岸:おはぎ
お盆:お団子、きゅうりの馬と茄子の牛

これらとともに、水やお花をお供えすると良いですよ。

ただし、地域やご家庭によってはお供え物が決まっている場合もありますので、
その慣習に従ってくださいね。

お彼岸のお供えはおはぎ?ぼた餅?その理由は?

仏壇とお墓参りの違いまとめ

お墓と仏壇には、意味に少し違いがあったんですね。

ですが、ご先祖様や仏様が祀られていることには変わりはないため、
お墓参りと仏壇へのお参りでは、どちらが良いのかといった優劣はありません。

しかし、お盆やお彼岸などの時期には、
できる限りお墓参りをした方が良いとされています。

どうしてもお墓参りに行けない場合は、仏壇へ手を合わせてお参りしましょう。

何よりも、ご先祖様や仏様への気持ちが一番大切なことですからね。

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