思いがけない人からお中元が届いた。
自分からはお中元を贈ってないけど、どうしたらいいんだろう?
お中元としてお返しをした方がいいのか、お礼はどんなふうにしたらいいのかなど
悩んでしまいます。
そこで今回は、もし贈っていない人からお中元をいただいたら、
どうするのが良いのかについてまとめてみました。
お中元をもらったら、お返しは必要?
お中元は、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。
そのため、お中元をもらったから、こちらからもお返しするというものではありません。
ですので、お中元を贈っていない相手からお中元が届いた場合、
お返しとして品物を贈らなくても、マナー違反にはなりません。
ただし、お中元が届いたらできるだけ早めにお礼をするのがマナーです。
お礼の仕方は、電話やメールでもOKですが、
手書きのお礼状を書いた方が丁寧ですし、気持ちが伝わりますよ。
お中元のお返しは一般的には必要ないのですが、
お付き合いの度合いによっては、『私は贈ったのに、あの人からお中元がなかった』と思われてしまわないか心配な相手もいると思います。
また、あなたの思いとしても、
『貰うだけでは申し訳ないな』と感じるかもしれません。
そういった場合は、品物をお返しに贈っても問題はありません。
ただし、お中元のお返しをする場合に気をつけた方がよいことがいくつかあります。
お中元のお返しはいつまでに贈る?
自分が贈っていない相手からお中元を頂いたら、
「早めにお返ししなきゃ」と思ってしまいがちですが、ちょっと待ってくださいね。
タイミングや添える手紙の内容によっては、遅らせた方がいい場合もあります。
お中元のお返しを贈るタイミング
例えば、お中元期間でも前半にお中元が届いた場合で、
最初から贈る予定だったつもりでお中元を贈る場合には、
すぐに準備して、お中元期間中に届くようにした方が良いです。
しかし、頂いたことに対してお礼の気持ちを添えて贈る場合には、
少しタイミングをずらした方が良いかなと思います。
それは、相手にお返しが早く届くことで、
「気を使わせてしまったかも」と感じさせてしまう可能性があるからです。
頂いたお礼の気持ちを込めてお中元を贈る場合は、
相手からのお中元が届いてから、1週間ほどあけてから贈ると良さそうですね。
ただ、遅くても8月中には相手に届くようにしましょう。
お中元のお返しの相場は?
お返しとしてお中元を贈る場合には、
いただいた品と同等程度、又はそれ以下の品物を贈るのが良いそうです。
ただし、これもあなたと相手との関係によって相場が異なるようです。
例えば、友人関係や同僚などの場合には、
頂いた品と同等程度の品物を贈っても失礼にあたりません。
しかし、上司や部下など、相手が目上の人や目下の人の場合には、
頂いたものより高価なものや同等のものを贈ると失礼にあたってしまいます。
目上の人から頂いた品物より高価なものをあなたが贈ると、
嫌味に思われる可能性がありますし、
反対に、目下の人の場合には、申し訳ない気持ちにさせる可能性があります。
お中元を受け取った相手がどう思うか、に気を配ることが大切ですね。
お中元のお礼の書き方や例文は?
お中元には基本的にはお返しは必要ではありませんが、
お礼はちゃんとした方が良いです。
親しい間柄であれば、メールや電話だけでもいいかもしれませんが、
そうでない場合には、正式な形式であるお手紙で送る方が良いですよ。
特に目上の人にお礼を書く場合には、手紙の方が丁寧で好印象です。
ビジネス関係や、目下の人に送るお礼状ははがきでも良いですが、
プライバシーにかかわる内容を書く場合には手紙にしておいた方が安心です。
最近では、パソコンから印刷してお礼状を作成する人も多いですが、
お礼の気持ちを伝えるためのものですから、できれば手書きが好ましいです。
字が上手でなくても、丁寧に書くことでその気持ちは相手にちゃんと伝わるはずです。
お中元のお礼の文章の書き方
手紙には、お礼の気持ちを書けば良いだけですが、
いざ改まって書こうとすると、どう書いたらいいのか悩みますよね。
手紙の書き方は、ある程度決まった形式に合わせていくことで、
文章の流れがスムーズになります。
お礼状の書き方
《書き出し》
「拝啓」 または、「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」
《時候のあいさつ》
季節のあいさつと合わせて、相手を気遣う言葉を繋げます。
「蝉の声に暑さを覚える今日この頃、お変わりなくお過ごしでしょうか?」
親しい間柄の場合には、もう少し砕けた感じで、
「暑い日が続きますが、お変わりありませんか?」のような感じでもいいですね。
堅苦しくしすぎると、よそよそしい感じになってしまいますからね。
「時候のあいさつ」などで検索すると、例がたくさん出てきますよ。
《お中元へのお礼の気持ち》
手紙の本題になる部分です。
お中元をいただいたことに対するお礼の言葉を書いていきます。
いただいた品について具体的に書くと、
ちゃんと自分宛てに書いてくれていることが相手に伝わるので喜ばれますよ。
「このたびは洗濯洗剤を贈っていただき、ありがとうございます。
毎日使うものですので、本当に助かります。」
といった感じでしょうか。
《結び》
最後に、相手を気遣う言葉を書くと、自然な形で文章を終えることができます。
「暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛下さい。」
親しい人へのお礼状であれば、
「身体にこたえる猛暑が続きますが、夏バテなどされませんように。」
のような堅苦しくないものでも良いですね。
最初に「拝啓」と書いた場合には、ここで「敬具」で結びましょう。
拝啓と書かなかった場合には不要です。
最後に、「○年 盛夏」と書きます。
8月に入ってからお礼状を送る場合には、「○年 晩夏」と書きます。
お中元お返しのお礼「例文」
拝啓
身体にこたえる猛暑が続きますが、元気にお過ごしでしょうか。
この度は美味しいそうめんを贈って頂きありがとうございます。
猛暑で食欲がなくなりますが、美味しいそうめんのおかげで夏バテ知らずです。
まだまだ暑さ日が続きますが、くれぐれもご自愛下さい。
略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。
敬具
令和○年 盛夏
お中元のお返しをする場合のお礼状「例文」
残暑お見舞い申し上げます。
残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
先日は美味しいビールをお送り頂き、ありがとうございました。
いつも細やかなお心遣いありがとうございます。
さて、本日別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。
お口に合うかどうかわかりませんが、ご笑納下さい。
厳しい暑さが続きますが、どうぞますますお元気で。
令和○年 晩夏
お中元をもらったら まとめ
自分が贈っていない相手からお中元をいただいても、
お返しをしなければいけないということはありません。
ただ、お中元をいただいたら、
できるだけ早めに手書きでお礼状を送りましょう。
お返しとして品物を贈る場合には、
相手に余計な気遣いをさせないように品の価格や贈るタイミングなどに気を配るようにすると良いですね。