車を運転中、突然眠気に襲われるという経験をしたことがある人は多いと思います。
特に、高速道路や自動車専用道路のように、信号がなく単調な道路の時には
眠気に襲われやすくなりますよね。
そこで今回は、車を運転中に眠気対策とその原因、
仮眠を取るなら時間や姿勢はどうしたらいいのかについてまとめました。
運転中の眠気に効く対策は?
車を運転していると、なんだか眠くなってしまうことってあると思います。
冬は暖房でポカポカ、春や秋は太陽の日差しで車内が暖かくなるし、
夏はエアコンで車内は快適な温度に。
そんな車の中で、シートにジッと座って運転し続けていれば
眠くなるのは当たり前のことなのかもしれません。
それでも、目的地までたどり着かないといけないですよね。
私も長距離とまではいかないですが、片道2~3時間の運転は頻繁にします。
で、帰りの運転中は必ず眠くなります。
そこで、運送業を営む友人に、長距離ドライバーさんたちが行っている眠気対策を
いくつか教えてもらいました。
運転中の眠気覚ましアイテムは?
コーヒーやエナジードリンクを飲む
車を運転中、眠くなってしまった時によく使われるのが、
コーヒーやエナジードリンクです。
車の運転中に限らず、仕事中など眠気対策にも良く飲みますよね。
ただ、コーヒーを愛飲している人の中には、
毎日飲みすぎて、効果が薄いと感じる人もいるようです。
また、エナジードリンクは飲みすぎると体調を崩してしまうので、
1日1本までと決められています。
長距離運転の時には、エナジードリンク1本では
また眠気と戦う時間がやってきてしまうかも知れませんね。
ただ、どちらもカフェインによる眠気覚まし効果は期待できますよ。
ガムをかむ
眠気覚ましにガムをかむ。
これは、昔から言われているのでご存知の方も多いでしょう。
咀嚼(そしゃく)は、脳の血流を増加させることで、覚醒できるといわれています。
そのため、ガムをかむことで、眠気を無くす効果があるのです。
スルメのような噛みごたえのある食べ物であれば、ガムでなくても大丈夫!
噛みごたえのある、好きな食べ物を準備しておくのも良いですね。
また、メントールの入ったガムを噛むことで、
噛む行為にメントールの効果がプラスされて、さらに眠気解消に効果がありそうです。
居眠り警告アプリを使う
居眠り運転の危険が高まると教えてくれるというスマホアプリも出てきています。
ただ、これは眠気対策というよりは、居眠り運転の防止アイテムになりますね。
◆居眠り運転警告(Android)
運転中の顔をスマホカメラで監視し、
居眠り運転の危険があると判断されると警告音や振動で教えてくれます。
◆ブルっと 居眠り防止-会議中,授業中の睡魔,電車の寝過ごし防止
定期的にブルっと振動して、眠気を防止してくれるアプリです。
振動の間隔も自分で設定することができるので、
運転する前に、1時間置きなどと間隔を設定しておくことで、振動で刺激してくれます。
ただ、余り間隔を短くしすぎると、慣れてしまって効果が薄れる可能性も。
◆居眠り感知器Vigiler
居眠りの前兆として起こる身体のさまざまな状態を察知して、
警告音を鳴らして教えてくれるアプリです。
ただし、これはスマホアプリだけでは使えません。
専用の機器が必要になってくるので、運転を仕事にしている人でなければ
買うのはもったいないかもしれませんね。
運転中の眠気を覚ます行動
ここからは、食べものや飲み物などを購入する眠気対策ではなく、
お金をかけない眠気対策です。
大声で歌う
これは噛む行為と似ている方法になりますが。
好きな曲を流して、大声で歌うことで眠気を吹き飛ばすことができます。
口を動かすことは、脳の血流を増加させる効果があります。
歌を歌うことも、発声によって脳を活性化することができ、
さらに歌詞を思い出すことで脳を働かせる効果もあります。
これらの効果で、眠気を解消することができるのです。
体を冷やす
体が暖かい状態というのは、眠気が増すそうです。
体を一気に冷やすことで、眠気を吹き飛ばす効果が期待できます。
エアコンで急激に冷やす、冬なら窓を開けて冷気を入れるなどで、
体を一気に冷やすと良いそうです。
体を冷やすときには、ゆっくりではなく急激に冷やすことがポイントだそうですよ。
ただし、特に冬は風邪を引く危険性もあるので、
体調次第ではおすすめできません。
車を停めて体を動かす
サービスエリアや道の駅など、安全な場所に車を停めて、
一度車から出ると、気分もスッキリして眠気がなくなる場合があります。
ストレッチなどで軽く体を動かしたりするのも効果的です。
運転中の眠気…その原因は?
車を運転していると、なぜ眠気に襲われてしまうのでしょう。
その原因はさまざまです。
・寝不足
・疲れが溜まっている
といった疲労の蓄積が原因の場合は自覚がありますよね。
そして、これらは事前に解消しておこうと思えばできるものかもしれません。
居眠り運転はとても危険ですから、
上記のような体調の場合には、できれば運転しない方が安心です。
それ以外にも、人間の体のしくみとしてやってくる眠気もあるそうです。
車の運転中に限らず、仕事中や自宅にいるときでも、14時頃って眠くなりませんか?
14時から15時くらいの時間帯は、私たちの身体のリズムの影響によって
眠くなりやすい時間帯になっているのだそうです。
そのため、寝不足や疲れが溜まっている人でなくても、
14時~15時頃は居眠り運転になりやすい危険な時間帯なのです。
可能であればこの時間帯に長距離の運転はしない方が安心なのだそうですよ。
車での仮眠時間はどのくらいがいいの?
ここまで、眠気を撃退する方法をご紹介してきました。
でも、時間に追われている状況でなければ、
サービスエリアなどに車を停めて、思い切って寝てしまうのが一番安全です。
ただ、あくまで「仮眠」でなければいけません。
眠気覚ましには、どのくらいの時間の仮眠が良いのでしょうか。
仮眠時間は20分~30分がベスト
眠気を覚ますための仮眠は、20分くらいがベストだといわれています。
これ以上長く眠ると、スッキリと目覚められず、
起きたあとも身体がだるい状態になりやすいのだそうです。
アラームを設定しておき、眠り過ぎないように気をつけましょう。
また、仮眠を取る前にコーヒーを飲んでおくのも良い方法なのだそうですよ。
カフェインは摂取後20~30分で効果が出るため、
ちょうど仮眠から目覚めるころに覚醒され、すっきりするのだとか。
車で仮眠する姿勢は?
車の中で仮眠を取る場合、運転席のシートを倒して寝るという人が多いと思います。
しかし、特に体の大きい人だと窮屈に感じるでしょうし、
足の疲れは取れないです。
車や体の大きさによりますが、
後部座席や助手席をうまく利用して、窮屈でない姿勢で仮眠を取りましょう。
私は背が低いので、
後部座席に体を丸めて横になってラクな姿勢で仮眠しています。
車で仮眠する時、エンジンは?
車の中で仮眠する場合、エンジンは停止しておいた方が良いでしょう。
何らかの理由で車内に一酸化炭素が溜まってしまう恐れもありますし、
運転席で仮眠していて、誤って運転操作をしてしまう危険性もあります。
出来ればエンジンは停止して仮眠を取りましょう。
ただ、夏の暑い時には、エンジンを停止したことで熱中症になる危険もあります。
冬は寒くて眠れないということも。
エアコンが必要でエンジンをつけっぱなしにする場合には、
ほんの少しだけ窓を開けておくようにすると安心です。
車で仮眠、女性が気をつけたいこと
車の中で仮眠する時、女性一人だとちょっと怖かったりしませんか?
仮眠しているところを見られるのは嫌だからと、
駐車場の隅に停めたくなりますが、人気の少ない場所はおすすめできません。
サービスエリアなどであれば店舗やトイレの近くなど、
できるだけ明るい場所に車を停めると安心です。
また、女性一人だけだと気付かれないようにするのも方法です。
パッと見、人が乗っていないように見える方が安心ですので、
運転席で仮眠を取るのではなく、後部座席などに移動して寝ると良いです。
また、大きめのブランケットなどを常備しておけば、
顔を隠す、毛布代わりに使うなど仮眠を取る時に役立ちますよ。
運転中の眠気対策まとめ
居眠り運転はとっても危険な行為です。
でも、車の運転をしていると眠くなってしまうのも、よくあることです。
眠気対策をいくつかご紹介しましたので、
自分に合った対策で眠気に打ち勝ち、安全運転を心掛けましょう。
時間に余裕がある時や、急ぎでない場合には、
思い切って仮眠を取ることの方が、睡魔とたたかうよりも絶対に安心ですよ。
参考になれば嬉しいです^^