お雛様の処分はいつ?雛人形の処分の仕方は?無料の方法もある?

子供が小さい頃は、毎年ひな祭りに飾っていた雛人形ですが、
大きくなるにつれ次第に飾らなくなり、
押し入れや倉庫で眠り続けているということも珍しくないですよね。

お雛様を飾らなくなってから年月が経てば経つほど、
やはり雛人形の「処分」を考えるようになってくるのではないでしょうか。

しかし、お役目を終えたお雛様を持ち続ける事に負担を感じてつつも、
今まで子供の成長を一緒に見守ってくれたお人形をポイッと簡単に処分することには、
ためらいもあります。

そこで今回は、お雛様の処分を決めるのはいつのどんなタイミングなのか、
無料や有料での様々な処分の仕方について調べてみました。

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お雛様の処分はいつのタイミング?

ひな祭りに雛人形を飾り、女の子の成長を祝いをする行事。

子供が小さな頃は、家族でワイワイと楽しく過ごしていたと思いますが、
小学校高学年くらいにまで成長すると、お雛様を飾らなくなるご家庭が多いようです。

 お雛様の処分はいつ?

雛人形は、子供の身代わりとなり
災厄を引き受けてくれるという役目があるとされているので、
その意味から考えると、本来は何歳になっても飾った方が良いのです。

とはいえ、やはり子供の成長とともに飾らなくなってしまうのは
しかたのないことなのかもしれませんね。

では一般的には、いつどんな時にお雛様の処分を考えるのでしょうか。

子供が成人した時

子供が20歳になり、立派な成人を迎えた時に
処分を考える人がいるようです。

また、20歳といった年齢ではなく、大学を卒業した時や就職した時など、
親から巣立ったなと感じた時という人もいます。

このタイミングで処分を考えるのは、
親の気持ちの整理や子離れのきっかけにもなるかも知れないですね。

子供が結婚した時

子供の結婚が決まり家を離れる時、
自宅にある荷物を片づけたり処分したりしますよね。

その際に、思い出のお雛様も一緒に処分するという人も多いようです。

引越しする時

引越しのタイミングでひな人形の処分を考える人も多いです。

引越しは、荷物が多ければ多いほど費用がかかりますよね。

また、新しい引越し先の収納スペースを考えた時に、
持って行けない可能性もあります。

そのような場合に、
雛人形を処分対象のひとつとして検討するご家庭もあるのだそうですよ。

生前整理

小型の雛人形ではなく何段もあるような大きな雛人形は、
しまってある箱を移動させるだけでも、結構な重労働だったりします。

今までご紹介したような処分のタイミングを逃してしまうと、
高齢になるまで物置の中で眠ったまま、ということも十分に有り得ます。

しかし、高齢になり生前整理を始める頃になれば、
お雛様の処分もあわせて検討されることになるようです。

雛人形の処分の仕方は?

大切にしてきた雛人形でも、処分をするときは必ずやってきます。

子供が大きく成長し、家を離れたり結婚をするなどで飾られなくなってしまった雛人形なら、
押入れのこやしにするよりも処分しましょう。

押入れの中で、何年も日の目を見ない雛人形は可哀想ですよ。

また、雛人形は収納の場所を取っていますので、
処分することで空いたスペースを有効活用することもできます。

とはいえ、自分の子供の将来の幸せを願って飾られてきた大切な人形ですので、
粗末な処分には、抵抗を感じる人もいると思います。

ではどんな処分の仕方があるのかを見ていきましょう。

 神社やお寺で人形供養

昔から、人形は人の形をしていることから、
魂や霊が宿ると言われています。

また、もしそれが迷信だったとしても、
大切にしてきた人形を粗末に処分するのは何となく嫌だと思います。

そのような場合、
お寺や神社に依頼して人形供養をしてもらうという方法があります。

しかし、お寺や神社であればどこでも受け付けてくれるというわけではありません。

お住まいの近くにお寺や神社があるなら、一度相談してみましょう。

近くのお寺や神社で難しいようでしたが、
配送での供養を受け付けてくれるところもあります。

「人形供養 配送」などで検索してみてくださいね。

ただ、受付の時期が決まっているところも多いので注意しましょう。

また料金も神社やお寺によって、数千円から数万円まで差がありますので、
どこにお願いした方が良いのかは比較した方が良さそうですよ。

 雛人形専門業者や団体に依頼

雛人形には、専門業者や団体というものがあります。

そこは、インターネットや電話で申し込みを行ない、箱に詰めて配送すると
供養と処分を一括で請け負ってくれるというもの。

雛人形を供養して処分したいけど探すのが大変
という人にぴったりのサービスですね。

一般社団法人 日本人形協会

「人形感謝(供養)代行サービス」という名前で、
雛人形のほか五月人形やぬいぐるみ、鯉のぼりなども受付できます。

人形は、毎年10月頃に東京大神宮で行われる「人形感謝祭」で供養してもらえます。

料金は、1箱5,000円で、追加は1箱につき2,000円。

Webか電話での申し込みで、年中受け付けています。

箱は、大きさは縦+横+高さ=170cm以内重さは30kg以内にしなければいけません。

詳しくはこちらの公式ページで確認してくださいね。
日本人形協会HP

人形供養の花月堂

Webまたは電話で年中申し込みを受け付けています。

人形供養祭は、年に2~3回程度、
松雲山要法寺の住職にお願いして行なっているそうです。

料金は、種類や大きさによって異なります。

日本人形協会との比較のため、近いサイズを例にあげると、
箱の大きさ(縦+横+高さ=160㎝以内)で、3,240円です。

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また、料金は高くなりますが、ガラスケースのままの状態や雛人形のセットをすべて
受け付けてくれるサービスもあります。

人形以外を別で処分するのが大変だという場合は、
こちらのサービスだとかなり楽になるのでおすすめです。

詳しくはこちらの公式ページで確認してくださいね。
人形供養の花月堂HP

 粗大ゴミに出す

人形には、魂や霊が宿るとも言われていますが、
そうではなく、魂ではなく持ち主の想いが人形にあるという考え方もあるそうです。

女の子を守る役目を終えた雛人形は、
持ち主の人形に対する想いも昇華されて終えたとも考えられます。

そういう考え方なら、
粗大ごみとして処分することへの抵抗も少し和らぐ気がしませんか?

もしゴミとして処分するのであれば、できればそのまま捨てるのではなく、
雛人形を半紙に丁寧に包み塩でお清めしてから出しましょう。

さらに、可能ならば、
処分する前に一度きれいに飾って写真を撮っておくと良いそうですよ。

この行為によって、持ち主と雛人形の想いや役目を終える区切りとなるようです。

お雛様の処分 無料でする方法

ここまでは雛人形を有料で処分する方法をご紹介しました。

しかし、無料でできる方法もいくつかあります。

無料だと、なんだか粗末にしているようなイメージがあるかも知れませんが、
大切にしてきた雛人形が、別の場所で新たな役割を持って飾られるなら、
渡すあなたも、もらう相手も、さらにお雛様もみんなが嬉しい気持ちになれると思いますよ。

 娘や親せきに譲る

無料で処分する最も簡単な方法です。

この方法は、基本的には親しい間柄の人に限られます。

例えば、母親の雛人形を娘へ譲ったり、叔母から姪へといった関係ですね。

ですが、友人に譲るのもアリだとは思います。

もしこれから初節句を迎える、友人のお子さんがいるようでしたら、
相手が購入を考える前に一度声をかけてみましょう。

雛人形は、一般的には両親が用意してくれるものですので、
できる限り早めに声をかけておく方が良いですね。

ただ、雛人形は本来一人にひとつとされています。

「他の女の子の身代わりになってきた雛人形は良くないんじゃないか?」
と考える方もいらっしゃいます。

ですので、当事者同士が納得していても、
もし譲り先のご家庭の親(女の子の祖父母)が納得していないなら
やめておいた方が良いでしょう。

それで、友人のご家庭がギクシャクしてしまってはダメですからね。

 リサイクルショップ

リサイクルショップに持って行くという処分方法もあります。

ですが、近所にあるような古着などを扱うリサイクルショップでは、
実はそれほど需要がないため、買取を拒否される可能性もあるようです。

少し手間はかかりますが、
インターネットで骨董品店古美術店を探すのが良いと思いますよ。

 ネットオークションやフリマアプリに出品する

ネットオークションやフリマアプリに出品してみるのもひとつの方法です。

特にフリマアプリは、利用者がかなり増え、
調べたところ、ひな人形を出品している人もいます。

オークション

ネットオークション最大手といえば「ヤフオク」でしょう。

オークション形式なので、
あなたが思っていた金額よりも高値になる可能性もありますよ。

逆に、落札されず終了する場合もありますので、
すぐに手放したい人には不向きかもしれませんね。

メルカリやラクマ

メルカリやラクマの最大の特徴は、簡単に出品ができること。

ヤフオクとは違い、オークション形式ではなく、
販売金額を自分で設定します。

売れた場合、メルカリはその金額の10%、ラクマは3.5%が
仲介手数料として差し引かれます。

とはいえ、高く売ることではなく、
ひな人形を誰かに譲ることが目的ならばそれほど気にしなくても良いかも!?

お雛様を寄付する方法

実は雛人形には、寄付するという方法もあります。

そして、寄付の方法にも、無料と有料の2パターンが存在します。

 無料で寄付する

無料で雛人形を引き取り、利用してくれるという場所があります。

例えば、高齢者の介護施設や保育園などです。

とはいえ、欲しがっている施設を探すのは至難の業です。

そんな人の為に、Web上に
「寄付してほしい人(団体)」と「寄付したい人」を繋ぐ、
マッチングサイトのようなものがあります。

お願いタイガー福祉版HP

このサイトへ雛人形を寄付したいと登録し、希望者の書き込みを待ちます。

ただ、オークションやフリマ同様、いつ寄付先が見つかるかが分かりません。

長期戦になる可能性もありますので、
今すぐ処分したい人には向かないと思います。

 各地のイベントに寄付する(有料)

お雛様を町中に飾るイベントは、全国にいくつかあります。

そういったイベントへ寄付をする方法もあります。

ただ同じ寄付でも、こちらは参加協賛金や送料などの費用がかかります。

また、イベントが終了すると雛人形は処分されることが多いようです。

毎年募集される期間が決まっていますので、
事前に調べておき、募集時期になったら問い合わせをしましょう。

雛人形のイベントはこちらでご紹介しています。
お雛様を寄付する方法は?雛人形のイベントに提供するには?

お雛様の処分まとめ

子供が大きく成長し、お雛様を飾る機会がなくなってしまったら、
雛人形を処分することも考えましょう。

処分を考えるきっかけは人によって様々ですし、処分の方法もいろいろとあります。

子供を見守ってきてくれた大切なお雛様ですから、
どのような処分方法であっても、
感謝の気持ちを忘れずに、綺麗にしてから処分するようにしましょうね。

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