顔にうっすらと生える産毛、その程度なら特に気にならないと思います。
でも、ふと気づいたら黒い毛が生えていた!
なんてことあるのではないでしょうか。
女性にとって、ひげの悩みはなかなか人に話すことができませんよね。
自宅でできる処理方法で思いつくのは、抜くか剃るか・・・。
でも、抜いたり剃ったりすると毛が濃くなるといううわさも聞いたことあるし、
どうしたらいいんだろう?
そこで今回は、抜いたり剃ったりするとひげが濃くなるという噂の真相と、
ひげが生える原因、対処法についてご紹介します。
女性もひげが濃くなることがある?
口周りに生える産毛、
毛穴があるんだから、女性にだって生えるのは当然のことです。
私たち人間の毛穴の数は生まれた時から決まっていて、
その数は大人になっても変わることはありません。
毛穴の数に多少の個人差はありますが、
実は、男性だから多いとか女性だから少ないという
性別による差はほとんどないのだそうです。
つまり、生える毛の量は男女ともに変わりないということですね。
では、毛の濃さはなにで決まっているのか?というと、
これは、主にホルモンの差や遺伝が関係していると言われています。
ですので、遺伝やホルモン量によって、
女性でも、薄い産毛の中に濃い黒の毛がパラパラと混じっていたり、
しっかりとした男性のひげのような太い毛が生えてくることはあるというわけです。
口周りのひげを抜いたり剃ったりすると濃くなるのは本当?
口周りに生える産毛や濃いひげをそのままにしておくのはちょっと恥ずかしいので、
何らかの方法で処理をしたいと思いますよね。
手軽な方法として思いつくのが、ひげを剃る、抜くという方法。
でも、ひげを剃ったり抜いたりすると、
どんどんひげが濃くなっていくといううわさは誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、これって本当なんでしょうか?
実はこのうわさは、ウソでもあり本当でもあるのです。
剃ると毛が濃くなったように見える
ひげは、根元が最も濃く毛先に向かってだんだんと細く薄くなっていきます。
気になったひげを剃ることで、最も濃い根元部分だけが残るため
次に生えてくる際に濃くなったように見えてしまうのです。
また、毛を剃るとその断面は太くなりますよね。
太い断面が毛先となり成長するため、
次に生えてくる毛が濃く見えるとも言われています。
つまり、実際には濃くなって生えてきているわけではない
ということなんです。
皮膚に刺激を与えると濃くなる可能性もある
毛はいろいろな役割を持っていますが、
その中のひとつに「皮膚を守る」という役割があります。
抜いたり剃ったりすることで、皮膚に刺激を与えると、
守ろうとして強い毛をつくろうとするのだと言われています。
そのため、自己処理を続けることで、
少しずつ毛が濃くなる可能性はあるのだそうです。
とはいえ、濃くなり続けることはありません。
限界がありますからね。
これも個人差がありますが、
ある程度濃くなったらそれ以上濃くなることはありません。
また、剃ることをやめると徐々に毛は薄くなっていくそうです。
抜くと埋没しやすく濃く見える
毛を抜くと、毛根に刺激を与えますが、肌への刺激はそれほどありません。
そのため、肌を毛で守ろうと働きかけることもないため、
毛が太くなるということはないようです。
それどころか、毛を抜くことで毛乳頭がダメージを受けるので、
毛は細くなっていくと言われています。
ただ、毛が細くなるなら抜くのがいいということでもありません。
毛を抜くことで毛穴を傷つけ、
埋没毛(埋もれ毛)となる危険性があります。
埋没毛(埋もれ毛)は、皮膚の中で濃い毛が成長するので、
濃く見えてしまいますし、見栄えも良くありません。
それに、皮膚下で成長しているため抜くこともできず、
気になるのに放置せざるを得なくなってしまいます。
女性にも濃いひげは生える!その原因は?
ひげの濃さは、主にホルモンと遺伝が影響しています。
遺伝の場合は、
生まれつき濃さが決まっていることになりますよね。
でも、「ひげがだんだん濃くなってきた気がする」という場合は、
ホルモンバランスの乱れが影響している可能性が高いです。
ホルモンバランスの乱れには、
加齢などさまざまな原因があると言われています。
ここでは、普段の生活の中にある原因をいくつかご紹介していきます。
過度なストレス
ストレスがたまると、
脳がホルモン分泌の命令をうまく出せなくなってしまい
ホルモンバランスが崩れます。
軽いスポーツをしたり、好きなアロマを焚くなど
自分なりのリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを溜めこまないようにすることが大切です。
睡眠不足
睡眠不足は自律神経が乱れる原因となります。
実は、自律神経とホルモン分泌は、
脳の同じ場所から司令が送られています。
そのため、自律神経が乱れると、
つられるようにホルモンのバランスも乱されてしまうのです。
1日最低でも6時間の睡眠を取るようにしましょう。
また、睡眠の質も大切です。
寝る前の1時間は、スマホやパソコン操作を避け、
脳の刺激を減らすことで、質の良い眠りへ導いてくれますよ。
食生活の乱れ
食事をしない時があったり、偏った食事も
ホルモンの乱れの原因となります。
栄養バランスの良い食事をすることが大切です。
1日3食、できるだけ決まった時間に食事をすることで、
身体のリズムも整ってきます。
急激なダイエット
急激な体重の増減は、ホルモンバランスが乱れる原因となります。
偏った食事でのダイエットや、過度な食事制限でのダイエットなど、
短期集中型のダイエットはやめた方が良いでしょう。
喫煙
喫煙は、女性ホルモンの分泌を減らすと言われています。
たばこを吸う人は、吸わない人よりも
平均して約2年閉経が早いという調査結果もあるんです!
ストレス解消のためには良いのかも知れませんが、
決して体に良いものではないですよね。
また余談ですが、
たばこの煙を吸い込むことによって、鼻毛が長くなりやすいとも言われています。
ひげも鼻毛も、女性としては隠しておきたいものです。
むだ毛を薄くするためにも、禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。
【番外編】多嚢胞性卵巣症候群の可能性も
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)とは、
排卵障害による疾患のことです。
男性ホルモンを増加させるため、
ひげが濃くなる原因にもなるようです。
ひげが急に濃くなってきたり、生理不順などの自覚症状がある場合は、
婦人科へ相談してみることをおすすめします。
女性のためのひげ対処法
ひげが濃くなる原因を取り除くとしても、
すべて完璧に行なうことは、かなり大変ですよね。
ですので、どうしても濃いひげは生えてきてしまうと思います。
生えてしまったひげの正しい対処法について見ていきましょう。
自宅でできる対処法
ひげに一番いいのは、シェービング
一番手軽で簡単な対処法は、剃ることです。
単に剃るといっても、カミソリのほか電気シェーバーなどもありますよね。
一番おすすめなのは、顔そり用のカミソリです。
電気シェーバーは、きれいに剃れるイメージがありますが、
その分、肌を傷つける可能性が高いそうです。
先ほどお話したように肌を傷つけると、
毛が濃くなったり、埋没毛が発生する可能性があるので、
手動で、なるべく肌を傷つけないように剃ることが大切なんです。
シェービングクリームなどを使い、肌を守りながら優しく剃りましょう。
ひげ処理後は、保湿などのお手入れも忘れず丁寧に行いましょう。
また、カミソリも切れ味が悪くなると肌の刺激が強くなるので、
早めに新しいものに変えるようにすると良いですよ。
ひげを抜くのもアリ!?
ひげを抜くことで濃くなることはありませんので、
個人的には抜く方法もアリだと思います。
私自身、20年以上抜く処理を続けていますが、
大きなトラブルはありません。
埋没毛は、2~3ヶ所ありますがあまり濃いひげではないため
気になりません。
ひげを抜く場合は、生えている方向へ引っ張って抜くと
肌への負担を少しでも減らすことができるそうですよ。
また、皮膚が柔らかい状態の方が抜いた時の刺激が少ないそうですので、
入浴後などに行なうことも良いかも知れませんね。
家庭用の脱毛器を使う
家庭用の脱毛器を使うのも良いですが、
やはり気になるのは値段になると思います。
また、サロンや医療機関で行っている脱毛とは違い、
効果が出るまでに長く時間がかかるため、
結局頻繁にケアをしなければいけないというデメリットもあります。
長い目で見れば、処理頻度は少なくなっていくので、
予算に合った脱毛器があれば試してみても良いと思いますよ。
自宅以外でできる対処法
自宅以外でできる対処法には、
医療機関で行う脱毛とサロンで行う脱毛の2種類があります。
医療脱毛(クリニック脱毛)
医療機関で行う脱毛です。
レーザー脱毛と呼ばれる方法で、
刺激が強く、もしも肌にトラブルが発生した場合に対処できるよう
医療機関でしか使うことができません。
刺激が強い分効果が高いので、通う回数は少なくて済むのがメリットですね。
しかし、医療機関ということもあり、
割引キャンペーンなどがほとんどなく価格は高めとなります。
エステ脱毛(サロン脱毛)
エステサロンで行う脱毛です。
医療機関で使うレーザー脱毛と比べると、効果が高くない脱毛方法となります。
そのため、医療脱毛よりも通う回数は、平均で倍以上も多くなるようです。
もちろん個人差はありますが・・・。
ただ、エステ脱毛の場合は、
割引キャンペーンやお試し体験などを頻繁にやっているため、
タイミングによっては驚くほど安くできることがあります。
通う回数が多くてもそれほど気にならない人は、
サロンでの脱毛も良いと思います。
ひげ処理でシミができる!?
ひげの処理は、どんな方法であっても肌への刺激を避けることはできません。
そのため、皮膚への刺激や炎症による刺激によって、
メラニン細胞が活発になり、シミができてしまう可能性があります。
ひげの処理を行なった後は、
メラニン色素を抑える化粧水などを使うことで
シミを予防することができます。
まとめ
人にはなかなか聞けない、女性のひげの悩み。
ひげが濃くなる原因となる生活習慣を見直しながら、
肌に優しい方法でひげの対処をしていくことが大切ですよ。
しかし、どの方法でも肌の刺激は少なからずあるため、
処理後のケアもしっかりとするようにしましょう。
ひげ処理によって、化粧のりも良くなりますので、
美しい肌を目指してケアしていきましょうね♪