ダイバーに人気のダンゴウオ、小さくて、ちょっと不細工でかわいいですよね~。
私も毎年ダンゴウオに会いに、寒い海に潜ります。
いろんな場所でダイバーと出会いますが、
『ダンゴウオに会いたいけど、どこで潜ったら会えるのか?』
意外と知らない人が多いなと感じるんです。
ダンゴウオにはどこで会える?
冬の海のアイドルとも言われているダンゴウオ
何とも言えない愛きょうのある顔が、ダイバー心をくすぐります٩(๑> ₃ <)۶♥
また、冬から春にかけての限られた時期しか見れないという貴重さからも、
人気があるんだと思います。
私、好きすぎて、友人から誕生日プレゼントにダンゴウオの本をもらったくらいです。
プレゼントしてもらった本『不思議可愛いダンゴウオ』
そんなダンゴウオに興味を持っているダイバーにはたくさん会うのですが、
『どこで会えるか分からないから』とか、『会える確率が低いでしょ?』と話してくる人が意外と多いんです。
ダイビングって基本的には年中できるけど、
一応シーズンとしては夏なんだろうと思いますよね。
で、夏に潜る人にとっては、ダンゴウオって憧れるけど寒いし、
会いたいけど少し躊躇するって感じなんでしょうね。
だから、確実な情報があれば潜りたいけどね・・・くらいなのかなと。
でも、私、ダンゴウオの時期に潜れば、ほぼ100%出会ってるんですよ(^O^)/
で、どこに潜ってるの?って聞かれれば、
いつも私がダンゴウオに出会っている地域を教えているわけなんですよ。
教えたダイバーさんたちは、高い確率で潜りに行ってダンゴウオに会えているみたいで、
『ありがとう』ってお礼の連絡をもらうこともあります(*^_^*)
そんな大人気のダンゴウオには、どこで会えるのか・・・というと、
実は、伊豆や、三重、静岡、富山など、実はいろんな場所で出会うことができるんです。
でも、それぞれの地域にあるダイビングショップの日記などを見ていると、
水温が低い比較的深い場所でしか見ることができなかったり、
個体数が少ないので、日によっては見れなかったり、他のダイバーと写真の順番待ちになったりするようです。
タイミング悪く、そんな状況に遭遇してしまうと、
わざわざ遠くから来たのに、冷たい海に潜ってるのに、
ダンゴウオに出会えないとか、思うように写真が撮れなかったといった残念な思いをすることにもなってしまいます。
そこで、私のおすすめは、伊豆の「川奈」と、三重の「南伊勢」の2つの地域です。
ダイビングを始めた当初、
どこでダンゴウオに出会えるのか、私はあらゆるダイビングショップを検索して調べていました。
その結果見つけたのが、この2つの地域。
どちらも、時期が来れば浅瀬でたくさんのダンゴウオに出会うことができる場所です。
東京など関東からだと、伊豆の川奈が近いですよね。
逆に三重の南伊勢は、大阪など関西から近い地域になります。
調べただけでは意味がないので、私はどちらの海にも何度も潜りに行きましたよ~。
でも、私は岐阜県に住んでいるので、
どちらかというと三重の海に潜りに行く頻度の方が多いんですよね。
ですので、今回は三重県南伊勢のダンゴウオについて紹介したいなと思います。
ダンゴウオに会える時期は?
ダンゴウオは、寒い季節になると、産卵のため浅瀬に上がってくるようです。
ダンゴウオの生態についても興味があって、いろいろと調べてみましたが、
まだあまり詳しくは分かっていないようなんです。
ただ、おそらく水温が高い時期には、海底深くで生活していて、
水温が下がってくると浅瀬に来て産卵し、
また暖かくなってくると海底に戻っていくらしいとは言われているみたい。
私が行っている三重県の南伊勢では、いつの時期にどんなダンゴウオに会えるのかというと。
《12月中旬頃~》
大人のダンゴウオが産卵のために浅瀬に上がってきます。
この頃から、少しずつお腹が膨れてきて、
『赤ちゃんがいるんだね~』とワクワク(*≧▽≦)してくるんです。
大人のダンゴウオなので、体も大きめで見つけやすいかなとも思います。
ただ、この頃はインストラクターが徐々に個体を見つけていく時期でもあるので、
1ダイビングで1個体しか見られない場合もあります。
お腹が大きく膨らんだダンゴウオを見るなら、
12月下旬から1月中あたりに行くとちょうどいいタイミングじゃないかなと思います。
《1月中旬~》
1月中旬以降になると、お腹の大きい大人のダンゴウオのほかに、
すでに生まれたダンゴウオの赤ちゃんにも出会えるようになります。
この子は成長していて少し大きいです。
ダンゴウオの赤ちゃんは、「天使の輪」と言われる白い輪の模様がついていて、
とにかく小さくてかわいい。
波に揺れる海藻に吸盤をピタッとくっつけて、海藻と一緒にゆらゆら揺られている姿は
本当にかわいらしいですよ( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡
でも、ダンゴウオの赤ちゃんはかなり小さいので、肉眼では白い輪まで確認できるのはちょっと難しいかも。
写真を撮る場合には、デジカメのマクロモードだけではピントが合わない可能性があります。
私も、ダンゴウオの幼魚はマクロレンズも使用しています。
あ、成魚もマクロレンズ使ってます。
産卵のピークには、1枚の海藻に5~10匹の幼魚が付いていることもあって、
撮りたい放題、選びたい放題です( *´艸`)
ダンゴウオファンは多いので、多くのダイバーと一緒に潜ることも多いですが、
写真を撮る順番待ちを経験したことは、ほとんどないですよ。
《2月~3月頃》
天使の輪の赤ちゃんダンゴウオも見られるし、
少し成長して天使の輪が消えかけのダンゴウオや、成長してワインやグリーンなどに色が変わった大人のダンゴウオも見ることができます。
左側の子がおそらく産まれてそれほど経ってない子。右側は成長して緑色に変化しつつありますね。
色の違いは、海藻から岩場などに定着場所を変えた際に、
その岩場が何色かによって体の色が変わってくるらしいと聞いたことがあります。
これもまだまだナゾで、解明されてないらしいですが。
グリーンに変わっていく個体と、ワインになっていく個体
私個人的には、薄いグリーンのダンゴウオとワインのダンゴウオが好きです。
他にも、ピンクやブラウンなどのダンゴウオもいますよ。
この頃は、若干赤ちゃんダンゴウオが少なくなってきていて、
徐々に大人に成長したダンゴウオたちが多く見れるようになっていく感じです。
私はちょうどこの頃によく潜ります。
ダンゴウオに出会いすぎて、
1本潜っている間に見飽きてしまうくらい見れることもしょっちゅうです(^-^;
そのため、天使の輪の赤ちゃんダンゴウオと一緒に、海藻にヒメイカが付いていることもあって、ヒメイカを見つけると、ちょっとテンションが上がります。
《4月~5月頃》
成長したダンゴウオをまだまだ見ることができる時期です。
少し水温も上がってくるので、寒いのが苦手なダイバーにとってはダンゴウオにも会えて、
寒さも和らいでいるこの時期はいい時期かもしれないですね。
ただ、この頃は見れる個体数も少なくなっているし、
ダンゴウオの赤ちゃんは見れない可能性が高くなっている、というかまず見れないです。
大人のダンゴウオの方が表情が豊かなので、
マクロでじっくり写真を撮りたいなら、この時期がベストかも。
体が大きくなって、表情が分かりやすいということかもしれないですが。
私も、大人のダンゴウオが、カメラを気にしてキョロキョロ目を動かしている様子とか、
エサを狙っているところとか、かわいい姿をよく見ることがありますよ。
そこをうまく写真に収められないのが、技術力のなさですけどヾ(´ε`*)ゝ
あと、この時期は、
ダンゴウオと若干風貌が似ているスナビクニンという生物にも出会える可能性があります。
スナビクニンは、ダンゴウオよりもニョロっとしているんですが、
いろんな模様の子がいて、とても面白い生物なんです。
この時期になると、私もダンゴウオを見すぎてちょっと見飽きている頃(^-^;
スナビクニンに気持ちがシフトしていくと同時に、
ダンゴウオを見られる時期も終わりになっていきます。
ダンゴウオに会える海は?まとめ
ダンゴウオは水温が下がると上がってきて、水温が上がると水深深くへ帰っていくので、
見られるのはだいたい12月から5月頃まで。
水温が低くないとダメなので、冬でも水温が20度前後ある沖縄など南の地域では
ダンゴウオに出会うことはできないです。
ここ10年ほどの私の経験上、
会う可能性が高い場所としては、静岡の伊豆半島の川奈、三重県の南伊勢がおすすめですよ。
冬の海はとっても寒いので、しっかり防寒して、
ぜひかわいいかわいいダンゴウオに会いに行ってくださいね~♪