私、一応事業届を出している「個人事業主」なのですが、
事業資金と個人資金を分けて管理するということが、つい最近までできていませんでした。
それで何が困るかと言うと、確定申告なんですよね~。
今回、確定申告の際に私が一番困ったこと、
「個人口座や個人クレジットカードで支払った事業にかかる費用の処理方法は?」
についてまとめました。
個人事業主で個人口座から引き落としした場合
自宅で事業をやっていると、
仕事で必要なものでも、どうしても個人口座から引き落としがされることがあります。
例えば、家賃や水道光熱費、通信費などですよね。
自宅のスペースを利用して仕事をしているなら、
家賃の何割かは経費にできるし、
同じように水道光熱費や通信費も、数%は経費として計上することができます。
基本的には、事業と個人は分けるべきなので、
事業用の口座を個人口座と別で作って管理する必要があります。
でも、家賃を経費分と個人使用分に分けて口座から引き落とされるわけじゃないから、
家賃などは、どうしても個人口座からの引き落としとなります。
こういった時、どうやって仕訳すればいいのかが分からずに困りました。
正しい仕訳は、
となります。
貸方の『普通預金』は、
事業用ではなく、個人用の口座で仕訳することを間違えないようにしなくてはいけないです。
この個人用の普通預金は、
確定申告の際には『事業主借』という勘定科目になって計上されるものです。
私が利用している「弥生会計」では、
振替の仕訳を入れなくても自動的に事業主借勘定へ変わってくれていますが、
そうでない会計ソフトもあるかもしれませんね。
自動で振替がされていない場合には、先ほどの仕訳後に、
普通預金(個人用)/事業主借
の仕訳も必要になると思います。
個人事業主で個人用クレジットを利用した場合
個人口座を利用する場合より処理に困ったのが、
個人用のクレジットカードで仕事で使うものを購入した場合です。
事業用のクレジットカードがあっても、
ポイントが欲しいとか優遇が受けられるとかといった理由で、
個人用のクレジットカードで支払いたいと思うことはありますよね。
例えば、個人用のクレジットカードで消耗品を購入した場合には、
と2つの仕訳をすることになります。
普通預金は、事業用の通帳か個人用の通帳かの区別は必要です。
もし事業用の口座なら、上記の仕訳だけでいいですが、
個人用の口座の場合で、事業主借勘定への振替が自動でされない場合は、
普通預金(個人用)/事業主借
の振替仕訳が追加で必要になります。
口座の残高は管理する?
白色申告の時は、確定申告では収支報告書を提出すればよかったので、
口座残高までは管理しなくても問題ではなかったです。
(事業をやっていく上では、管理していないのは問題ですけど…)
でも、青色申告ともなると、事業におけるすべての管理ができていないと、
貸借対照表や損益計算書が正しくできないんですよね。
なので、口座への入出金はすべて仕訳を行い、
管理していかなければいけないのがルールとなります。
ってことは、個人口座も管理が必要なの!?とドキッとしますよね。
プライベートで買ったものまで仕訳するのは、抵抗あるというのも多分にあると思います。
結論としては、
個人口座は残高管理はしなくてOKです。
例え家賃などが引き落とされる口座であっても、残高管理は不要です。
その代わりに、事業主借や事業主貸という勘定科目が使えるということなんですね。
事業主借や事業主貸の使い過ぎに注意!
個人の口座やクレジットカード、お金を事業で使ったら、
『事業主借』勘定を使えばいいのか~。
と分かると、
「あれ?それなら、そんなにしっかり分けなくてもいいってことなんじゃない?」
と思ってしまいがちですが・・・。
実は、事業主借や事業主貸として計上された金額は、
確定申告処理(締め処理)によって消され、翌年には繰り越されません。
個人事業主は、どうしても個人と事業が混在してしまうことがあるだろうという
配慮なんだと思います。
ということは、若干不明瞭な勘定科目でもあるということですよね。
なので、あまりに使いすぎると税務署から指摘が入る可能性があるそうなんです。
実は私、昨年の確定申告では、
事業用のクレジットカードの引き落としが個人口座になっていたために、
ほぼすべての経費が事業主借となってしまいました。
そのせいで、電話でのみでしたが、内容の確認をされてしまいましたよ~。
はぁ~怖かった (llllll゚Д゚)
そんなこともあり、今は家賃などやむを得ないもの以外は、
事業用の口座やクレジットカードで支出して、しっかり管理するようになりましたけどね。
まとめ
個人事業主で初めて青色申告をするのは緊張します。
「これで合ってるかな?」
「指摘されるようなミスはないよね!?」
とドキドキして何度もチェックします。
そんな不安を持ったまま確定申告をしなくて済むように、
基本的な仕訳は覚えておいた方がいいし、
口座やクレジットカード、できれば現金も仕事用と個人用とにしっかり分けて管理した方がいいなというのが今回の反省でした(;^ω^)