社会人の言葉遣いで了解はNG!?敬語の恥ずかしい間違いを紹介

学生から新社会人になって、最初に気になるのが敬語ではないでしょうか。

学生の頃だって、ちゃんと敬語使ってるから大丈夫と思っていても、
意外と敬語だと間違って覚えていることって多いんですよ。

そこで今回は、社会人の言葉遣いで「了解」はNGって本当なのか?と、
間違えて恥ずかしい思いをしないために、
そのほかのありがちな間違い敬語をまとめました。

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社会人の言葉遣い 了解は間違いなの?

友達とのメールやLINEのやり取りや会話の中で、「了解」は良く使う言葉ではないでしょうか。

先輩など目上の人に対しても「了解しました」と使っている人が多いようですが、
実は「了解」は目上の人に使うと失礼にあたる言葉遣いなんです。

それはなぜなのでしょうか。

 「了解」は間違い?

「了解」とは「分かった、理解した」ということを相手に伝えるときに使う言葉ですね。

ですので、「了解」を使う機会はとても多いと思います。

気軽に使っているこの「了解」という言葉、
丁寧語ではあるのですが、尊敬語ではありません

一般的に「敬語」と呼ばれるものには、
「丁寧語」「謙譲語」「尊敬語」の3種類があります。

丁寧語:相手に対して丁寧に使う言葉。「です」「ます」など。
謙譲語:自分をへりくだって使う言葉。自分をへりくだることで相手を立てている。
尊敬語:相手を立てる時に使う言葉。目上の人に使う。

会社で上司に「了解です」と伝えるのは、
丁寧な言葉ではありますが、尊敬語ではないため、正しい使い方ではないというわけです。

また、「了解」は、「理解したので完了する」という意味も持っています。

これは、「私は理解したので、この件は終わりです!」と相手のことはおかまいなく
あなたが完結を決めてしまうということなんです。

目上の人に向かって、「了解しました」と言うことは、
その人からの指示や話を、あなたが勝手に完結させることになり、失礼にあたるのです。

ですので、「了解」を使うのは正しくないと言われているのです。

 「了解」を伝えたい時の正しい言葉遣いは?

では、「了解」したことを相手に伝えたい時、
どのような言葉を使えば、正しい敬語になるのでしょうか。

正しい伝え方は、

承知しました(致しました)
かしこまりました

となります。

取引先との会話や、会社の上司との間でこのような言葉を使うと、
とても好印象だと思います。

ただ、会社の雰囲気によっては、「分かりました」でも良いと思いますよ。

 「了解」と言われても気にしない人が増えた!?

「了解」は目上の人に対して使うのはNGだとお伝えしてきましたが、
あるリサーチ会社が行った、
「部下に『了解しました』と言われて不快に思うか?」というアンケートによると、
「気にしない」と答えた人が8割以上だったのだそうです。

「了解」が正しくないことは分かっていても、
無礼だとは思わない人が増えてきているようですね。

近い将来、「了解」の言葉に対する認識が変わる可能性もありそうです。

とはいえ、あなたの身近にいる目上の人がどう感じるかは分かりませんので、
適切な言葉遣いで接する方が良いでしょう。

社会人 敬語の恥ずかしい間違いをご紹介

ここまでご紹介してきた「了解」のように、
ほかにも間違った敬語を使っているものが、あるかも知れません。

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人の印象は、その人がどんな言葉遣いをしているかで大きく変わることもあります。

間違った敬語を使って、恥ずかしいことになってしまう前に
正しい敬語を知っておくと良いですよ。

 間違える人が多い言葉とは?

すみません、すいません

相手に謝る時やお願いをする時に使う「すみません」は丁寧語ですので、
間違ってはいません。

しかし、ちゃんと謝罪の気持ちを込めるなら、
「申し訳ありません」「申し訳ございません」を使いましょう。

ちなみに「すいません」は正しい言葉遣いではないんですよ。

「すみません」が発音しづらいことから簡略化されたのが「すいません」です。

「すいません」はくだけた言い方になるので、仕事の上ではNGです。

また、お願いをする場合には、「すみません」ではなく「恐れ入ります」が
ビジネス上では正しい言葉遣いとなりますよ。

ご苦労様です

私のまわりにも、「ご苦労様」を使っている人が多くいます。

しかし、「ご苦労様」は、立場が上の人が下の人へ労いの意味を込めて使う言葉です。

そのため、目上の人に向かって「ご苦労様」と言うのは
とても失礼なことなのです。

目上の人には「お疲れ様です」を使いましょう。

この先、あなたに部下ができた時も、できれば「お疲れ様」を使ってあげた方が、
相手が気持ちよく仕事ができるかもしれませんね。

よろしかったでしょうか?

これは、いわゆる「バイト敬語」と言われる言葉なのだそうです。

同年代の間では、全く違和感なく使っているのかもしれませんが、目上の人やご年配の人からすると、なぜ過去形?とちょっと気持ち悪いと感じる敬語なのです。

正しい言葉「よろしいでしょうか?」を使いましょう。

おっしゃられる

誰かが何かを言ったという意味の「おっしゃる」を
「おっしゃられる」と使う人、意外と多くいるのだそうです。

これは、「おっしゃる」がすでに尊敬語なので、二重敬語となります。

「おっしゃいました」「おっしゃった」と正しく使いましょう。

伺わせていただきます

頻繁に耳にする言い方なので、一見正しく聞こえてしまいますよね。

しかし、これも二重敬語となっているので間違いなんです。

「伺う」が謙譲語となるため、「(お)伺います」が正しい言い方です。

上司に申しあげます

取引先からの電話対応や打ち合わせなどで、上司に伝えて欲しい旨依頼を受けた時、
「申し上げる」を使うのはNGです。

申し上げるは、報告する相手を敬う謙譲語です。

取引先や電話の相手、つまり社外の人に対してこの言葉を使うと、
相手を差し置いて、身内である社内の人間を立てることになってしまうのです。

正しい言い方は、「上の者に伝えておきます」となるので気をつけましょう。

同様に、社外の人に対し、社内の人を「さん」付けで話すのもNGです。

今回の例のような伝言をお願いされた場合は、
「○○さんに伝えておきます」ではなく、「○○に~」と言うようにしましょう。

社会人の言葉遣いまとめ

正しい敬語について、間違えて覚えている人が多いものをご紹介しました。

しかし、業種によっては、かしこまった話し方をしない方が良い場合もあります。

また、アットホームな会社では、丁寧過ぎると壁を感じられてしまうこともあるようです。

時と場合、あなたと相手との関係などを考え、
その場面にあった正しい言葉遣いをすると良いですね。

敬語は知っていてあえて砕けた話し方をする人と、
知らずに話す人では、受け側の印象には大きな違いがあります。

特に新社会人や転職などで新しい会社に入社した人は、
最初は、丁寧すぎるくらい丁寧な言葉遣いを心掛けていきましょう。

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