水温が低い季節にもダイビングを楽しむためには、ドライスーツが欠かせないですよね。
でも、ドライスーツって慣れるまでは、
なかなか潜行できなかったり、急浮上したり、足が浮いて逆立ちになっちゃったり。
私もまだまだ慣れないけど、
それなりにコツなどが分かってきたのでまとめてみました。
ドライスーツでダイビング
冬のダイビングはとにかく寒い。
まあ、海外など暑い地域に行けば、いつだって快適でしょうけど、
日本国内では沖縄だってやっぱり寒いです。
沖縄では冬でもウェットスーツでダイビングをしている人は結構いますが、
本州ではドライスーツじゃないとおそらく凍えてしまいます((゚Д゚ll))
そして私、かなりの寒がりなので、ドライスーツで潜る時期は人より長いかも。
でも、ドライスーツって動きづらいから苦手という人、私の周りにも意外と多いし、
かくいう私も苦手だったんですよね。
ドライスーツが苦手な理由はいろいろあって、
・陸上で首が苦しい
・ドライスーツ内のエア調整がめんどくさい
・足が浮いちゃう
・ウエイトが重い
・水没すると寒い
とか。
ヤバッ!
思いつくままドライスーツのデメリットあげてみたら、かなりあるやんΣ(・oノ)ノ
でも、冬の海には大好きなダンゴウオや、ウミウシがいるから、
潜らないわけにはいかない!(笑)
と、苦手なドライスーツに身を包み、冬のダイビングを続けた結果、
ドライスーツにもだんだんと慣れてきたんですね~。
着脱が大変なことや首が絞めつけられてて苦しいのは、いまだにそう思うけど、
足が浮いちゃうことや、ドライスーツ内のエア調整は回数をこなせば意外と慣れてくるものなんですよ~
ドライスーツで足が浮くのを防ぐには?
ドライスーツでのダイビングで、初心者の人が陥りがちなのが
・ドライスーツ内にエアを入れずに水没
・ドライスーツにエアを入れすぎで急浮上
・ドライスーツのエアが足もとに溜まって逆立ち
この3つではないかと思います。
私も水没以外は経験したことがあります(^-^;
急浮上も一度だけ経験しました。
安全停止で5mまで浮上した時、ドライスーツのエアボタンを押してもエアが抜けず、
そのまま安全停止できずに水面まで浮上しちゃったことが。
あとで確認したら、エアのボタンがRockされてて。
しかも、前回と違う使い方のドライスーツだったから、エアの抜き方が違ったんです。
(ボタンを押すタイプじゃなく、横にずらすタイプのボタンだった・・・)
この時は、10mくらいまでしか潜っていないので良かったけど、
深くまで潜っている時だったらと思うとダメですよね~。
そして、今でもたまにやってしまうのが、
足元にエアがたまって足だけが浮いてしまい、水中で逆立ち姿勢になってしまうこと。
これって初心者でなくても、やってしまいがちなんだと思うんです。
私が今でもなってしまうことがあるから。
私が下手なだけかもしれないけど(T_T)
ドライスーツで足が浮くのはなぜ?
ドライスーツの時に足が浮いてしまう理由は、
いちいち説明するまでもなく足もとに空気がたまるからってことは分かってますよね~。
ダイビングの時って、フィンで地底の砂などを巻き上がらせないためや、
生物やサンゴを傷つけないために、足元に注意を払いながら泳いだり着底したりします。
これはウェットスーツでもドライスーツでも同じ。
だから、水底近くを泳ぐときは体は水平だけど、膝を曲げていることが多くて、
ドライスーツの中の空気が足もとに集中しちゃうってこと。
で、ウェットスーツならそのまま足首からエアが抜けていくけど、
ドライスーツはブーツとスーツが一体になってるから、空気の逃げ場がないから足だけが浮いちゃう。
ま、そういうことなんですよね。
つまり、海を大切に思ってるからこそ、足が浮きやすいってことになるともいえる。
なーんてのはちょっと違うか・・・(笑)
ドライスーツで足が浮くのを防ぐには?
ドライスーツでのダイビング中に、
足だけが浮いていっちゃうのを防ぐのはなかなか難しいです。
さっきも言った通り、
水底にフィンを当てないように泳ぐには、どうしても体より足先の方が浅い位置になってしまうから。
そして、
足が浮くのはドライスーツの中にある空気のせいだからと、ドライスーツにエアを入れなさすぎると、
水圧によって体は締め付けられるし、水没する可能性も高くなってしまうからエアを入れないわけにもいかない。
だから、足が浮かないようにするには、
ドライスーツ内のエアを水深に合わせてうまく調整するしか方法はなく、
これは、回数をこなして慣れていかないと、何とも難しいことなんじゃないかと思うんです。
私、ドライスーツで100本以上ダイビングを経験してるけど、
まだ足が浮いてしまうことはありますからね。
足が浮かないように、ドライスーツ内のエアの調整をするには、
何本も潜って経験を積んで、感覚で覚えていくしかないのかなと思います。
頑張って!
ドライスーツで足が浮いた時の対処法は?
ダイビング中に足だけが浮いてしまうのを防ぐには経験しかないと私は思ってて。
じゃあ、慣れるまでの間、『足が浮いてしまった時はどうしたらいいの?』って思いますよね?
これには、もちろん対処法があります。
慌てず体を立てる
ドライスーツでのダイビング中に、足だけ浮いていってしまうと、
『ヤバい!このままだと浮上しちゃう』って焦ってしまい、
体はそのままの位置で足を体の位置まで沈めようと頑張ってしまうことがあります。
着底している時は、浮かないように必死に岩にしがみついて、
足を沈めようと踏ん張ってみたり。
でも、これって無駄な体力で(^-^;
ドライスーツの中のエアを抜くには、腕にあるエアボタンから抜くしかないわけだから、
上半身に空気を移動させないといけない。
ということは、焦らず、体を縦にすればドライスーツ内の空気は抜くことができるってことですよね。
じゃあどうやって体を逆立ちから戻すのか。
①水深を変えて体勢を整える
足が浮いてるなと感じたら、その場で何とかしようとするのではなく、
一度少し水深深くまで潜っていくといいんです。
すると、水圧によって浮力が落ちますよね。
そこで直立にならなくてもいいので、上半身が上になるように体勢を整えたら、
ドライスーツ内のエアを抜きながら元の水深まで戻ればOKです。
ただ、ここで注意するのは、水深です。
少し水深を変えるだけで、簡単に体勢を整えることができるので、
逆立ち状態を直すためだけに、水深深くまで行き過ぎないように気を付けてくださいね。
②泳ぎながら体勢を整える
例えば、浅瀬でダンゴウオを見つけて写真を撮りに近づいて着底したら、
足だけ浮いて姿勢が保てず写真が撮れない!
これ、私がよく経験するシチュエーションです(^-^;
この場合、すでに水底にいるので、①のように深度を変えて体勢を直すことができません。
そんな時は、着底した場所からいったん離れて、泳ぎながら体勢を整え、
エアボタンから空気を抜くようにするといいです。
目の前に、写真に収めたいダンゴウオがいるのに、その場を離れるなんて・・・
って最初の頃は思ってたけど、ここで踏ん張ったって仕方ないんですよね。
だって、体勢が立て直せないまま写真撮ったって、絶対にきれいに撮れないし。
私、何度も体勢を崩しながら写真を撮り続けたことがあるけど、
やっぱりまともに撮れないですもんね。
それなら、いったん離れてエアを抜いてしまった方が絶対にいいわけです。
ただ、私の例のダンゴウオのように、その場から動かない生物ならいいけど、
そうじゃない生物の場合は、離れてしまったら、いなくなってしまう可能性もありますね。
そういったこの瞬間!って場合には、踏ん張って写真を撮ってから、
体勢を立て直す方がいい場合もあるかなと思います。
③反転して体勢を整える
①との併用になりますが、逆立ちしたままの状態で少しだけ水深深くに泳いでいったら、
体をクルンと横に反転させて海面向きにあおむけになっているような状態になります。
あおむけ姿勢になると同時に、体と同じ深度に足をグッと引き寄せれば、
自然と上半身が上になりエアを抜きやすくなります。
ドライスーツで足が浮くまとめ
ドライスーツで足が浮いてしまうときの対処法などについて、
私の経験をもとにまとめてみました。
ドライスーツの中の空気を上半身側に移動させるためにはどうすればいいのかなんて、
本来は考えなくても分かること。
なのに、
海の中にいるとなぜかこれが冷静に考えられなくなることがあるんですよね。
どの方法でリカバリするにしても、とにかく慌てないことが一番大切かなと思いますよ。
ドライスーツでのダイビングも、ぜひ楽しんでくださいね。