七五三のお参りやお祝いを終え、ひと段落。
と思いたいところですが、まだですよ！
そう、着物を片付けないといけないですよね。
レンタルの場合は返却するだけですが、
自前の着物だったり、親戚などからお借りした着物の場合は
しっかりお手入れしておく必要があります。
七五三参りの日のお天気が悪かったり、逆にお天気が良すぎて汗をいっぱいかいたり
食事で汚してしまったり汚れの種類もさまざまです。
でも、着物は着るたびにクリーニングに出すイメージではないですよね？
着物のクリーニングの値段や出し方、おすすめなどについて
ご説明していきます。
着物のクリーニングの値段はどれくらい？
着物のクリーニングは高いというイメージ、ありますよね？
着物の生地は絹のものが多く、中には刺繍が施してあるものもあります。
その為、扱う側に技術や丁寧さが必要となるため、
普通のクリーニングと比べるとどうしても高くなってしまうのは当たり前なんですね。
また、着物の洗い方には、丸洗いと水洗いの2種類があります。
それとは別で、染み抜きもあります。
この洗い方や、シミの範囲や種類によって値段が変わってきます。
七五三の着物は、丸洗いと水洗いどっちで出す方が良いのか、
判断するために洗い方の違いを知っておきましょう。
着物の丸洗いとは
着物の丸洗いは、ドライクリーニングのことです。
水を使わず、専用の溶液を使って丸ごと洗う方法です。
京洗い、生け洗いとも呼ばれています。
丸洗いは、皮脂やほこり、排気ガスなどの油性の汚れはよく落ちますが、
汗や雨など水性のシミやアルコール類を含んだ汚れ、血液汚れなどは
落とすことができません。
そのため、雨もなく、汗もあまりかいていない場合は、
丸洗いでお願いすると良いですね。
部分的に汚れがある場合は、別途染み抜きをお願いしましょう。
クリーニング店によって金額の差はありますが、
丸洗いは、5,000円から8,000円程度が相場でしょう。
着物の水洗いとは
着物の水洗いは、洗い張りと呼ばれる方法のことです。
着物をほどいて反物(生地)の状態に戻して洗います。
1枚の反物として洗うため、汚れが隅々まで取れてスッキリします。
そのため、生地のハリや色合いも美しく甦るそうですよ。
ただ、強い洗浄剤を使う為、水洗いは頻繁に行なうものではありません。
また、洗った後、再度縫い合わせを行うため、
戻ってくるまでに最低でも1ヶ月以上はかかります。
水洗いは、かなりの技術と労力がかかるため、
1～3万円くらいが相場です。
着物を専門で取り扱っている、
ごく限られたお店でしかできないのも値段が高くなる理由ですね。
最近では、着物をほどかず
部分水洗いのような方法を行なうところもあるようです。
丸洗いと水洗いのほかに、シミを落としてくれる染み抜きもあります。
染み抜きの値段は、シミの大きさや種類によってさまざまで、
数千円から数万円と大きく違ってきます。
着物のクリーニングへの出し方
着物は、普段の洋服のように一度着たら洗うというものではありません。
たくさん汗をかいておらず、汚れもなく
さらに、近いうちに再度着る機会があるのなら、クリーニングに出さなくても良いです。
その場合は、シワにならないよう着物用のハンガーなどにかけ、
2～3日間、風通しの良い場所で陰干ししたあと、
きれいににたたんでたとう紙に包んでしまっておきましょう。
七五三の着物の場合は、
年が近い兄弟姉妹がいるなど1～2年後にまた着る予定であれば、
汚れの程度によりますが、全員終わってからクリーニングに出しても良いと思います。
この先、何年も長期保管となるのであれば、
汚れの程度に限らずクリーニングに出しましょう。
脱いでからクリーニングに出すまで
クリーニングに出すまでの間にも、
汚れや汗は着物に染み込んでいきます。
着物専用のハンガーなどにかけ、
風通しの良い場所で陰干しして乾かしておきましょう。
食べ物の汚れなどは、濡れた布でポンポンしてしまいがちですが、
水分によってシミが広がり取り返しのつかないことになる危険性があります。
乾いた布で、汚れの水分だけを吸い取るようなイメージで
優しく手入れしたら、あとはクリーニングでの染み抜きにお任せしましょう。
クリーニングに出す際、普段の洋服であれば軽くたたんで持って行くと思いますが、
着物は一度シワになってしまうと取りにくくなってしまう場合があります。
きれいにたたんでクリーニングに出すようにしましょう。
着物のクリーニング店のおすすめは？
クリーニング店と言っても、いろいろなところがあります。
着物のクリーニングでも特に丸洗いの場合は、
洋服のドライクリーニングと同じように感じてしまいますが、
着物専用の溶剤を使い、着物に合った洗い方でクリーニングしているため、
実は全く違うのです。
安価なクリーニング店にお願いして、
着物の色がにじんでしまっていたり縮んでしまったなど、ひどい状態で戻ってきたという
トラブルもよくあるようです。
着物のクリーニングを専門的に行っているお店や、
呉服屋さんにお願いするのがおすすめです。
着物専門のクリーニング店が近くにないという場合でも、
ネットで検索すると「宅配OK」のところもありますよ。
また、もし着物を購入された呉服屋さんに行くことが可能なら、
おすすめのクリーニング店を聞いてみるのも良いですね。
呉服屋さんから紹介されたお店であれば、
安心してお願いできるのではないでしょうか。
まとめ
七五三で着た着物や袴などは、
着る機会がこの先何年もないようなら、クリーニングに出しておきましょう。
洗い方によって、落ちる汚れの種類が違うため、
クリーニングに出す前に、どんな汚れが着いた着物なのか確認しておくと良いですね。
仕立ての良い着物であればあるほど、クリーニング代はケチらない方が得策です。
お子様が可愛く、かっこよく着た着物ですから、
きれいに大切に保管しておきたいですね。