お正月に食べるおせち。
おせち料理に入っている食べ物には、それぞれ意味があり、
縁起が良いものが揃っているというイメージがあると思います。
そんなおせち料理の中で、黒豆の横にちょこんと添えられている
ねじねじの”赤いやつ”、何かご存知ですか?
今回は、おせちに入っているこの赤いやつについて、調べてみました。
おせちの赤いやつは何?
おせち料理の中には、数の子や黒豆、田作りやかまぼこなど
さまざまな食材が入っています。
そして、それら食材は、
縁起が良いものとしてお正月に食べると良いとされているものです。
その中で、ひときわ異彩を放っているのが、
黒豆の横にある赤いやつです。
かわいいという人もいますが、
見た目がちょっと幼虫に見えてしまうのは私だけ?^_^;
この赤いやつ、名前は「ちょろぎ」と言い、
シソ科の植物の根にできる塊茎の部分なのだそうです。
おせち料理では、ちょろぎを塩漬けにしたものを
黒豆と合わせたり、黒豆の横に添えてあったりします。
食感はシャキシャキとしていて、
味は、カリカリ梅やお寿司のガリのような感じです。
生姜などが好きな人は、たぶん好みの味だと思いますよ♪
実はちょろぎは、おせち料理に定番の食材として入っているわけではなく、
食べないどころか、全く知らない地域もあるんです。
ちなみに私の生まれた地域も、ちょろぎの存在すら知らない地域でしたよ。
ちょろぎは、中国が原産で、日本には江戸時代に伝わったと言われています。
現在では、秋田の伝統野菜のひとつともされているそうです。
そしてなんと、
「日本チョロギ愛好会」というものも存在しているんですよ。
知らなかったことが、ホント申し訳ないくらいです…。
おせちの黒豆に入ってる赤いやつの意味は?
おせち料理では、
黒豆の横に1つか2つちょこんと添えられているこの赤いやつ。
ちょろぎがおせち料理に入っているということは、
縁起が良い意味があるはずですよね。
赤いやつ「ちょろぎ」にはどんな意味があるのでしょうか?
それは、漢字を見れば一目瞭然なんです。
ちょろぎは、漢字で
・長老木
・長老貴
・千代呂木
・丁呂木
・丁梠木
などと書きます。
多いですね…(^_^;)
他にも、まだまだちょろぎの漢字は存在しているようですよ。
漢字の種類を調べるだけでも、なんだか面白そうですね。
漢字を見てお分かりの通り、
ちょろぎは「長寿」を願っておせちに入っている食材なんです。
地域によっては、お正月のおせち以外に
お祝いの席などにも出てくる食材なのだそうですよ。
余談ですが、ちょろぎは漢字で「草石蚕」とも書くことも。
いさごという虫の幼虫に形が似ているから、
このように書くのだそうです。
私の見た目イメージ、当たっていたようです(笑)
おせちでは、黒豆と混ぜ合わせてあったり、黒豆の横に添えられていることが多いので、
黒豆と赤いやつ(ちょろぎ)の関係にも意味があるのではないか?
と思い調べてみましたが、残念ながら答えに辿り着けませんでした(>_<)
個人的な想像ですが、特に意味はなく、
黒豆だけでは真っ黒なので、ちょろぎで彩りを添えたのではないかと思います。
赤が入るだけで、華やかになりますもんね。
ちょろぎのお菓子があるってホント!?
ちょろぎは、おせちでしか見たことがない人が多いと思いますが、
実はお菓子としても販売されているみたいなんです。
お菓子といっても、
ちょろぎの形に似せたスナックやグミなどではなく、
”そのまま”お菓子として売られています。
カリカリ梅とか、酢こんぶのような感じですね。
つまり、お菓子というよりはおつまみといったイメージでしょうか。
味も食感も、カリカリ梅ととても似ています。
(個人的な感想です)
興味がある人は、ぜひお試しくださいね♪
おせちの赤いやつ まとめ
おせちに入っている赤いやつの正体は
「ちょろぎ」という名前のお漬物でした。
しかも、黒豆や数の子のようにおせちの定番の食材ではなく、
ちょろぎの存在を知らない地域も多くあるようです。
でも、長老喜などと書くように、長寿を願う縁起物の食べ物で、
甘酸っぱくて美味しいので、
お正月に食べたい食材だと思った人も多いのではないでしょうか。
今年のおせちには、ぜひ不思議な形の赤いやつ「ちょろぎ」を
加えてみてはいかがですか?