年始のあいさつとして送る年賀状。
新しい年になって最初のあいさつだからこそ、
相手に失礼のないものを送りたいと思いませんか?
裏のデザインや一言などに気が向いてしまいがちですが、
はがきの表に書く相手の住所も、書き方を間違えると失礼にあたる場合があります。
そこで今回は、年賀状の住所の正しい書き方をご紹介します。
年賀状の住所で番地の書き方は?
はがきは、住所を書く面が表になります。
年賀状に相手の住所を書く際、横書きで書く人もいるのではないでしょうか。
縦書きよりも横書きに慣れている私たちですが、
はがきの住所に関しては、縦書きで書くのが良いとされているんですよ。
でも、そうなると迷うのが○-○-○などの丁目や番地の部分。
数字で書くの?
漢数字で書くの?
どっちが良いのか悩みますよね。
どちらが正しいということはないそうですが、
丁寧に書くなら、丁目や番地などの数字は、漢数字で書くのが良いそうです。
上司など目上の人への年賀状なら、漢数字で書いた方が良いということですね。
年賀状の住所で10はどう書く?
年賀状の住所の数字は漢数字で書くのが丁寧な書き方だと分かったけど、
十以上の数字はどう書くのが正しいのかな?
と更に疑問が膨らみます。
10をどう書くのか?
これ、結構多くの人が悩んでいるようなんです。
結論から言うと、10番地の場合、
10は十ではなく、一〇と書くのが良いとされています。
1と0に分けて漢数字にするということですね。(100も同様)
そして、11以上の数字については、
十を使っても一を使ってもどちらも間違いではありません。
ただし、11や12、21などは漢数字で縦書きすると、
11が2に、12が3、21も3に見間違えてしまう可能性が出てきますね。
このような紛らわしい場合は、十を使い「十一」と書くようにするといいそうですよ。
・10 ⇒ 一〇
・11 ⇒ 十一
・12 ⇒ 十二
・13以降は一三、十三のどちらでも良い
となります。
縦書きの住所でハイフン(の)はどう書く?
次に悩むのは、丁目や番地を表す「-」の部分ですね。
口頭で話すときは、「1の3」と「の」で言う部分、
ハイフンの部分のことです。
パターンとしては、
・一丁目三番地六
・一-三-六
・一の三の六
・一ノ三ノ六
の4パターンが思いつきますね。
ハイフンは、丁目や番地を省略化して書いているものとなります。
縦書きした場合、どれも間違いではないのですが、
省略しないで書くのが、最も丁寧な書き方になります。
そのため、目上の人への年賀状では、
省略の意味の「-(ハイフン)」は使わず、丁目、番地を書くようにするといいそうですよ。
会社の上司への年賀状で敬称はどう書く?
会社の上司へ送る年賀状で、次に気になるのは敬称部分ですね。
会社で、○○部長、△△課長と呼んでいる場合、
年賀状の宛名は、部長?様?どっち?
年賀状の宛名は、「様」で書くのがベストです。
部長や課長をつけるのは、あくまで会社での呼び方。
年賀状を上司の自宅に送るのであれば、社外でのあいさつ状になるので、
「様」で送る方が正しいということになります。
あまりないとは思いますが、
もし、上司宛の年賀状を会社へ送るという場合は、
「様」でも「○○部長」でもどちらでも間違いではないということです。
ただ、裏にひと言添える際の文中では、様ではなく、○○部長と書いた方が良いですよ。
年賀状のひと言は、新年を向かえての自分の決意や思いを書くことが多いので、
普段呼んでいる呼び方で書いた方が、上司に気持ちが伝わりやすいと思いますよ。
年賀状で自分の住所は裏に書いてもいい?
年賀状の自分の住所、もらった年賀状を見ると、
表に書いてある人もいるし裏に書いてある人もいると思います。
はたしてこれは、どっちが正しい?
実はこれも、どっちも間違いではないのだそうです。
年賀状の表には、左下部に差出人を書くスペースがありますよね?
はがきの表に書くのが本来ではあるようです。
ただ、
・裏のデザインの一部として
・裏の空白を埋めて、一言を少なくしたいから
・裏にデザインと一緒に印刷しておいた方が楽だから
などの理由で、裏面に書く人もかなり多いのが現状です。
また、いちいち表側を見なくても、
裏面だけで誰からの年賀状かが分かるので相手にも親切という考え方もあるそうです。
そのため、差出人の住所や名前を、年賀状の表に書いても裏に書いても、
どちらも失礼にはあたりません。
とはいえ、やはり差出人も表に書いてあった方が、見た目に美しい年賀状に見えませんか?
こだわりがないのであれば、
差出人は表に書いて送った方が無難だと思いますよ。
ちなみに、表にも裏にも差出人を書くのはみっともないのでやめた方がいいです。
・・・と言いながら、私、実は差出人は裏に書いています(^-^;
裏側に書くひと言って、正直ちょっとめんどくさい( 一一)
特に、上司ともなると失礼なことは書けないし、年始の挨拶は印刷してあるし。
ですので、少しでも裏側のスペースを埋めるために、差出人を裏側に書くようにしています。
年賀状の番地の書き方まとめ
新年の始まりのあいさつとして送る年賀状。
日本の文化として、とても良い文化だと思います。
丁寧に書いても、年賀状の表側なんて、ちゃんと見ている人は少ないかもしれません。
でも、年賀状を見た人が、新年早々不快な気持ちになるような、
そんな年賀状を送ってしまう人になるのは嫌ですよね。
失礼のないように丁寧な年賀状を送って、気持ちの良い新年を迎えたいですね。