お正月に欠かせない鏡餅。
最近では真空パックのものを飾るご家庭が多くなったようですが、
昔ながらに家庭で餅つきをして、
立派な鏡餅を飾るご家庭もありますよね。
本物の鏡餅はとても素敵ですが、
鏡開きの頃にはお餅がカチカチに固くなってしまいます。
そうなると、鏡餅を開くことがすごく大変になります。
そこで今回は、鏡開きでカチカチに固くなった鏡餅の開き方と、
お餅を柔らかくする方法、
開いた時に細かくなりすぎたお餅のかけらの美味しい食べ方をご紹介します。
鏡開きでカチカチになった餅を開くには?
鏡開きは、一般的には1月11日に行います。
これは、松の内を1月7日までとする地方の鏡開き日となります。
関西など松の内を1月15日とする地方では、
1月15日や1月20日に鏡開きを行なうようで、地域によって多少異なります。
末広がりで縁起が良いとして、12月28日に鏡餅やお正月飾りは飾られ、
鏡開きの日までお供えされることになります。
そのため、鏡開きの頃には、
鏡餅は乾燥し、カチカチに固くなってしまうのです。
また、ひび割れやカビが付いてしまうこともあります。
そんな固くなった鏡餅を、どのように鏡開きしたらよいのでしょうか。
鏡開きは木づちや金づちで
鏡開きには、包丁などの刃物を使用してはいけないとされています。
鏡餅には歳神様の魂が宿っているとされ、刃物を使うことは、
・神様に刃物を向けている
・切腹を想像させる
・縁を切るを連想させる
などの理由で縁起が悪いと言われているのです。
鏡開きは、木づちや金づちなどでたたいて割るようにしましょう。
このような大切な意味があるわけですが、
もし意味を知らなかったとしても、
カチカチの鏡餅は包丁では切れないと思いますが…(笑)
鏡開きをする際は、
鏡餅を袋に入れてたたくと飛び散らず安全ですのでおすすめです。
ただ、鏡開きは木づちでたたけば良いといっても、
なかなか大変で、うまく割れてくれない場合があります。
力いっぱい叩いてもなかなか割れない場合、
お餅が完全に乾燥しきっていない状態の可能性が高いです。
だからと言って、鏡開きなのでそのままにしておくわけにはいきません。
そんな時は、お餅を柔らかくして小分けしていきます。
鏡餅を柔らかくするには?
鏡開きしたくても、お餅が固くて開けない(割れない)。
そのようなことありますよね。
その場合は、柔らかくして小分けする方法が良いですよ。
電子レンジで温める
鏡餅を温めて柔らかくする方法です。
1:鏡餅全体を水につけて濡らします
2:お餅全体をラップで包みます
3:電子レンジで10~20秒加熱します
鏡餅の大きさや、電子レンジの温度によっても異なりますので、
時間を加減しながら試してみてくださいね。
何度か様子を見ながら行い、
柔らかくなった部分から順に手でちぎっていくと、
部分的に柔らかくなりすぎることもなく、うまく小分けにできますよ。
鏡餅を水に浸しておく
大きめのボールに水を入れ、鏡餅をしばらく浸しておきます。
浸す時間はお餅の大きさや厚さによって変わりますが、
小さいもので4~5時間、大きめのものなら半日程度は浸しておきましょう。
手で分けられるくらいの固さになりますので、
適当な大きさに分けていきます。
時間はかかりますが、
一番うまく分けられる方法ですのでおすすめです。
水に浸してから温める
水に浸していたけど、思ったより時間がかかり過ぎて困るという場合は、
水分を拭き取らず、そのまま電子レンジで温めるか、
鍋にお湯を沸かし煮てしまいましょう。
電子レンジは、先ほどご紹介した方法と同じやり方です。
しばらく水に浸していた分、
柔らかくなりやすくなっているので、温度や時間に気をつけましょう。
鍋で煮る場合は、火が強すぎるとお餅が崩れてしまいますので、
弱火で時間をかけて温めるのがコツです。
この場合も、表面から徐々に柔らかくなっていくので、
柔らかくなったところから順に、手やスプーンでちぎって分けていきましょう。
どの方法の場合も、柔らかくしすぎないよう注意が必要です。
特にすぐに食べきれない場合は、保存しておかなければいけないですので、
ちぎれる程度の柔らかさで止めておきましょう。
鏡餅のかけらを美味しく食べるには?
鏡開きを木づちなどで叩いて行なう場合、
カチカチに固い鏡餅だときれいに小分けできず、
細かいかけらがたくさんできてしまうことがあります。
おしるこなどに入れて食べても良いですが、
煮ているうちにお餅が溶けて、美味しくなくなってしまうのは嫌ですよね。
そんなお餅の小さなかけらは、
揚げ餅にするのが美味しくておすすめですよ。
サッと油で揚げたお餅は、シンプルに塩をふりかけたり、
砂糖醤油をかけるとおやつになりますし、
あんかけにしたり、スープに入れたりするとおかずにもなります。
このように、揚げ餅(あられ)は、ちょっとアレンジするだけで、
美味しくいただける料理になりますので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
鏡開きには包丁を使ってはいけないので、
固い鏡餅を頑張って叩いて開く(割る)しかありません。
しかし、木づちや金づちなんてどこの家にもあるものでもありませんし、
叩いて開く(割る)のは、マンションやアパート暮らしの人の場合は、
下の階に騒音の迷惑になる可能性もあります。
力づくで何とかするより、
お餅を柔らかくして、手で小分けにしていく方が良さそうですよね。
鏡餅を美味しくいただいて、
今年も無病息災で良い一年にしていきましょう♪