鬼は外 福は内どちらが先?掛け声の由来は?福は内鬼も内もある!?

節分で欠かせないものといえば、豆まきですね。

豆まきの際に言う掛け声ですが、
あなたは、どちらを先に言っていますか?

「鬼は外、福は内」?「福は内、鬼は外」?

どっちが正しいのかご存知でしょうか。

そこで今回は、鬼は外と福は内はどちらが先なのか、
その言葉の由来についてまとめました。

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鬼は外、福は内ってどちらが先?

節分で、豆をまきながら言う
「鬼は外」と「福は内」、どちらを先に言っていますか?

どちらかと言えば「鬼は外、福は内」を良く聞きますが、
「福は内、鬼は外」と言っているご家庭も多くあるようです。

では、どちらが正しいのでしょうか。

これは、
「鬼は外、福は内」の順番が正しいとされています。

後ほど詳しく解説しますが、
「鬼を外に追い払ってから、福を招き入れるため」だからと言われています。

室町時代の書物にも、「散熬豆因唱鬼外福内」という記述があり、
古くから、豆まきの際には、「鬼は外」を先に言っていたようですね。

鬼は外福は内の由来は?

では、なぜ節分の豆まきで「鬼は外、福は内」と言うのでしょうか。

これを紐解くには、
豆まきの意味や鬼について知る必要がありそうです。

 「鬼は外」の鬼とは?

鬼と言えば、昔話に出てくるような、
角が生えた、赤や青のコワい鬼をイメージすると思いますが、
節分で言う鬼は、実は”鬼そのもの”を指しているわけではありません。

節分の鬼は、邪気災い病気などのことを指します。

昔から、日本では悪い考えや災いなどを鬼に例えることが多く、
節分でも、これら邪気や災いを、悪いものの代表である鬼に例えているのです。

 節分に豆まきをする意味は?

昔から、季節の変わり目である立春や立夏、立秋、立冬には鬼がやってきて、
病気や災害などを引き起こすと考えられていたそうです。

そのため、季節の変わり目の前日にあたる節分に、
鬼が来ないように、または鬼を追い払うために、大豆をまくようになったと言われています。

豆まきの豆には、鬼の目「魔目(まめ)」を投げつければ、
魔が滅する「魔滅(まめ)」という意味があるのだと考えられているそうです。

つまり、豆は鬼をやっつけるための道具でもあり、
「豆=魔目」として鬼そのものととらえて、外に追いやっているんです。

節分の豆まきは、邪気や災いを意味するを、
「豆=魔滅」を投げて追い払うために行なう行事です。

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ですので、節分で「鬼は外、福は内」といいながら豆をまくのには、
「邪気や災いを外に出して、代わりに幸福を内に呼び込む」
という意味が込められているということなんです。

「鬼は外」を先に言うのも、この由来から考えれば納得ですね。

福は内鬼も内という地域があるってホント!?

節分には、「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをするのが
正しいとお話しました。

しかし、実は「鬼は内、福も内(福は内)」と言いながら
豆まきをする地域があるそうなんです!

鬼は邪気や災いを指すのであれは、
「鬼も(は)内」と、鬼を招き入れる掛け声があるのはなぜなのでしょうか?

それは、鬼は「悪いもの」ばかりではなく、
神様でもあるとされているからです。

例えば、鳥取県のある地方では鬼が村を守ったとして祀ってあったり、
秋田県の「なまはげ」も神様に姿を変えた鬼だとされています。

また、鬼が悪霊を追い払ってくれることで、
幸福をもたらしてくれるという考えもあるそうです。

「鬼も内(鬼は内)」を使う神社やお寺は、さまざまな地域にあります。

元興寺(奈良県奈良市)
金峯山寺(奈良県吉野郡吉野町)
天河大弁財天社(天河神社)(奈良県吉野郡天川村)
大原神社(京都府福知山市三和町)
鬼鎮神社(埼玉県比企郡嵐山町)
稲荷鬼王神社(東京都新宿区歌舞伎町)

など、鬼を神として祀っている神社やお寺は結構あるんですね。

また、節分の豆まきの行事があるかは不明ですが、
青森県の鬼神社や、大分県の天満社鬼神社鬼を祀っている神社です。

さらに、面白いのが「鬼は内、福は外」と言っている地域もあるとか。

これは、
「家に鬼を招き入れて福を外に出せば、周りの人により多くの福が訪れ、
巡り巡って自分たちも幸せになれる」
という考え方なのだそうです。

とっても素敵な考え方ですね♪

鬼は外福は内 まとめ

節分の豆まきでの掛け声は、「鬼は外、福は内」の順番が正しく、
「鬼(邪気)を外に追い払い、そのあと福を内に呼び込む」という意味があります。

ただ、鬼は悪いものではなく神としている地域もあり、
その地域では、「鬼も内」と言っています。

しかし、「鬼も内」には、神である鬼を家に招き入れるという意味のほかに、
鬼はやはり悪いもので「鬼が自分の内から出るように」
という意味で言っている神社も。

このように、それぞれ違いがありますが、
節分の豆まきには、一年の無病息災を願うという想いが込められている
ということには変わりありません。

一年の健康を願って、節分の豆まきを行ないましょう。

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