学校が自宅から離れている、就職を機に実家を出て一人暮らしをするなど、
引っ越しをする理由は人それぞれ。
引っ越しをする際には、電気やガス等の手続きや住民票の移動手続き、
やらなければいけないことがたくさんあります。
その中でも、大切なのことなのに忘れがちなのが郵便の転送です。
そもそも郵便の転送って依頼すればできるものなのでしょうか?
転送にはどんな手続きが必要なのでしょうか?
まとめてみました。
引っ越し先へ郵便の転送はできる?
引っ越しをする際、引越し先の住所を伝えない限り、
あなた宛ての郵便物が新しい住所に届くことは、通常あり得ません。
友人などに「引越ししましたよー」とハガキを送る人がいるのは
そのためですよね。
引っ越し先や転居日が決まったら、それに合わせて、
いつもあなた宛てに届く郵便物の送り主に転居のお知らせをしましょう。
例えば、
クレジットカードの利用明細が届くのであれば、カード会社に住所変更の手続きをしたり、
定期的に届く会報誌などがあるなら、登録情報の変更をしたり…ですね。
しかし、住所変更の連絡やサイトでの変更作業は結構めんどくさいし、
うっかり忘れてしまうこともありますよね。
そんな人の為に、郵便局では郵便物を転送してくれるサービスがあります。
手続きをしておけば、元々住んでいた住所に届く郵便物が、
新しい住所へ転送されてあなたの手元に届けられるのです。
では、郵便の転送手続きは、どのようにすれば良いのでしょうか?
郵便の転送手続きはどうやるの?
郵便の転送手続きには大きく2つの方法があります。
それは、紙で届ける方法とインターネットで登録する方法です。
どちらも簡単なので、やりやすい方で手続きをしましょう。
「転居届」を書く方法
郵便局に置いてある「転居届」を記入して出す方法です。
どこの郵便局で出しても問題ありません。
新居の近くでも、引っ越し前の住所の近くでも
または出先でたまたま見つけた郵便局でも、どこでもOKですよ。
「転居届」を出す方法は、2つあります。
郵便局の窓口に出す
「転居届」用紙を郵便局にもらいに行ったついでに
そのまま出してくる方法です。
その場で用紙に記入し、窓口に出してきましょう。
ただし、その際には
・本人確認書:運転免許証や保険証など
・旧住所が確認できるもの:運転免許証や住基カードなど
の提示が必要です。
郵便ポストに投函する
転居届は、ポストに投函することも可能です。
切手は不要です。
郵便局の窓口では、本人確認書類などの提示が必要ですが、
ポストに投函する場合は、そういったものが不要なのでラクですよ♪
ただ、ポストに投函した場合本人確認ができないため、
郵便局の人が、旧住所もしくは新住所に訪問するなどで、
転居事実の確認がある場合があるそうです。
私は、引っ越しを何度かしています。
その際には、ポストに投函する方法で転居届を出していましたが、
一度も事実確認をされたことはありません。
理由は分かりませんが、ルール通りしっかりやっているところと
そうでないところがあるのでしょうね。
インターネットで転居手続きをする方法
「e転居」という郵便局のサービスで、
転居届をインターネットで行うこともできます。
サイトでメールアドレスを入れると、
指定したメールアドレスに手続きのURLが届くので、
送られたメール内のURLより転居の手続きを行っていきます。
郵便局に転居届を取りに行くこと自体が面倒だったり、
仕事で最寄りの郵便局が開いている時に行けない場合は、
インターネットでの手続きが簡単です。
転居届で転送されない郵便物はある?
転居届を出しても、すべての郵便物が転送されるわけではありません。
郵便物に「転送不要」と書かれたものを見たことがありませんか?
金融機関から送られる、重要な郵便物や簡易書留などですね。
これらは転居届を出していても、転送はされませんので
住所変更手続きは必ずするようにしましょう。
転居届は、住所変更の手続きが引越しに間に合わなかったり、
手続き忘れがあったときの為のサービスだと、私は思っています。
転居届を出せば、ほとんどの郵便物は転送されますが、
引っ越し先へ転送で郵便物が届いたら、
その都度その送り主への住所変更手続きを取るようにすると良いですね。
郵便の転送はいつから開始される?
転居届けに、転送開始日を記入した場合は指定した日から、
開始日を記入しなかった場合は郵便局での登録が完了した日から
転送サービスは開始されます。
郵便局での登録には、転居届を出してからだいたい数日~1週間ほどかかるそうです。
届出をした日からサービスが始まるわけではないので、注意しましょう。
郵便転送の期限はある?延長はできる?
郵便物は、転居届を出せばずっと転送されると思っている人もいるかもしれませんが、
サービスには期限があります。
郵便の転送サービスの有効期限は1年間です。
これは転送開始日からではなく、転居届を出した日から1年になりますので注意しましょう。
ただし、再度転居届を提出すれば、
提出した日からさらに1年延長することができます。
延長しても料金は発生しません。
つまり、毎年忘れずに転居届を出せば、
ずっと転送サービスを受けることができるのです。
郵便転送の期限が過ぎたらどうなる?
郵便物の転送期限が過ぎたら、
その後に前の住所に送られた郵便物はどうなるのでしょうか。
転送サービス期間が終わるだけなので、
前の住所宛てに送られた郵便物は、前の住所へ普通に届けられるような気がしますが、
実は違うんです。
転送サービスの期間が終了したら、
前の住所宛てに送られた郵便物はすべて送り主に戻されます。
確かに、賃貸だった場合、
転送期間が終了したからといって前の住所に郵便物が届いてしまっては、
次に入居されている人がいたら迷惑ですし、
あなたの個人情報が見られてしまう危険性もありますもんね。
ですので、郵便の転送サービス期間中にすべての住所変更を済ませておくようにし、
もし心配なら、毎年転居届を出して延長を繰り返すことがおすすめですよ。
引っ越しの郵便の転送手続き まとめ
引っ越しをした後に「あれ?郵便物が届かないな~」なんて気づく…
私もそういった経験をしたことがあります。
しかし、実家からの引越しなら良いですが、
賃貸から賃貸への引越しや、元の住所は誰も住まない場合などには、
重要な郵便物が届かない、個人情報を盗まれたなどのトラブルになる可能性があります。
引っ越しの際には、郵便の転送手続きも忘れずに行なうようにしましょう。