最近、プライベートで音楽関係の作業依頼を受けるようになった私。
もうすぐちょっとしたイベントがあって、その準備でってことなんですけどね。
今回は、音楽を必要な部分だけ残し、不要部分をカットしたいと言われ、
フリーソフトを探してみることにしました。
音楽を編集して切り取りできるフリーソフト
音楽を聴いて楽しむときには、フルバージョンで聴くのが当然ですけど、
何か別の目的があって、そのために音楽を使うときなどは、
『この曲の必要な部分だけが欲しい』という時って、ありますよね。
例えば、モノマネで歌ネタするときに、音楽のサビ部分だけがあればいいとか、
結婚式に流す曲で、この部分をカットしたいとか…。
今回私は、元プロ野球選手の友人用に、現役時代入場曲として使っていたテーマ曲が必要になり、『入場する時って曲の最初から流れてないよね?!』
ということで、必要な部分以外をカット編集しなければいけなくなったんです。
音楽編集なんて、やったことがない。
音楽の編集ってどうやるんだろう???
と悩みながら、探していると有料でなくても、
フリーソフトでも音楽編集ができることが分かったんです(^O^)/
最近は、フリーソフトでたいていのことはできてしまうんですね・・・。
ほんとすごいです(。 ・ω・))
私が見つけたフリーソフトは、『Audacity』というもの。
これ、操作がとにかく簡単。
パソコンとか苦手なんだって!っていう人でも、全然難しくないと思いますよ。
Audacityでの切り取り方法
Audacityは無料で使える音楽編集ソフトとしては、簡単で使いやすいと言われているそうです。
つまり、音楽編集なんて高度なことしたことない…という人でも使いやすいということ。
現に、私初めて曲の編集をしたんですが、
特に困ることもなくできちゃいましたからね~。
まずは、Audacityを使うためにはインストールからです。
Audacityをインストールする
窓の杜などから、Audacityをダウンロードします。
ダウンロードが完了すると、パソコンの『ダウンロードフォルダ』の中に入ります。
ダウンロードフォルダにある、
『audacity-win-2.3.2.exe』のファイルをダブルクリックして実行します。
言語で日本語を選び、規約に同意して、インストールしていきます。
すると、デスクトップにショートカットが出来上がります。
Audacityで曲の一部をカットする
Audacityを起動したら、編集したい音楽を取り込みんでいきます。
Audacityに音楽を取り込む
編集したい曲をドラッグアンドドロップでAudacityに取り込みます。
すると、このようにAudacityに音楽が取り込まれます。
この方法が一番簡単な方法だと思いますが、
他にも、『ファイル ⇒ 取り込み ⇒ 音声の取り込み』の順に選び、
ファイルを指定して取り込むこともできますよ。
また、今回『mp3』の音楽を取り込んでいますが、
Audacityには、『wav』の音楽ファイルを取り込むこともできます。
wavは、音楽CDからWindows Media Playerなどに音楽を取り込んだ際の拡張子ですね。
そして、音楽を音楽アプリや音楽配信サイトなどでで購入し、
ダウンロードした際には、『m4a』の音楽ファイルの場合がありますが、
m4aは、Audacityには取り込むことができません。
m4aの場合は、Audacityと一緒に『FFmpeg』というフリーソフトも使わないといけないみたいです。
私個人的には、フリーソフトをパソコンにたくさん落とすのは嫌なので、
m4aの曲の場合は、先にmp3やwavに変換してから、
音楽編集をした方がいいんじゃないかなと思っているんですけどね。
Audacityで音楽を切り取る
Audacityに音楽を取り込んだら、曲の中のいらない部分をカットして、
必要な部分だけ残していきます。
今回の私の場合は、曲の頭から51秒間をカットしたいのですが、
とりあえずざっくりと範囲指定をしていきます。
画面の上部真ん中あたりに『I』のボタンがあります。
この『I』のアイコンが凹んでいることをまずは確認します。
(たぶん最初から選択されているので、確認しなくてもいいと思うけど、念のため(;^ω^))
そしたら、青い波線ができているところ(赤枠の中)で、
カットしたい部分にカーソルを合わせ、
クリックしたまま横にマウスをずらして範囲指定します。
すると、青い波線の上部に、範囲指定した『⇔』が表示され、
右下には、開始点の時間と終了点の時間が表示されます。
このままでは、開始して約2秒間の音楽は残ってしまうし、
私は51秒までカットしたいのに、約48秒間までしか範囲が指定されていないことになります。
なので、ここからは秒の微調整に入ります。
微調整はキーボードを使ってやっていきます。
指定した範囲を広げるときは、『Sift + 矢印』です。
『Sift + ←』で選択範囲のスタート地点(左端)が広がっていきます。
上の画像の場合、
開始が2.959秒になっているけど、0秒スタートにしたいので、
『Sift + ←』で0秒まで範囲を広げるという感じです。
終点も47.94秒になっているので、51秒になるまで『Sift + →』を押していけばOKですね。
今回の私の場合、開始時間も終了時間も広げればよかったですが、
指定した範囲を広くしたので、短くしたいときもありますよね。
その場合は、『Sift + Ctrl + 矢印』となります。
カットする範囲が決まったら、『はさみ』のアイコンをクリックすれば、
指定した場所が切り取られますよ。
切り取りが終わったら、再生ボタンを押してスタート位置を確認します。
カットした範囲をやり直したい場合は、左矢印のアイコンを1回押すと1つ元に戻るので、
指定し直すことができます。
編集でカットした曲を作成する
音楽の中のいらない部分の切り取ったら、
Audacityから取り出して音楽ファイルにしないと使えないですよね。
音楽ファイルにするには、『ファイル ⇒ 書き出し』を開いていきます。
mp3、wavなど、書き出すファイルの種類が選択できます。
CDに焼く予定の音楽なら、wavで書き出した方がいいですし、
スマホやUSBメモリなどに入れるだけでいいのであれば、mp3で書き出しても大丈夫ですよ。
これで完了です^^
Audacityで切り取りする位置の決め方
Audacityを使って、曲の一部分を切り取った後、
音楽を再生してみると…
う~ん(ノ・ェ・`)ノなんかしっくりこない。
ということもあるかも知れないです。
突然バーンって始まるとか、
よーく聞いてみると『ブチッ』と切り取った音が、かなり小さいけど入ってるとか。
実は、その何か始まりがヘン…という感覚をなくすには、
編集で切り取る際、ちょっとしたコツがあるみたいなんです。
映像スタジオを経営している先輩に助けを求めたら、
そのコツを教えてもらえました。
(最初から、編集切り取りを先輩に頼めば…って声は聞こえませーん(笑)やってもらうと料金発生するので(>_<))
そのコツに気を付けて切り取れば、きれいにカットできるようになるそうです。
音楽は波形で表されます。
Audacityも青い波形で音が視覚的に表現されていますよね。
その波形がプラスやマイナスの位置にある場所で切り取ってしまうと、
なんだかしっくりこなかったり、ノイズが入ったりするのだそうです。
で、ポイントは、波形が『0』の位置でカットすること。
『0』の位置を専門用語では『ゼロクロスポイント』というらしいですが、
それは別に覚えなくてもいいかなと(*^ヮ^*)
では、やり方を。
Audacityに音楽を取り込んだ状態だと、
曲の長さにもよるけど、だいたい真っ青になっていると思います。
これでは、波形が見えないので、拡大していきます。
が、拡大しすぎると切り取りたい範囲指定が大変になってしまうので、
先にカットしたい部分よりほんの少し短めに指定して、不要部分を切り取ってしまうといいですよ。
いったんカットした後に、波形を拡大していきます。
虫眼鏡にプラス(+)マークのアイコンをポチポチと何度か押すと、
上の画面のように、波形が広がって見やすくなります。
あまりポチポチしすぎると、波形から点に変わってしまうのでご注意を (^-^;)
やりすぎたらマイナス(-)の虫眼鏡で戻してくださいね~。
波形が広がれば、ゼロクロスポイントがしっかり見えてきます。
あとは、ゼロの場所に合わせて再度切り取りをするだけです。
上の画像の場合は、赤い丸の2か所あたりがゼロクロスポイントですね。
1つ目のゼロと重なる部分まで範囲指定して、
先ほどと同じようにハサミのアイコンで切り取りします。
再生して確認してみると、ゼロクロスポイントを意識しないで切り取ったときと比較して
かなりきれいにカット後の再生ができると思います。
こんな簡単なことを気をつけるだけでいいなんて、ちょっと驚きです。
音楽を切り取り編集まとめ
1曲の中で、欲しい部分だけ切り取りたい!
そんなことは、音楽編集に長けている人じゃないとできない
と思っていたけど、全然そんなことなかった。
いや、むしろ簡単でしたね( *´艸`)
人に頼まれないと、めったに音楽切り取りなんてしないだろうけど、
これで、またいつか誰かに頼まれたら、
自信満々に「やってあげるよー」って言えるわ~ヽ(´∀`○)ノ