お世話になっている人へ贈るお中元やお歳暮ですが、
毎回、何を贈れば喜ばれるのか悩む人が多いと思います。
お中元やお歳暮には、
「選んではいけない品物」「贈ってはダメなもの」があるってことをご存知でしょうか。
悩んだ末に贈ったお中元が、もし相手に失礼にあたるものだったら…
そんなことにならないよう、事前に贈ってはダメなものを知っておきましょう。
お中元やお歳暮で贈ってはダメなもの
お中元やお歳暮は、日頃の感謝の気持ちとともに「今度ともよろしくお願いします」
という気持ちも含まれています。
ですので、それらの気持ちに沿わない品物が相手に失礼にあたり、
贈ってはいけないものとされています。
では、どんなものが送ってはいけない品物なのでしょうか。
お中元やお歳暮で選んではいけないもの
商品券など
商品券などは、額面がひと目で分かってしまうためマナー違反だとされています。
ただ、いろいろな企業が行っているアンケートなどによると、
もらって嬉しいものとして「商品券」や「現金」などは上位になることが多いそうです。
また、最近ではどんな品物を贈ってもネットで検索すればすぐに金額が分かってしまうので、
金券だからダメといった風潮はなくなってきているようです。
とはいえ、金券類は親戚や目上の人、取引先などに贈るのは避けた方が良さそうです。
額面がひと目で分かると良くない理由は、
「金品を恵んであげる」といった意味にとらえられる為です。
目上の人に対して、こんな失礼なことはありませんので、
いくら緩くなっている現代とはいえ絶対に避けた方が良いでしょう。
ただし、親しい間柄の相手だったり、相手に欲しいものを聞いたら言われたなどの場合には
商品ギフト券や図書券などを贈っても良いと思いますよ。
だって、もらえたら嬉しいですもんね^^
ハンカチ
ちょっと驚きですが、
実はハンカチも贈り物としては良くないものなのだそうです。
はんかちは、昔は「手巾」と書いており、これが「てきれ」と読めることから
「手を切る(縁を切る)」を意味します。
ですので、ハンカチを贈ることは、
「あなたとは、もう会いたくありません」という意味になってしまうのです。
特に目上の人は、こういった慣習に厳しい方もいらっしゃるので、
絶対に避けた方が良いものですね。
ちなみに、櫛も「苦」や「死」を連想させるため良くありません。
どちらも単なる語呂合わせと言われてしまえばそうなのですが、
受け取る人が知っている人だったら失礼になってしまいますので、避けましょう。
刃物類(包丁やはさみなど)
お中元やお歳暮に刃物を贈るなんてことは、まあ、まずないことだとは思いますが^_^;
刃物はものを切るものですから、
「切る」から「縁を切る」を連想するということで贈り物には向かないとされています。
筆記具や文房具
高価な万年筆を贈るととってもおしゃれな感じがしますが、
どうやら筆記具類も、お中元やお歳暮には不向きなのだそうですよ。
筆記具や文房具には鋭利なものがあるので、刃物類と分類する人も中にはいるようです。
また他にも、「学び」から、「もっと学びなさい」を意味しているとして
目上の人に贈ると失礼にあたるといわれています。
履物類
靴や靴下などの履物類は、「踏みつける」ものであるため、
「相手を踏みつける」といった意味に捉えられることがあるようです。
下着類
お中元やお歳暮で、下着類を選ぶ人はなかなかいないと思いますが、
「着るものに困っている」人への施し物として捉えられてしまう可能性があり、
贈り物には不向きです。
ご紹介したものは、分からないまま贈ってしまうと相手に大変失礼になります。
ただ、欲しいものを聞いたらこれが良いと言われたり、
敢えて聞いてはいないけど、欲しがっていることを知っているなどであれば、
贈り物として選んでも良いと思います。
ただしその際には、
「本来は贈り物として不適切とされている品物だけど、欲しいと言っていたので選んだ」
ということを、挨拶文の中に記しておくと、相手も不快に思わないでしょう。
お中元やお歳暮に選ばない方が良いもの
ここまでは、古くから贈り物として選んではいけないものをご紹介しました。
しかし、選んでいけないものではないけど、
相手に迷惑になる可能性があるものってありますよね。
嫌いなものや不要なもの
相手の嫌いなものや苦手なもの、不要なものを贈るのは迷惑でしかありません。
知っていて送ったとしたらただの嫌がらせですよね。
そんな人はいないと思いたいですが^_^;
例えば、お酒を全く飲まない人にビールの詰め合わせを贈っても
相手は困ってしまいますよね。
アレルギーのある人に、その食材が使われているものを贈ってしまったら
命にかかわる可能性だってあります。
お中元やお歳暮は、相手に喜んでもらえるものを贈りたいですので、
事前に苦手なものや避けた方が良いものを確認しておくことが、とても大切ですよ。
冷凍・冷蔵品、生ものなど
相手の都合によっては、迷惑だと思われるものが冷蔵や冷凍品です。
お中元やお歳暮は、あなた以外からも届いていることでしょう。
賞味期限の短い品物がいくつも届いてしまうと、
冷蔵庫の容量を圧迫するだけでなく、毎日同じようなものを食べなければいけなくなり
かなり迷惑です。
また、少人数の家族に、量の多いものを贈っても困るだけという可能性もあります。
食べ物を贈る場合には、相手の家族構成も考慮しましょう。
もし冷蔵庫や冷凍庫での保存が必要な品物を贈る場合には、
事前に「△日着で、○○を贈ります」などと、品物や届く時期を連絡しておくと安心です。
お花などの植物
お花や植物を贈るのもステキですが、花言葉に気をつける必要があります。
良くない意味を持っているお花は避けるべきですし、
同じ花でも色によって花言葉がまったく違うものもありますので、
花と色の両方で花言葉を調べておくと良いでしょう。
また、観葉植物などの鉢植えを贈る場合には、
部屋の大きさに不釣り合いなものを贈らないように気をつけましょう。
例えば、まだ子供が小さくて部屋に遊具がいっぱいのご家族に
大きな鉢植えの植物を贈っても迷惑かもしれませんよね。
せっかくの贈り物ですから、相手に喜んでもらえるように、
プラスαの心配りをするとよいですね。
お中元を送ってはいけない人
お中元やお歳暮をお世話になった人に贈りたいと思っても、
実は送ってはいけない人もいます。
贈ってはいけない人は、贈られることで迷惑になったり、不利益を被ったりします。
どんな人達かというと、議員や公務員、裁判官や警察官です。
このような職業の人は、贈答品を受け取ることが禁止されていて、
贈賄となってしまいます。
絶対にお中元やお歳暮は贈らないようにしましょう。
また、他にも教師や医師も、
赴任している学校や病院の規定で禁止されている場合があります。
これは、特定の人から物品を受け取ることで、
「ひいきしている」と疑われる可能性があるからです。
学校や病院の規定については、贈る側のあなたが知る由もないですから、
お中元やお歳暮は贈らないことにしておいた方が無難です。
お中元で喜ばれるものは?
お中元で選んではいけないもの、送らない方が良いものをご紹介しました。
ん~、じゃあ何を選んだらいいの?と困りますよね。
しかし、これはやはり贈る相手がどんな人で、何が好きで何が嫌いなのかで
喜ばれる品は全然違います。
そのため、一概にこれは絶対に喜ばれますよ!といったご紹介は難しいです。
ただ、それでは解決しませんので、
一般的に「喜ばれやすいもの」をご紹介したいと思います。
お中元で喜ばれるもの
コーヒーセット
コーヒーを全く飲まない人というのは、多くないそうです。
と言っている私が、コーヒーを飲めない人ですが(汗)
取引先などに行っても、当たり前のように来客にコーヒーを出すところ、
結構たくさんあります。
はい、経験者です。
つまり、コーヒーは一般的な飲み物として定着しているということなので、
贈り物として迷惑がられることは少ないと思われます。
そうめんやうどんなど麺類
お中元の季節らしい贈り物として、そうめんは人気です。
そうめんは日持ちもしますし、
もし残ってしまっても、にゅうめんなど温かい食べ物としてもいただくことができますから、安心です。
また、うどんやお蕎麦も良いですが、
蕎麦アレルギーでないことはちゃんと確認しておいた方が良いでしょう。
ゼリー
金額もお手頃で、子どもから年配の方まで喜ばれるゼリーは贈り物の定番です。
夏の暑い時期の贈り物としてもピッタリですね。
何を選んだら良いか迷ったら、ゼリーを選ぶと良いと思いますよ。
カタログギフト
カタログギフトも、相手が好きな品物を選ぶことができるので喜ばれます。
ただ、カタログの種類によっては「全然欲しいものがない」といったことにもなり兼ねませんので、どんな商品があるのかなどをちゃんとチェックしておいた方が良いですよ。
お中元で贈ってはダメなものまとめ
お中元やお歳暮は、日頃の感謝の気持ちを贈るものです。
そのため、贈り物としてダメなものや送ると迷惑になるものは避けるなどの配慮が大切です。
せっかくの贈り物ですから、
相手に喜んでもらえる品物を選ぶ参考になれば嬉しいです。