岐阜市にある手力雄神社で、毎年4月に行われる「手力の火祭り」。
地域のお祭りではありますが、300年以上の歴史があり、
海外からの観光客も多く訪れる有名なお祭りのひとつとなっています。
大量の爆竹や、降り注ぐ火の粉の下をくぐる神輿。
その迫力は想像以上でした。
奇祭とも言われているらしいのですが、それも納得。
そんな手力神社の火祭りに行ってきました。
体験したからこそ分かる手力の火祭りの魅力や
どう見たらいいかなどをご紹介したいと思います。
手力の火祭り(本祭)に行ってきた
岐阜手力の火祭りは、毎年4月の第2土曜日に開催されます。
日中は、岐阜市にある手力雄神社周辺の住民が、
地域ごとに分かれて神輿を担ぎ、街を練り歩きます。
それだけなら、いろんな地域で行われる春のお祭りと同じなんでしょうが、
手力の火祭りは、ただ練り歩くだけではありません。
大量の爆竹音とともに神輿が街を練り歩く
手力の火祭りでは、大量の爆竹が使用されます。
神社までの通りには、祭りののぼりなどがあるのですが、
それらの場所に神輿が到着すると、
大量の爆竹と鐘を鳴らしながら、跳ね上がる爆竹の上で神輿を担いだ男達が乱舞します。
その爆竹の量が半端なく、道路は爆竹のカスでいっぱいに!
近くで見ていると、爆竹の破片が飛んできます。
この様子が、祭り開始の14時30分頃から夕方18時過ぎまで続きます。
屋台や街の様子
手力雄神社までのメインとなる通りには、屋台がたくさん並びます。
桜もまだまだ咲き誇っていました(*^_^*)
この写真は左側が神社境内になるので、右側にしか屋台が写っていませんが、
写真を撮っている私の後ろ側には、ズラーッと屋台が並んでいますよ。
少し歩くと、立派なしめ縄が飾られた鳥居もありました。
神社から少し離れると、ちょっと静かな風景です^^
順番に神輿が神社へ入場
その後、だいたい18時過ぎ頃から、各地域の神輿が手力雄神社に向かって集まり、
順番に境内へ入っていきます。
手力雄神社へ向かう神輿。
両側に屋台が立ち並ぶ狭い道を、屋台にぶつかりそうになりながら進んでいきます。
手力雄神社の鳥居前では、日中よりもさらに大量の爆竹を使って神輿が舞います。
この頃なんと私は、人の流れに押されて鳥居の前の観客の先頭に。
そのため、足や頭、顔などに、跳ね上がったたくさんの爆竹のカスを浴びることに…。
近くで見ると激しい鐘の音と爆竹音に胸が高鳴りますが、
ちょっと痛い思いもするのでご注意を^^;
鳥居から境内に入った神輿は、さらに爆竹と鐘を鳴らしながら、
神輿からも火を噴き、入場が完了していきます。
境内で神輿の入場を前の方で見たい場合には、18時頃には境内で待機した方が良さそうです。
火祭り本祭(夜)
19時からの火祭りスタートに向けて、
各地域の神輿が神社に集まり、準備が始まります。
この間に、境内にかかっていた規制のロープが外され、
観客の一斉移動が始まります。
分かりやすく図で書くとこんな感じです。
神輿が入場するまでは、本殿までの通路には入ることができないのですが、
入場が終わると、通路右側のロープが外されてゆっくりと会場近くまで前進します。
本殿横には、階段状になった観覧席がありました。
地元の人に聞いてみたところ、有料の観覧席でお弁当付きなのだとか。
申込み方法などを調べてみたけど、全く分からなかったので、謎の席です^^;
来年までには調べて解決しておこうと思います。
この写真の正面にあるのが、各地域ごとの飾り。
それぞれの場所の下に神輿が置かれ、夜の火祭りの準備をしていくようです。
19時頃になると、上の写真の左上に見える提灯のようなものの点灯が始まります。
これは、御弊行灯というのだそう。
各地区それぞれ1本ずつあり、順番に点灯していきます。
ゆっくり順番に点灯されていきますが、
地区ごとに、花火や爆竹での仕掛けが少しずつ異なっているので、
それほど長く時間がかかっている感じはありませんでした。
上の写真のように、火が滝のように降り注ぎ、
まわりがかなり明るくなって、とても綺麗でしたよ。
これらが終わると、いよいよ火祭りのメインが始まります。
全部で8つほどの地域の飾り神輿が、1つずつ順番に舞っていきます。
ここからがメインなのに…
先ほどお話したように、規制前に境内に入れなかったため、
かなり後ろの方からの見物となり、写真が撮れておりません(T_T)
精一杯背伸びして見た私の感想でご了承ください(>_<)
まずは竹筒花火が5発ほど。
爆音なので、確実にビックリします。
これは何度聞いても慣れませんでした(笑)
その後、仕掛けに火が付けられ、地域名が浮かび上がります。
鐘を鳴らしながら、上半身裸の男達が神輿を担ぎ、会場内を乱舞し始めると、
先ほどの「御弊行灯」に点火、火の粉が滝のように降り注ぎ始めます。
すると、神輿に取り付けられた花火にも点火され、
火を噴く神輿を担いだ裸男たちが、降り注ぐ火の粉の下に入っていくのです。
まあ、これが奇祭と呼ばれる理由なんでしょうね。
風向きによっては、観覧している人達の方にまで火の粉は飛んできます。
私も、結構後ろの方で見ていたのですが、
スマホカバーに火の粉が落ちてきたようで、ほんのちょっとですが溶けちゃいました。
最後に仕掛け花火に点火されて終了です。
この火祭りの乱舞が、地域分8回繰り返されます。
8回も同じことを繰り返すのって、飽きちゃいそうだと思ったのですが、
地区ごとに爆竹の量や、仕掛け花火が異なりますし、
神輿に電飾が付いてカラフルになっていたりと、飽きることはありませんでした。
手力の火祭りはどこで見たらいい?
先ほどからお話している通り、
私、手力の火祭りの一番メインを近くで見ることができませんでした。
これは、初めて行ったのでどこがいいのか分からなかったからなんですね。
ですので、これから行こうと思っている人へ、
いつどこに行けばいいのかをご紹介しようと思います。
こちらは、神社の鳥居から境内までの祭り会場の簡単な図です。
一番見やすい場所は、鳥居横の観覧場所になるかと思います。
17時頃には、場所取りをしている人がちらほらいますので、
だいたいこのくらいの時間帯から場所取りをしておいた方が確実です。
そのため、神輿が手力雄神社へ入場する場面は見ることができません。
メインをしっかり見たいか、
遠くからでもいいから全部を見たいかを選ぶ必要がありそうです。
夕方、神輿が手力雄神社に入場し始めると、
鳥居からは神社内に入ることはできなくなります。
そのため、「神社に入れない」と勘違いしている観光客の人もいますが、
鳥居をくぐらずに他の場所から入ることができます。
それは、先ほどの図の右側からとなります。
手力雄神社前の道を、鳥居を左に見ながら通り過ぎると、
横から境内に入ることができます。
8つの神輿が入場するには時間がかかりますから、
最初の1~2つの神輿の入場を鳥居近くで見てから、横から境内に入り、
本殿までの通りの横の観覧場所の前列が陣取れれば、全部楽しめる可能性がありますね。
私は身長が低いので無理ですが
この方法を試してみてもいいかもしれませんよ。
手力火祭りまとめ
岐阜の手力火祭りに初めて行ってみて、その迫力に驚きました。
なんであんなに爆竹使うんだろう?とか、火の粉熱くないのかな?とか
素朴な疑問も沸いてきたので、地域の人などに聞いてみよーかなと思います。
春の桜とともに、
ぜひ迫力満点の岐阜手力の火祭りを見に行ってみてはいかがでしょうか。