7月7日の七夕が近づいてくると、なんとなく夜空を見上げてしまう
なんていう人も多いのではないでしょうか。
七夕だからって何か特別なことをするわけではないけど、
きれいな星空くらいはゆっくり眺めたいなと思ったりしませんか?
そこで今回は、天の川が肉眼で見える場所やきれいに見える時期について
調べてみました。
天の川が肉眼で見える場所は?
天の川は、基本的にはどこでも肉眼で見れる”はず”なんです。
空はどこから見たって同じですからね。
ただ、街の明かりや空気の汚れなどによって
見える場所と見えない場所ができてしまっているのが現状ですね。
そのため、都会など、外灯や家の明かりが多い場所では
天の川どころか、星空がきれいに見られません。
つまり、仕事帰りなどにふと夜空を見上げたらきれいな天の川が見える
ということは、残念ながらまずあり得ません。
もし、どうしても家の近くから天の川を見たいのなら、
肉眼では難しいので、双眼鏡を使うことになるでしょう。
では、ちょっと遠出してもいいから、きれいな天の川が見たいという人は、
どこへ行けばみられるのでしょうか。
天の川が肉眼で見えるのは?
ここまでお伝えしてきたとおり、
星空は街の明かりが多ければ多いほど見えづらくなります。
そして、排気ガスなどで空気が淀んでいればさらに見えづらくなります。
そのため、天の川を肉眼で見るのに必要な一番の条件は
「明かりが少ない(無い)こと」です。
となると、町から離れた場所が星空を見る良い場所となります。
そして、もうひとつの条件が「高いところ」です。
これは絶対に必要な条件ではないですが、
できるだけ空に近い場所の方がさえぎるものが少なくなるので、
星空が綺麗に見える可能性が高くなります。
これらを総合すると、「山」が天の川が綺麗に見える場所となります。
ただし例外もあります。
沖縄県の石垣島には、砂浜から満点の星空が見られる場所があります。
これは、周辺に明かりがまったく無く、高い建物などがジャマをしないなど
星空を見るために大切な条件がそろっているからです。
本州に住んでいる人にとっては、気軽に見られる場所ではありませんが、
見に行ったことがある私としては、おすすめの場所ですよ♪
と、話がそれました^_^;
天の川が綺麗に見える場所としては、都会から離れた山に行くことがいいのですが、
どのくらい高い山がいいのかなどが気になりますね。
ただ、これは行こうとしている山が、街からどのくらい離れているのか、
近くの街の明かり(光害と呼ばれているようです)がどのくらい明るいのか、
など様々な条件によって異なってきます。
また、ドライブコースで山頂まで行ったけど、
車の数が多いとか、休憩所の明かりが煌々と付いていたりすると
星が綺麗に見えない可能性もあります。
かといって、何もなさすぎる場所だと危険です。
できるだけ遠出しないで肉眼で天の川を見たいなら、
それらの条件に合った山を、日中に探しておくのが一番良いということになります。
ただこれだと、天の川が見たいな~とふと感じたその時に、
行けないということになってしまいますが^_^;
天の川は七夕以外でも見れる?
天の川は7月7日の七夕前後あたりしか見れないと思っている人が
意外に多いようです。
しかし、実際は天の川は年中見ることができるんですよ。
先ほどもお話した通り、街が発展していけばいくほど
ネオンの明かりによるいわゆる「光害」と呼ばれるものによって
天の川は見えづらくなっているだけなんです。
ただ、天の川は年中見られるのですが、
その中でもきれいに見える時期というのはやはりあります。
また、時期以外にも、天の川が綺麗に見える条件というものもあります。
天の川がきれいに見える時期は?
天の川は1年を通して見ることができるものですが、
よりきれいに見える時期や条件などがあります。
時期や条件を見ていきましょう。
天の川がきれいに見える時期
きれいに見える天の川というのは、
天の川の幅や長さがくっきりはっきり見えることを指します。
そして1年のうちで、天の川がきれいに見える時期は
夏から秋にかけてなのだそうですよ。
天の川は夏に見られるというイメージは、これが理由かもしれませんね。
ちなみに、その中でも旧暦の7月7日七夕の時期が
一番きれいに見れると言われているそうです。
旧暦の七夕の時期、だいたい8月頃に夜空を見上げてみると
きれいな天の川が見られるようです。
天の川が綺麗に見える条件
天の川が綺麗に見える時期は分かりましたが、
例えば雨が降っていたり、曇っていては見ることができませんよね。
このような「条件」も重要なポイントになってきます。
せっかくならきれいな天の川が見たいですから、
どんなことを意識すればいいのかを確認しておくと良いですね。
天の川がよく見える時間帯
天体は時間によって位置が変わっていきますよね。
ということは、天の川の位置も変わっていきますから、
空の一番いい場所に天の川がある時間帯がベストということになりますね。
その時間帯というのは、
・旧暦の七夕である8月に見るなら20時頃
・現暦の七夕である7月に見るなら21時過ぎ頃
なのだとか。
そのころに見上げると、一番長く幅の広い天の川を見られるようですよ。
天の川がよく見えるのは新月
先ほどもお話しましたが、
天の川をきれいに見るためには、暗い場所であることが大切です。
そして、それは空にも当てはまります。
満月などで月が明るいと、月の光によって天の川が見えづらくなってしまいます。
ですので、月ができるだけ隠れている時の方が、天の川はきれいに見えます。
特に新月は太陽の陰に月が隠れてしまうので、星空を見るには絶好の条件です。
満月と天の川の両方が綺麗に見れると一番いいのにな~
なんて思うのは私だけではないでしょう。
天の川が見える方角は?
星座に詳しい人は、空を見上げてすぐに天の川を見つけることができると思いますが、
あまり詳しくない人は、どこを見たらいいのか分かりませんよね。
私も、星座は1~2個しか分かりません^_^;
天の川を見つけるには、夏の大三角形を探すのが一番良いそうですよ。
天の川が一番きれいに見える8月は、だいたい真上あたりに夏の大三角形が来ます。
夏の大三角形とは、おりひめ星であるベガと、ひこぼしであるアルタイル、
はくちょう座のデネブを結んでできる三角形のことです。
この夏の大三角形あたりに薄い雲のような帯が見えれば、それが天の川です。
現在の七夕、7月7日頃だと夏の大三角形は東の空に見えると思いますよ。
天の川が肉眼で見える場所まとめ
特に七夕だからって特別なことは何もしないけど、
綺麗な天の川が見れたらいいな~。
そう思っても、夜も照明で明るい都会や街では、
残念なことにきれいな天の川を見ることは難しそうです。
少しだけがんばって山などに出かけると、天の川を見られる可能性が高くなりますよ。
ただ、天候やそのほかの条件もしっかりと確認しておきましょう。
せっかく頑張ってプチ遠出したのに、天の川が見えない…では悲しいですからね。
今年の夏は、きれいな天の川を見られると良いですね。