お彼岸はいつからいつまで?春と秋の違いは?お供えする花は?

毎年、春と秋になると耳にするお彼岸。

子供のころ、両親と一緒にお墓参りに行った記憶があるのではないでしょうか。

ところで、お彼岸はいつからいつまでのことなのか、
春と秋のお彼岸の違いなどはご存知ですか?

そこで今回は、春のお彼岸と秋のお彼岸の違いや時期、
お供えするお花は何がいいのかをまとめました。

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お彼岸はいつからいつまで?

3月頃になると、そろそろお彼岸かぁ、お供えものはどうしようかなとか
お墓参りにいつ行こうかなどと考えるのですが、
気づいたらお彼岸が過ぎてしまったなんていう経験をしたことはありませんか?

お彼岸について知っておくことで、
お供え物やお花の準備、スケジュールなどを決めやすくなりますよね。

でも、お彼岸ってひな祭りや子どもの日のように、
毎年日にちが同じという訳ではないのです。

 2019年春のお彼岸はいつからいつまで?秋のお彼岸は?

春のお彼岸とは、春分の日とその前後3日間を含めた7日間の間に、
お仏壇やお墓に手を合わせ、先祖を供養することです。

ちなみに秋のお彼岸は、
秋分の日とその前後3日間を含めた7日間です。

春分の日や秋分の日は、その年によって日にちが異なります。

これは、地球が太陽を1周する期間と1年間が365日に制定されている事と
関係があります。

簡単に言えば、
地球が太陽を1周する期間はちょうど365日ではないため、
誤差によって、ずれが生じるからということなんです。

そして、
春分の日は、3月20日か3月21日のいずれかで、
秋分の日は、9月22日か9月23日のどちらかなのだそうです。

では、2019年はどうなのか?というと、

2019年の春分の日は3月21日、秋分の日は9月23日なので、

春のお彼岸:3月18日(月) から 3月24日(日) まで
秋のお彼岸:9月20日(金) から 9月26日(木) まで

となります。

 春分の日にお彼岸はなぜなのか?

お彼岸は、春分の日や秋分の日を真ん中に前後3日間を含めた期間です。

では、なぜ、お彼岸は春分の日や秋分の日なのでしょうか?

お彼岸と、春分の日や秋分の日との関係には、諸説あるそうです。

代表的な3つの説を紹介します。

西方浄土

春分の日や秋分の日は、太陽が真西に沈みます。

西は「西方浄土」といわれ、極楽浄土の世界があるとされているのだそうです。

つまり、沈んでいく太陽が極楽浄土の世界への目印となるということですね。

そのため、太陽が真西に沈むお彼岸にお参りします。

仏教の中道の象徴

仏教には、苦楽や有無などに縛られず、
どちらにも偏らないことを大切にする「中道(ちゅうどう)」という教えがあります。

春分の日や秋分の日は、昼と夜の長さが同じであるため、
偏りのない中道を表しているとして、「中道の象徴」とされているのだそうです。

そのため、中道である春分の日や秋分の日に、
仏様にお参りすると良いとされています。

季節の節目

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

この言葉通り、お彼岸は、
季節を直接感じることができる行事でもあります。

はるか昔農耕生活をしていた頃の日本は、太陽を崇拝していたため、
季節感を感じられるお彼岸に、五穀豊穣を願っていたことが由来とも言われています。

いずれの説も、仏様と繋がりがあるようですね。

それは、「彼岸」という言葉自体が仏教の言葉であり、
極楽浄土の世界、つまり「あっちの世界」のことだからなんですよ。

「彼岸」の言葉の意味から考えれば、どの説も理解できますね。

春のお彼岸と秋のお彼岸の違いは?

さて、春と秋と年に2回あるお彼岸ですが、何か違いがあるのでしょうか。

結論から言うと、春のお彼岸と秋のお彼岸には大きな違いはないのだそうですよ。

どちらも、
お墓参りをし先祖を供養する行事であることは同じです。

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お供えものとしては、「おはぎ」「ぼたもち」が思い浮びますよね。

そのため、お供えするものは春と秋で違うんじゃないの?
と思っている人もいると思います。

そうなんです。

春のお彼岸にお供えするのが「ぼたもち(牡丹餅)」
秋のお彼岸にお供えするのが「おはぎ」

です。

え~っ、春と秋で違いあるじゃん!

とお思いでしょうが、実はこの「ぼたもち」「おはぎ」
呼び方が変わるだけで同じものなんだそうですよ。

ですので、春のお彼岸と秋のお彼岸に違いはないというわけなんです。

地域によって明確に呼び方を分けているところもあるようですが、
一般的には同じもので、季節の花になぞらえて、名前だけが変わるのです。

ですので、春のお彼岸も秋のお彼岸も、
ご先祖様を供養する行事であり、お供えものなどにも違いはないということですね。

お彼岸にお供えする花は何がいい?

お彼岸には、お墓参りをしますよね。

その際に必要なものといえば、お花があります。

春のお彼岸で、仏壇やお墓にお供えする花はどのようなお花が良いのでしょうか?

 お彼岸にお供えする花

仏様の花といえばを想像しますが、
そのほかの花をお供えしても特に問題はありません。

花の色にも決まりはありませんので、
春らしく明るく鮮やかな色の花を選ぶと良いと言われています。

ですので、
故人が好きだったお花や季節に合った花を選ぶと、喜んでもらえるのではないでしょうか。

仏花の相場は?

お墓にお供えする場合は、1,000円くらいが相場だそうです。

3本、5本、7本と奇数本の花束が良いのだとか。

仏壇にお供えする場合は、3,000円~5,000円くらいが相場だそうです。

お彼岸の期間中お供えしておくことになるので、お手入れのしやすい花を選ぶと良いですよ。

 仏様に供えてはいけない花がある!?

先ほど、お供えする花に決まりはないと言いましたが、
一般的に避けたほうが良いとされる花もあります。

地域や宗派、しきたりなどによって違いもあるようですので、
事前に確認しておくと良さそうです。

お供えする花として避けたほうが良いのはどんな花でしょう?

とげがある花

バラなど、とげがある花は、攻撃的な印象を与えるため、
失礼にあたるとされているのだそうです。

毒がある花

彼岸花やスイセンは、毒を持っているそうです。

毒のある花は、とげと同様に攻撃をイメージするため
良くないようです。

ツルがある花

スイートピーなどツルのある花は、
絡みつくことから「成仏できない」様子を連想させるため
良くないと言われているようです。

 お花は彼岸前に準備する

お彼岸には、「入り花を折らぬ」という言葉があるそうです。

これは、お彼岸になってからお墓の掃除などをするのではなく、
先祖がお墓に戻られるお彼岸までに掃除を終え、花を供えておきましょう
という心掛けを意味しています。

本来は、このような姿であってほしいという想いですね。

できる範囲で良いので、
彼岸入りの前日まで掃除やお花を供えて、お墓を整えておくようにしましょう。

とはいえ、特に遠方だったりすると何度もお墓参りに出向くのは厳しい場合もあります。

絶対にこうしなければならないということではないようですので、
厳しい場合は、お彼岸のお墓参りで掃除と花のお供えをしても良いそうですよ。

お彼岸まとめ

お彼岸は、春と秋の年2回ありますが、何か大きく違いがあるわけではありません。

春分の日や秋分の日と前後3日間を含めた7日間のお彼岸は、
うっかり忘れないようにカレンダーに印をつけておくと良いですよ。

昔から続くお彼岸の行事は、
ご先祖様を敬い、故人を偲ぶとても素晴らしい行事です。

遠方だったり、普段は忙しくて後回しにしてしまいがちなお墓参りや
仏壇の掃除などを、想いを込めて行なってみるのも良いですよ。

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