節分にけんちん汁 由来は?食べる地域は?レシピも紹介!

節分にけんちん汁を食べる風習があるのはご存知ですか?

節分にけんちん汁を食べる地域は限られているようですが、
もちろん意味があって食べられています。

そこで今回は、
節分にけんちん汁を食べる由来と、その地域はどこかとともに、
節分におすすめのけんちん汁レシピもご紹介します。

スポンサーリンク

節分にけんちん汁の由来は?

けんちん汁とは、大根やにんじん、ごぼう、里芋、こんにゃくなど
たくさんの具が入った料理です。

「けんちん汁」ってちょっと変わった名前ですよね。

節分にけんちん汁を食べる由来の前に、
まずは、けんちん汁の由来について見ていきましょう。

 けんちん汁の由来

けんちん汁の由来は、諸説あるようですが、
その中で有力とされている2つの説をご紹介しますね。

けんちん汁は、鎌倉にある「建長寺(けんちょうじ)」で、
修行僧が崩れてしまった豆腐を、野菜と一緒に煮込んで汁を作ったことが
始まりとされています。

建長寺で食べられていたため、「建長寺汁」と呼ばれていて、
「建長寺汁 → 建長汁 → けんちん汁」と変化していったのだとか。

精進料理として食べていたこともあり、
元祖は、お肉や魚は加えず、だしを取る際も昆布やしいたけを使っていたのだそうです。

そして、もう一つの説。

中国にある「普茶料理(ふちゃりょうり)」という精進料理が、
江戸時代頃に日本に伝わり、
普茶料理の「巻繊(けんちん)」が変化したものが「けんちん汁」とも言われています。

普茶料理の「巻繊(けんちん)」は、
ごぼうや大根などの野菜や豆腐を炒め、
湯葉などで巻いて調理したものなのだそうです。

どちらの説でも、
精進料理が変化したものということには変わりがないようですね。

 節分にけんちん汁を食べるのは?

では、節分にけんちん汁を食べるのはなぜなんでしょうか。

昔は、節分やえびす講、初午など冬の行事が大変盛んだっだそうで、
冬の寒い時期の行事には、あたたかいけんちん汁が欠かせない行事食でした。

しかし、時代の流れとともに冬のさまざまな行事が衰退していき、
節分だけが残ったため、節分にけんちん汁を食すという風習だけが今もあるとされています。

つまり、けんちん汁は「節分に食べるようになった」のではなく、
「けんちん汁を食べる多くの行事の中で、節分だけが残った」
ということなんですね。

そして、けんちん汁には、節分の豆や恵方巻きなどのように、
縁起物としての意味はないようです。

寒い季節に、油を使った温かい汁物で、
冷えた体をあたためるために食べていた行事食だったのです。

スポンサーリンク

節分にけんちん汁を食べる地域はどこ?

節分にけんちん汁を食べるという風習は、知らないという人の方が多いと思います。

かくいう私も、節分に食べるものということは知りませんでした^_^;

なぜ知らない人が多いのかというと、
元は、関東地方の一部地域に限られる風習だからなんです。

しかし、最近ではいろんな地域やご家庭でも、
節分にけんちん汁を食べるところがあるようです。

関西から全国に広まった恵方巻きのように、
「節分にけんちん汁を食べる」も、当たり前になる時代が来るのかもしれませんね。

節分のけんちん汁レシピ

それでは、けんちん汁の簡単レシピをご紹介します。

《材料》
・大根
・ごぼう
・こんにゃく
・里芋
・にんじん
・豆腐
・だし汁(2と1/2カップ)
・しょうゆ(大さじ1/2)
・ごま油(大さじ1/2)
・塩(好みで)

具材の量は好みで調整してくださいね。

また、他に椎茸油揚げきのこ類、根菜類を入れても良いですね。

《作り方》
・豆腐はペーパーなどで、軽く水気をきります。
・大根などの具材は、食べやすい大きさに乱切りします。
・鍋にごま油を入れ、豆腐以外の具材を炒めていきます。
・豆腐を手で食べやすい大きさに崩して入れ、さっと炒めたら、だし汁を加えます。
・煮立ったらアクを取りつつ材料に火を通し、しょうゆや塩で味を調えて完成です。

手が込んでそうに見えて、意外と簡単に作れるんですよ。

豆腐は崩れやすいので、かための木綿がおすすめです。
食べごたえもありますしね。

絹ごしを使いたい場合は、
炒めずにだし汁を加えてから豆腐を加えると良いですよ。

けんちん汁の具も、あまり基本にとらわれず、
根菜やきのこ類、鶏肉などいろんな食材を入れてみましょう。

また、ご家庭によっては、しょうゆではなく
味噌を使ったり、すまし汁のところもあるようです。

ご家族が食べやすい味付けで作るのが一番ですね。

このような、普通のけんちん汁を食べるのももちろん良いですが、
「節分らしく」アレンジするのも楽しいですよ。

例えば、節分に食べると良いとされているお蕎麦を入れて
「けんちん蕎麦」にしたり、
大豆を柔らかく煮て、けんちん汁に入れてみるなど。

個人的には、けんちん蕎麦がおすすめです♪

節分のけんちん汁 まとめ

節分に油を使った温かいけんちん汁を食べるのは、
寒い季節に体を温めるためだったんですね。

それだけじゃなく、けんちん汁は具だくさんなので
胃腸にも優しそうだと思いませんか?

炒った大豆は消化しにくいと言われていますし、
恵方巻きの丸かぶりも、ご飯の食べ過ぎになりそうで、
節分の食べ物は、意外と胃腸に負担がかかるのかも!?

そう考えると、節分にけんちん汁を食べることで、
胃腸の負担を軽くできるのかも知れませんよ。

節分の日は、豆まきなどで冷えた体を、
温かいけんちん汁を食べて、ぽかぽかにしてくださいね♪

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする