お世話になった人に贈るお中元やお歳暮ですが、
いつまで贈り続けるのか、お中元をやめるタイミングって難しいですよね。
そろそろやめたいと思っても、上手なやめ方が分からないし、
相手が不快に思わないか、など気になることがたくさんあります。
でも、やっぱりやめたい・・・。
そこで今回は、お中元をやめるタイミングや上手に断る手紙の書き方について
まとめてみました。
お中元をやめたい!
お中元やお歳暮は、そもそも何の為に贈るのでしょうか。
お世話になった人への感謝の気持ちや、
これからも続くお付き合いに対してよろしくお願いしますという思いを
贈り物として渡すものですよね。
ということは、本来の意味からすると、
これまでの感謝の気持ちは十分伝えてきた、とか、今後はお付き合いがなくなりそう
といった相手には、贈らなくてもいいものとなります。
「毎年のやりとりが本当はめんどくさいけど、贈ってくれるからこちらもやらなくちゃ」
というような「義務感」だけで贈っているなら、お中元をやめることは失礼にあたりません。
お中元をやめるのに、「気が引ける」などと思う必要はないんです。
それに、もしかしたらそれほどお付き合いのない相手であれば、
あなただけでなく相手も同じように『いただくから贈っているだけ』と思っていたり、
負担になっていることもあるかも!?です。
そうは言われても、やめるのはやっぱり気が引けるという思いはありますよね。
そういった場合は、すべての人に対してスッパリとやめてしまうのではなく、
誰をやめて誰に贈るかを決めた方が良いと思いますよ。
誰にお中元を贈るのをやめるかは、贈っている人をリストアップして、
その中から、これからもお付き合いが続くのかどうかで判断するのが一番良さそうです。
お中元をやめるタイミングは?
あなたが相手にお中元を贈るようになったきっかけは、
お世話になった感謝の気持ちをあらわすためだったと思います。
しかし、その相手と今はもうほとんどお付き合いがなくなっているという場合は、
「やめたいと思った時にやめる」のがベストタイミングだと思います。
でも、「やめたいからやめます」とはなかなか言いづらいですよね。
まぁ、やめる理由なんて本来必要ないですが^_^;
一般的には、自分の生活環境が変わるタイミングがやめるいいきっかけになるようです。
例えば、仕事関係であれば、転勤や部署移動、転職、
ご近所関係なら、引越しや子どもの学校卒業などでしょうか。
今後お付き合いが疎遠になりそうな人へのお中元は、
このタイミングでやめるのが良いですね。
このタイミングで何となく続けてしまうと、やめ時に困って後悔しそうです。
また、終活としてやめるのも良いと思います。
「終活」と聞くと高齢の方がされるイメージですが、
人間いつどうなるのかなんて分かりません。
高齢でなくても、身辺整理をしておくことは決して悪いことではないと思いますよ。
ほかに、とてもありがたいタイミングとしては、
お中元を贈った相手から「今後はお気遣いなく」と言っていただいた時です。
相手から、今後はやめましょうねと言ってくれているので、
電話であれば、「お言葉に甘えてそうさせていただきますね」と答えれば解決です。
お礼のお手紙に「今後はお気遣いなく」といった言葉がある時も同じですね。
手紙の場合は、連絡なしに次回からお中元を贈らなくても、不快には思われません。
相手からすでにお断りの連絡をいただいているわけですからね。
お中元の上手なやめ方
お中元をやめるには、次回から贈らないでおけばいいわけですが、
それだと相手が不快に思わないか心配になりますよね。
基本的には今後お付き合いがなくなる相手ですから、
どう思われようと構わないといった考え方もありますが・・・。
お中元はいつやめても失礼にあたらないというのが基本ではあるけれど、
何も言わずに勝手にやめてしまうのも、なんだかかっこ悪い感じがしますし、
相手からはお中元届いてしまう可能性もあります。
では、上手なやめ方とはどんな方法なのかをいくつかご紹介します。
お中元に添える手紙に書く
今回は今まで通りお中元を準備して、
添える手紙に「次回からやめる」といった意思表示をする方法です。
そのまま「次回からは遠慮します」では印象がよくありませんので、
「今後はお気遣いなく」といった表現で書くことで、
「お中元はいらないですよ、こちらからも贈りませんよ」と伝えていることになるそうです。
自分がやめたいだけなのに、
あたかも相手のことを考えてお断りしているかのように書くわけです。
日本人独特の「本音と建て前」ですね^_^;
しかし、この方法が最も上手なやめ方ではないかと思いますよ。
お中元を倍返しで贈る
倍返しとは、頂いたお中元より倍ほどの値段の品を贈るということです。
通常お中元は、頂いた品と同等程度あるいは同等以下のものを贈るのが良いとされています。
そんな中、倍返しでお中元を贈ることは、
「お気持ちはじゅうぶんですので、今後はお気遣いなく」
といったお断りの意味を持つのだそうです。
ただ、これってなかなか判断が難しい方法です。
なぜなら「高価なものを贈った = 今後は遠慮します」と捉えてくれる人ばかりではないからです。
嫌味にとられたり、
相手が勘違いして、次回もっと高価なものを贈られたりする可能性も
なきにしもあらずです。
相手が、あなたの気持ちを汲み取ってくれる人なのかどうか、
見極める必要があるかもですね。
お中元を贈らず、暑中見舞いを送る
お中元はやめたいけど、お付き合いは無くしたくないといった相手には、
お中元のかわりに暑中見舞いのはがきを送るのも良い方法です。
今回からお中元をやめるのであれば、早めに送るのが良いでしょう。
はがきには、特にお中元を贈るのをやめたことを明記する必要はないそうです。
今までなかった暑中見舞いのはがきが届くことで、
相手が分かってくれるはずだから。
でも、気付かない人もいそう・・・ですけどね。
ただし、この場合は相手からはお中元が届いてしまう可能性が高いです。
暑中見舞いを送った後に、相手からお中元が届いた場合には、
別途お礼の連絡もしておきましょう。
お中元を断る手紙の書き方「文面」
今後のお中元をやめるということは、相手からのお中元も断るということです。
お中元をやめる時、どんな手紙の書き方をすれば良いのか、
参考の文面をいくつかご紹介したいと思います。
お中元の品に添えて手紙を送る場合
いつも気にかけてくださる感謝の気持ちと、
今後はお気遣いなくという気持ちが伝わればOKです。
ちょっとそっけない文章にも思えるかもしれませんが、
精一杯の感謝の気持ちを込めて、丁寧に手書きすると気持ちは伝わると思いますよ。
《文例》○○様
本格的な夏を迎えましたが、お変わりございませんか。
日頃ご無沙汰ばかりで何のお役にも立てませんのに、
いつも気にかけていただき、まことにありがとうございます。
○○様のご厚意は大変ありがたく存じますが、今後はお気遣いなさいませんよう、
お願い申し上げます。
また、今後も末永くお付き合いのほど、お願い申し上げます。
略儀ながら、書面をもってお礼申し上げます。
猛暑が続きますので、どうかご自愛なさいますようお祈り申し上げます。
お中元の品を贈らず、お礼状のみの場合
お中元をいただいたけど、今回からお中元は贈らないと決めている場合には、
贈り物のお礼とともに、今後は必要ないですよといった思いが伝わればOKですね。
《文例》
拝啓
うだるような暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびはお心尽くしの品を頂戴しまして、まことにありがとうございました。
いつもお心遣いをいただき、大変恐縮しております。
○○様のお気持ちには大変感謝しておりますが、
今後は季節のご挨拶のお心遣いはなさいませんよう、お願い申し上げます。
また、今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛下さい。 敬具
お礼状ではなく、暑中見舞いとして送る場合
お中元は贈らず、暑中見舞いとしてはがきを送る場合です。
この場合には、敢えてお断りの文面を書く必要はなく、
通常通り暑中見舞いとして送れば問題ありません。
《文例》
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さの毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。
○○様にはいろいろとお世話になりながらも、ご無沙汰しておりまして申し訳ございません。
おかげさまで私ども一同、相変わらず元気に暮らしておりますのでご安心ください。
この暑さはまだしばらく続きそうですので、くれぐれもご自愛ください。
目上の人には最低限文例くらいの丁寧さは必要ですが、
あなたと相手の関係性によっては、ここまで堅苦しい文章でなくても良い場合もあります。
例文を参考にしながら、自分の言葉で書けば気持ちは十分伝わると思いますよ。
お中元のやめ方 まとめ
お中元をやめたいと思っていても、やめるタイミングややめ方は難しいですね。
もしお中元をやめると決めたら、
『相手が不快な気持ちにならないようにするにはどうしたらいいのか』に気を配れば、
お互い嫌な思いをしなくて済むのではないかと思います。
上手なやめ方や、手紙の文面を参考に、お付き合いの整理ができると良いですね。