ホテルや旅館などに泊まるとき、
部屋に虫がいるかどうかなんて気にすることはあまりないと思います。
旅好きな私も、
ダニやトコジラミのような虫について気に留めたことは一度もありませんでした。
でも、実はいくらきれいなホテルでも潜んでいる可能性があるのが、
ダニやトコジラミのような小さな虫です。
実は私、今回生まれて初めて宿泊先でトコジラミの被害に遭ってしまいました。
そこで、今後二度嫌な思いをしない為に、
刺されないための方法や、刺された時の対処法についてまとめてみました。
どこにでも潜んでいるトコジラミ
旅好きの私。
素敵なホテルに泊まるのももちろん好きですが、
ダイビング以外にお金をかけたくないと安価なコンドミニアムなどに泊まることもよくあります。
そんな宿の中には、
え!?マジ!?
と思ってしまうような、ちょっと古い宿もたくさん経験してきました。
でも今回、私がトコジラミにやられてしまった宿はそんな古いタイプのところではなく、
きれいで清潔感もあって、安いのにラッキー♪と思ったくらいのホテルでした。
実は、あとから皮膚科の先生から聞いたのですが、
トコジラミは不衛生な場所だからいるというわけではないらしいく、
どこにでも潜んでいる可能性があるのだそうです。
名前は伏せますが、有名なホテルや民宿でも刺された人がいたらしいとか。
なので、決してホテル側が清掃を怠ったというわけではないようなんですね。
とはいっても、しっかり掃除をしていれば駆除はできていたはず。
では、トコジラミがいる可能性がある場所の条件って何なんだろう?
と疑問に思ったので、皮膚科の先生に聞いてみました。
トコジラミはどんなとこが好き?
トコジラミは、5月から11月頃の気温や湿度が高くなる時期に多く発生するようです。
私が今回刺されてしまった沖縄県は温暖な気候なので、
年中活発になっている可能性が高いそうです。
そう、トコジラミは暖かい場所が好きらしいんです。
そして、もう一つ。
暗いところが好きなのだそう。
この2つの条件を持っているホテル内の場所と言えば、ベッドのマットレスですよね。
トコジラミはベッドに潜んでいることが多いのだそうです。
私も、夜寝ている間に刺され、朝起きたら足に赤いブツブツが・・・という状態でした。
明るい日中はベッドの下の方に潜んでいて、
夜暗くなってから、表に出てきて活動を始めるようです。
だから、寝ている間に刺されてしまうわけですね。
トコジラミに刺されない予防策
トコジラミが宿泊先の部屋に潜んでいるとしたら、
全く刺されずに過ごすのは難しいのだそうです。
なので、トコジラミがいないことを事前に確認することが予防策になります。
宿泊先のホテルに到着したら、
まずはきれいにベッドメイキングされているところ申し訳ないけど(;^ω^)、
シーツをバーッと引きはがし、マットレス下までくまなくチェックをすることがおすすめ。
トコジラミは、小さいものでも数ミリはあるので肉眼で見つけることが可能です。
トコジラミ本体を見つけられなくても、
黒カビのような点々がマットレスについていれば、トコジラミの糞の可能性が高いですし、
赤黒い血液のような跡があれば、トコジラミが吸った誰かの血液の可能性があります。
そういった痕跡を見つけたら、フロントに連絡して対処してもらうようにします。
ただ、正直言うとマットレスの下までチェックするのはかなり大変。
それに、掃除が行き届いていない可能性のある場所をわざわざ触るのは抵抗があります。
なので私は、宿泊前に宿泊先に電話で連絡をするという対策をしています。
トコジラミに刺された経験があることを伝え、
清掃はされているだろうけど、虫の駆除はどのくらいの頻度でされているのかなどを
確認するようにしています。
先に確認しておけば、神経質な宿泊者だと思われて念入りに掃除をしてくれる可能性が高くなります。
それに事前に確認しておくことで、
『しっかりしておかなければ』とホテル側が感じてくれて駆除作業を徹底してくれる可能性も高くなります。
ただし、これは恐らく日本国内に限る対応になると思います。
海外のホテルだと、事前に念押ししたからと言って何か特別なことをしてくれるとは考えにくく、無駄なことになりそうな気がします。
トコジラミに刺されてしまったら
ホテル側に対処をしてもらったとしても、100%の駆除ができているとは限らず、
もしかしたらトコジラミに刺されてしまう可能性はあります。
そんな時はどうしたらいいのか?
この点についても、皮膚科の先生に確認してみました。
掻きむしらない
トコジラミに刺されると、我慢できないほどのかゆみがあるといいます。
私も刺されたのに「といいます」と他人事のように言っているのは、
実は私、あまり痒くなかったからなんです。
もしかしたらトコジラミではなかったのではないか?と疑問に思うほど、
かゆみはそれほど感じませんでした。
とはいえ、我慢できる程度のかゆみはあったので、
できるだけ掻きむしらないように、
患部を冷やしたりたたいたりしてかゆみを和らげるようにしていました。
掻きむしると、かゆみはさらに増幅するし、
赤く腫れあがる箇所が大きくなってしまうので、できる限りかかないようにするといいです。
市販薬を使う
トコジラミの治療には、皮膚科を受診して正しい薬を処方してもらうのが一番良いです。
でも、旅先だとすぐに皮膚科に行けないこともありますよね。
そんな時は、市販のかゆみ止め薬を使ってもいいようです。
市販のものを使う場合は、
ヒドロコルチゾンやコルチゾンを含むクリームを選ぶといいそうです。
これらの成分は、かゆみや炎症を抑えてくれます。
ただ、市販のものを使い続けていると、
完治までに時間がかかったり、傷跡が残ってしまう場合があるので、
旅から帰ったらなるべく早く皮膚科を受診した方が安心です。
その際には、使用した塗り薬を持っていき、
「一時的に塗っていた」ことを伝えると、医師側も治療がしやすいみたいですよ。
トコジラミを持ち帰らない!
「トコジラミを持ち帰らない」
このお題を読んで、『そんなん好き好んで持ち帰る人なんかおらんし~』
と思った人もいると思います。
ただ、トコジラミ、
荷物に紛れ込んで勝手についてきてしまう可能性があるんだそうです。
自宅に連れ帰ってしまっては大変です(>_<)
可能であれば、持ち帰る衣類などの荷物を一度洗濯をするといいようです。
熱湯で洗濯すると尚良いとか。
私のように、コンドミニアム型のホテルで洗濯機や乾燥機があるところであれば可能だけど、
ビジネスホテルなどの場合は、難しいと思います。
その場合は、持ち帰る衣料はハンガーなどに干すなど、明るい場所で広げておくようにすると、衣類から別の場所へ移動して逃げてくれるはずです。
そして、帰宅後はすぐに衣類を洗濯し、
他の荷物も天日干しして片付けるなど、そのまま放置しないようにすると
家に持ち込んだとしても移住させることは防げます。
ホテルでトコジラミに刺されたまとめ
きれいなホテルは安心だと思っていたけど、
実はトコジラミはどこにでもいる可能性があって、どこでも安心できないことが経験して分かりました。
ただ、せっかくの旅なのに、
最初にホテルを隅々までくまなくチェックするなんてめんどくさいし、
気分も良くありません。
なので、事前にホテルにトコジラミの駆除作業の確認をしておくのが、
個人的にはおすすめ。
そして、私のようにトコジラミに刺されてしまったら、
苦情ではなく、相談、交渉といった形でホテルに連絡をするといいと思います。
ちゃんと掃除しても見つけられないこういった害虫にやられてしまった場合は、
運が悪かっただけで、ホテル側が怠っていたわけではない場合がほとんどだからです。
また利用するかもしれないホテルだったし、トラブルになるのも嫌ですしね。
トコジラミの跡が完全に消えるまでには、1ヶ月ほどかかりました(;^ω^)
40代という代謝が落ちてきた年齢だったからというのも、
完治まで時間がかかった理由かも知れないけど(T_T)
また、治りかけの時の方が、かゆみはあったような気もします。
できれば二度とこんな目にあいたくないので、
これからはしっかりと気をつけながら旅を楽しみたいです。