織姫と彦星が天の川を渡る方法は?会えない理由や会う頻度は?

七夕伝説を知らない人はまずいないと思います。

その話の内容は、ざっくり言うと
離ればなれになっている織姫と彦星が、七夕の日だけ会うことができるという素敵な話です。

しかし、この物語の詳しい内容までは知らない人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、織姫と彦星ってどうやって天の川を渡ったの?なぜ会えなくなったの?
などについてまとめてみました。

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織姫と彦星が天の川を渡る方法は?

織姫と彦星は年に一度、7月7日の七夕の日にだけ会うことができるのですが、
大きな天の川には橋もありません。

織姫と彦星のどちらが、どのように天の川を渡って会うことができていたのか、
考えたことありませんか?

実は、この年に1度の逢瀬には「カササギ」という鳥が深く関わっているそうなんです。

 織姫と彦星は天の川をどう渡った?

7月7日の夜、カササギの群れがどこからともなく飛んできて、
翼を広げて天の川に橋を作ってくれるのだそうです。

なんだかとってもロマンチックなお話ですね。

ちなみに7月7日に雨が降ると水かさが増してしまい、
織姫と彦星は会うことができないと言われています。

しかし、ここでもカササギが会えるように助けてくれるという説もあるそうで、
カササギという鳥は、織姫と彦星にとってはとっても大切な鳥のようですね。

このお話から男女の仲を取り持つ例えに
「鵲(かささぎ)の橋」という言葉があるそうですよ。

百人一首のうたにもありますので、
七夕伝説は古くから言い伝えられていることが分かりますね。

 織姫と彦星、天の川を渡ったのはどちら?

天の川にカササギが橋を作ってくれたことによって、
織姫と彦星は会うことができるのですが、
では、カササギの作ってくれた橋を、どちらが渡って逢いに行ったのでしょうか?

この七夕伝説は、中国から伝えられたお話と、日本で古くからあるお話が
入り混じってできているとされています。

そして、中国と日本の文化の違いも重なり、
どちらが会いに行ったのかは、中国と日本では伝わり方が違うようです。

中国では織姫が彦星に、日本では彦星が織姫に
逢いに行くという話が多いそうですよ。

万葉集にも
天の川川の音清し彦星の秋漕ぐ舟の波のさわきか
彦星の妻迎へ舟漕ぎ出らし天の川原に霧の立てるは

など、彦星が舟を漕いで会いに行く様子が詠われています。

舟?カササギが橋を作ったのでは?
と疑問にも思いますが、万葉集の頃は橋を架けるのではなく、舟で渡ると思われていたようですね。

どちらが会いに行く方がロマンチックだと思いますか?

あなたがロマンチックと思う方で想像してみると、楽しいかもしれませんね。

ちなみに、七夕のイラストでは、
天の川の中央で会っている様子が描かれているものがありますが、
七夕伝説を紐解いてみると、無理な話のように感じますね。

鳥の上に2人が乗るなんて、
カササギがかわいそうですし、たぶん体力が持たないですね^_^;

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織姫と彦星が会えない理由は何?

年に1度しか会うことが許されない織姫と彦星ですが、
そもそもなぜ離ればなれにされてしまったのでしょうか。

その理由には、残念なことにロマンチックさの欠片もありませんでした(>_<)

織姫と彦星は恋人と思っている人も多いようですが、実は夫婦です。

織姫は天帝の娘で、とても働きものでした。

そんな織姫に相応しい若者を探したところ、仕事熱心でまじめな好青年彦星に白羽の矢が。

こうして織姫と彦星はお互いに魅かれあい、結婚をして一緒に暮らし始めます。

しかし、あまりに仲が良すぎたからでしょうか・・・
織姫と彦星は仕事をしなくなり毎日遊んですごすようになってしまうのです。

そんな生活ぶりを見かねた天帝は、
一緒に暮らすことを禁じ、天の川を挟んで別々に暮らすように言ったのだそうです。

織姫と彦星がお互いに愛し合っていたことはいいことですが、
それで働かなくなってしまうのはダメですもんね。

引き離されて当然・・・だったんですね。

ところで、織姫と彦星それぞれの職業ってご存知ですか?

織姫は、機織り(はたおり)、彦星は牛飼いです。

織姫の星、ベガは漢名が「織女星」
彦星のアルタイルは漢名が「牽牛星」
なので、漢名を覚えておけば、職業は忘れなさそうですね。

織姫と彦星が会う頻度は0.3秒に1回!?

織姫の親である天帝から、
1年に1度しか会ってはいけないとされてしまった織姫と彦星。

夫婦なのに1年にたった1回しか会えず、
しかも七夕の日が雨で水かさが増えると会えないかもしれないなんて
すごく厳しいなと思いませんか?

でも、実はこれ、かなり逢えていると言われているんですよ。

どういうこと???

これは、織姫と彦星を人として考えるか、星として考えるかの違いなんです。

織姫と彦星を人として考えた場合、
1年に1回しか会えないなんて、いくら働かなかったバツとはいえ厳しすぎます。

しかし、星で考えた時、星の寿命はおよそ100億年程度

1年に1度逢うということは、単純計算で100億回会えているということに。

(結婚する前の年数は無視しますよー)

人間の寿命を100歳として置き換えてみると、
織姫と彦星は「0.3秒に1度逢っている」ということになるんですよ。

つまり、「全然逢えなくてかわいそう」と私たちは思っていますが、
全然そんなことなく、すごく逢えているわけなんですね~。

こんな考え方も面白いと思いませんか(笑)

織姫と彦星が天の川を渡る方法まとめ

織姫と彦星には、カササギという鳥が力を貸していると言われています。

まさか鳥が橋を作ってくれて、
それを渡って逢っているなんて驚きです。

またどっちが天の川を渡って逢いに行ったのかにはどちらの説もあるようなので、
好きな想像をすると良いですね。

そして、何と言っても逢えなくなった理由がひどい…。

七夕の織姫と彦星のお話はとてもステキなのに、
理由を知るとちょっとショックに感じるかもしれませんね。

とはいえ、離ればなれにされたことで、織姫も彦星もちゃんと働いているようですから(笑)
七夕の日には、夜空を見上げて、2人の逢瀬をあたたかく見守ってあげたいですね♪

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