お正月や受験祈願のためなど、神社でだるまを購入される人も多いでしょう。
ころんとした見た目が可愛らしくもあるため、
小ぶりのだるまは若い女性にも人気があるようですね。
だるまを購入してみたけど、
この後どうしたらいいのか全く分からない、なんて人もいると思います。
そこで今回は、だるまの目入れはいつ?どっちの目から?どんな意味があるの?
などの疑問についてまとめました。
だるまの目入れはいつがいいの?
だるまは、購入した時には、両目ともに入っておらず白目の状態ですね。
白目の状態は少しだけ怖い感じもします(;^ω^)
だるまへの目入れをするのは誰か?
というと、そのだるまに願掛けしたい本人が行ないます。
例えば、ご両親が受験生のためにだるまを購入してきたといった場合、
両親が目入れをするのではなく、
お願いしたい本人である受験生が行わなければ意味がないそうですよ。
そして、左右の目入れのタイミングは異なりますので、覚えておかないとダメですね。
願掛けの目入れ
まずは、片方の目入れをするタイミングですが、こちらはいつ目入れを行なっても良いです。
だるまのご利益の期限は1年間と言われているため、
新年などにだるまを購入したら、
なるべくすぐに願掛けをしながら片方の目入れをするといいそうですよ。
ご利益があるとされる期間ができるだけ長い方がいいですからね。
だるまにあなたの願いを込めるわけですから、
心を落ち着かせ、姿勢を正して目入れを行なうと良いそうです。
これ、大事なポイントみたいですよ。
達磨の目入れは、自分自身への気合い入れ、決意表明でもありますからね。
だるまには、実は六曜も関係しているとされていますので、
大安や友引、先勝など日の良い日を選ぶと尚良いと言われています。
●新年の変わり目での祈願:正月休み明けや仕事始めの日
●年度の変わり目での祈願:年度始め月で一番最初のお日柄の良い日
●受験祈願:だるま購入後、一番最初の大安の日
このように、祈願に向けてスタートする時期とお日柄を合わせて
いつ目入れするのが良いかを決めるのがベストです。
気にならない人は、気にしなくていいですけどね~。
感謝の目入れ
もう片方の目は、満願成就のあかつきに、または1年を振り返って大晦日に
だるまに感謝の意を込めて目を入れます。
「祈願してからこれまで、見守ってくださりありがとうございます」
という思いの目入れなんですね。
そのため、もし万が一願いが成就しなかった場合でも。
目入れを行なうのが良いとされています。
1年間、目標に向かって頑張ってきたことは間違いないでしょうから。
自分の頑張りをほめてあげるという意味もあるんでしょうね。
両目が入った後のだるまは、
神社などに納め、お焚き上げ供養をしてもらうのが通常です。
ただ、願いが成就しただるまは、自宅に飾ってままにしておくのもいいそうですよ。
見ているだけで、気持ちが上向きになれるなら、
そんな良いことはないですもんね。
しかし、もし願いが成就しなかった場合は、両目を入れた後は早めに神社に納め、
改めて新しいだるまを購入するのがいいそうです。
もう一度新たな気持ちで頑張るという、これも決意表明になるんだと思います。
だるまの目入れはどっちからが正しい?
だるまの目入れは、片方ずつ行いますよね。
でも、左右どっちの目から目入れするのが正しいのか?
正直私も分かりませんでした。
だるまの目入れは左目から
だるまの目入れは、
●祈願の際:左目(向かって右側の目)
●感謝の際:右目(向かって左側の目)
の順番が一般的なんだそうです。
達磨の左目は「阿(あ)」、右目は「吽(うん)」を表します。
阿吽の「阿」は物事の始まり、「吽」は終わりを意味します。
このような理由もあり、正面から向かって右側の目から開眼するようになりました。引用:高崎だるま.com
ただ、地域によっては、祈願する内容ごとに目入れの順番が変わるそうです。
例えば、伊豆の達磨寺では、
●右目から目入れする:病気平癒・合格祈願・就職祈願・良縁祈願・選挙祈願
●最初から両目の目入れ:商売繁昌・家内安全・健康祈願・学業成就・厄除祈願・安産祈願・交通安全
なんだそうですよ。
一般的とされている左目からの目入れがないんですね(;^ω^)
また余談ですが、どうやら選挙の場合も逆で「最初に右目、当選で左目」なんだそうです。
これは「右に出るものはいない」や「右側が上手だから」という説から来ているそうですね。
このように、地域や祈願する内容によって目入れの順番が左右変わることもあり、
どっちから目入れするのが良いのか、
実際のところは、あまり気にしなくても良いとも言われています。
まあ、祈願って、気持ちの問題が一番ですもんね。
だるまの目入れは筆ペンがおすすめ
だるまの目入れでイメージするのは、
選挙の際のテレビ報道で見る、筆を使って墨で目を書くものではないでしょうか。
しかし、墨での目入れは墨が垂れて黒い涙のようになってしまう危険性も。
黒い涙流れたら、ちょっと悲しいですよね。
だるまの目入れは、筆ペンか油性マジックで書くのがきれいに書けると思いますよ。
また、祈願内容にもよりますが、黒目を丸く書かなければいけないという決まりはなく、
かわいく目入れしても問題はないそうですよ。
高崎の有名なだるま神社には、
ウインクしていたり、ハート型に目入れされているだるまなどが飾られているそうです^^
だるまの目入れをする意味とは
そもそも、だるまの目入れにはどんな意味があるの?
だるま祈願をするのであれば、知識として知っておいた方がいいですよね。
だるまは当初、両目が描かれた状態で売られていたそうです。
しかし、江戸時代に疱瘡(ほうそう)という病気が流行り、
この病気が原因で視力を失う人が多くなると、
目が綺麗に描かれただるまが良く売れ、
目の描き方があまり美しくないだるまは、売れ残ってしまうようになります。
そこで、だるまを販売している人たちは、だるまの売れ残りを無くすため、
だるまの目入れは購入者にしてもらうようにと考えて、
白いのままのだるまが売られるようになったと言われています。
目入れを、購入者がするようになったのは、だるま販売者の販売戦略だったんですね。
そしてだるまのあの風貌は、達磨大師の姿だといわれています。
達磨大師は9年もの荒修行に耐えるために、
眠らないようにとまぶたを切り取ったとされています。
い、痛い(>_<)
その開眼によって修行を成し遂げたことにあやかり、
願掛けしながら目入れ(開眼)することになったようです。
また、だるまは、ころんとした形をしていて倒しても倒れませんよね。
そのため、何度失敗しても屈しないで起き上がる「七転び八起き」の意味もあるそうです。
だるま自体にも、目入れにも縁起の良い意味がたくさん詰まっているんですね。
だるまの目入れどっち?まとめ
だるまの目入れは、購入してすぐのお日柄の良い日を選んで、
願いをしっかりと込めながら行なえばOK。
一般的には願掛けの際は左目、成就・感謝の際は右目という順番ですが、
地域や祈願する内容によってこの順番が異なる場合があり、
どっちから目入れするのが良いのか、実際には明確な決まりはないようです。
願いを込めながら、丁寧にきれいに目を入れ、
目標に向かって頑張る姿を、だるま様に見守っていただくという気持ちが大切なのかも?!